Hitachi Command Suite システム構成ガイド

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10.3.5 データベース破損時のデータベースの復元(Windowsのクラスタ構成の場合)

管理サーバのOSがWindowsでクラスタ構成の場合に,データベースを復元する手順を説明します。

注意
  • 実行系ノード(cluster.confファイルのmodeonlineが設定されているマシン)でデータベースを復元してください。
  • Tuning Managerとリモート接続している場合は,Tuning Managerサーバがインストールされているマシンで,Tuning Managerのサービスをいったん停止しておく必要があります。データベースの復元が完了したあと,Tuning Managerのサービスを再開させてください。Tuning Managerのサービスを停止および起動する方法については,インストールされているTuning Managerに対応するバージョンのマニュアルを参照してください。
    Tuning Managerとリモート接続していて,Tuning Managerのアラート機能を使用していた場合は,データベースの復元後,アラート定義情報を同期する必要があります。アラート定義情報の同期については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager APIリファレンスガイド」を参照してください。
  • データベースの復元では,Hitachi Command Suiteのサービスの停止を伴う操作を実行します。復元中は,Hitachi Command Suiteにアクセスしないでください。

前提条件

Administrator権限でのログイン

操作手順

  1. 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品のサービスをオフラインにします。
    Hitachi Command Suiteのインストールフォルダ\Base64\ClusterSetup\hcmds64clustersrvstate /soff /rリソースグループ名

    soff
    クラスタ管理アプリケーションのリソースグループに登録されたHitachi Command Suite製品のサービスをオフラインにして,フェールオーバーを抑止するためのオプションです。ここでは,クラスタ化するサービスの集まり(サービスのフェールオーバーの単位)をリソースグループと呼びます。

    r
    リソースグループ名を指定します。
  2. hcmds64dbrepairコマンドを実行してデータベースを復元します。
    Hitachi Command Suiteのインストールフォルダ\Base64\bin\hcmds64dbrepair /trans エクスポートファイル

    trans
    hcmds64dbtransコマンドでエクスポートしたデータベースのアーカイブファイルを絶対パスで指定します。
  3. 実行系ノードおよび待機系ノードで,Device Managerサーバのserver.base.initialsynchroプロパティにtrueを設定します。
  4. 実行系ノードおよび待機系ノードで,Tiered Storage Managerサーバのserver.base.initialsynchroプロパティにtrueを設定します。
  5. Hitachi Command Suite製品のサービスを停止します。
  6. 次のコマンドを実行して,リソースグループおよびHitachi Command Suite製品のサービスをオンラインにします。
    Hitachi Command Suiteのインストールフォルダ\Base64\ClusterSetup\hcmds64clustersrvstate /son /rリソースグループ名

    son
    クラスタ管理アプリケーションに設定されたリソースグループをオンラインにして,フェールオーバーを有効にするためのオプションです。

    r
    リソースグループ名を指定します。
  7. 実行系ノードおよび待機系ノードで,Device Managerサーバのserver.base.initialsynchroプロパティをfalseに戻します。
  8. 実行系ノードおよび待機系ノードで,Tiered Storage Managerサーバのserver.base.initialsynchroプロパティをfalseに戻します。
  9. Device ManagerのGUIまたはCLIでストレージシステムをリフレッシュします。
  10. Replication Managerの副サイトにある管理サーバでデータベースを復元した場合,Replication ManagerのGUIで最新の構成情報を取得して,正サイトのReplication Managerと副サイトのDevice Managerのデータベースを同期させます。
  11. Device ManagerのGUIで,Device Managerのタスクの状態を確認します。
    完了していない,またはエラーになっているタスクがあれば,必要に応じてタスクを再作成するか,実行スケジュールを変更してください。
  12. Tiered Storage Managerのメッセージログを参照します。
    リストア後,最初にTiered Storage Managerを起動したとき,ログファイルにKATS50354-Eメッセージが出力されているかを確認します。KATS50354-Eには,状態が失敗に変更されたTiered Storage ManagerのタスクのタスクIDが出力されます。
  13. KATS50354-Eメッセージに示されているタスクのボリューム情報を参照して,Tiered Storage Managerのタスクが完了しているかを確認します。
    マイグレーションタスクだけでなく,シュレッディングタスク,ロッキングタスクが完了しているかどうかも確認してください。
  14. 完了していないTiered Storage Managerのタスクを,必要に応じて再度タスクを作成して実行します。
  15. Tuning Managerとリモート接続していた場合は,データベースの復元によって設定が初期化されるため,再設定します。
  16. Systemアカウントのパスワードはデータベースの復元によって設定が初期化されるため,必要に応じて再設定します。
    Systemアカウントのパスワードの変更方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite ユーザーズガイド 」を参照してください。

関連タスク

関連参照

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