Hitachi Command Suite システム構成ガイド

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10.3.6 データベース破損時のデータベースの復元(Red Hat Enterprise Linuxのクラスタ構成の場合)

管理サーバのOSがRed Hat Enterprise Linuxでクラスタ構成の場合に,データベースを復元する手順を説明します。

注意
  • 実行系ノード(cluster.confファイルのmodeonlineが設定されているマシン)でデータベースを復元してください。
  • データベースの復元では,Hitachi Command Suiteのサービスの停止を伴う操作を実行します。復元中は,Hitachi Command Suiteにアクセスしないでください。

前提条件

操作手順

  1. Hitachi Command Suite製品のサービスをサービスグループから削除します。
    詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite インストールガイド」を参照してください。
  2. 実行系ノードにサービスグループが移動している事を確認します。
    移動していない場合は,実行系ノードにサービスグループを移動してください。
  3. hcmds64dbrepairコマンドを実行してデータベースを復元します。
    Hitachi Command Suiteのインストールディレクトリ/Base64/bin/hcmds64dbrepair -trans エクスポートファイル

    trans
    hcmds64dbtransコマンドでエクスポートしたデータベースのアーカイブファイルを絶対パスで指定します。
  4. 実行系ノードおよび待機系ノードで,Device Managerサーバのserver.base.initialsynchroプロパティにtrueを設定します。
  5. 実行系ノードおよび待機系ノードで,Tiered Storage Managerサーバのserver.base.initialsynchroプロパティにtrueを設定します。
  6. Hitachi Command Suite製品のサービスを起動します。
  7. 実行系ノードおよび待機系ノードで,Device Managerサーバのserver.base.initialsynchroプロパティをfalseに戻します。
  8. 実行系ノードおよび待機系ノードで,Tiered Storage Managerサーバのserver.base.initialsynchroプロパティをfalseに戻します。
  9. Hitachi Command Suite製品のサービスを再起動します。
  10. 手順1で削除したHitachi Command Suite製品のサービスを,再度サービスグループに登録します。
  11. Hitachi Command Suite製品のサービスを登録したサービスグループを起動します。
    詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite インストールガイド」を参照してください。
  12. Device ManagerのGUIまたはCLIでストレージシステムをリフレッシュします。
  13. Replication Managerの副サイトにある管理サーバでデータベースを復元した場合,Replication ManagerのGUIで最新の構成情報を取得して,正サイトのReplication Managerと副サイトのDevice Managerのデータベースを同期させます。
  14. Device ManagerのGUIで,Device Managerのタスクの状態を確認します。
    完了していない,またはエラーになっているタスクがあれば,必要に応じてタスクを再作成するか,実行スケジュールを変更してください。
  15. Tiered Storage Managerのメッセージログを参照します。
    リストア後,最初にTiered Storage Managerを起動したとき,ログファイルにKATS50354-Eメッセージが出力されているかを確認します。KATS50354-Eには,状態が失敗に変更されたTiered Storage ManagerのタスクのタスクIDが出力されます。
  16. KATS50354-Eメッセージに示されているタスクのボリューム情報を参照して,Tiered Storage Managerのタスクが完了しているかを確認します。
    マイグレーションタスクだけでなく,シュレッディングタスク,ロッキングタスクが完了しているかどうかも確認してください。
  17. 完了していないTiered Storage Managerのタスクを,必要に応じて再度タスクを作成して実行します。
  18. Systemアカウントのパスワードはデータベースの復元によって設定が初期化されるため,必要に応じて再設定します。
    Systemアカウントのパスワードの変更方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite ユーザーズガイド 」を参照してください。

関連タスク

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