Hitachi Command Suite システム構成ガイド
[レプリケーション]タブでUniversal Replicatorの性能を分析するには,次に示すプログラムが必要です。Replication Managerを導入済みで,すでにUniversal Replicatorの運用をしていることを前提とします。
- Device Manager
- Replication Manager
- Tuning Manager
- Tuning Manager - Agent for RAID
[レプリケーション]タブでUniversal Replicatorの性能を分析するためのシステム構成例を次に示します。
図6-3 管理クライアントから正サイトのDevice Managerサーバに接続して性能分析する場合のシステム構成例
各プログラムの要件を次に示します。[レプリケーション]タブを利用する場合,管理クライアントからは正サイトと副サイトのどちらかのDevice Managerサーバに接続できます。
- 管理クライアントから接続するDevice Managerサーバと同じ管理サーバで稼働するReplication Managerで,性能分析対象のUniversal ReplicatorペアのC/Tデルタを確認できること。
- 管理クライアントから接続するDevice Managerサーバと同じサイト内に,Tuning Managerサーバが1つ以上稼働していること。
- Tuning Manager - Agent for RAIDを両方のサイトに設置していること。
- 管理クライアントから接続するDevice Managerサーバとは別のサイト(図の例では副サイト)にあるReplication Managerをメンテナンスモードにしていること。
Replication Managerのメンテナンスモードについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド 」を参照してください。- Device Manager サーバ,Tuning Manager サーバ,およびTuning Manager - Agent for RAID 間 で正しく通信できる設定になっていること。
- 各マシンのGMTが一致していること。
GMTが5分以上異なるときは,エラーになることがあります。- 各マシンでほかのプログラムを共存させる場合,ポート番号が重複していないこと。また,マシン間にファイアウォールが設置されている場合は,使用するポート番号を例外登録していること。
Tuning Managerサーバが使用するポート番号については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager インストールガイド」を参照してください。Tuning Manager - Agent for RAIDが使用するポート番号については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager - Agents」を参照してください。- Tuning ManagerサーバおよびTuning Manager - Agent for RAIDのインストール先マシンが,ホスト名からIPアドレスに名前解決できること。
ホスト名が33バイト以上の場合,エイリアス名を設定し,エイリアス名からIPアドレスへの名前解決ができるようにしてください。
IPv6環境で運用する場合,IPv4とIPv6の両方を使用できるように設定してください。また,ホスト名からIPv6アドレスを解決できるように設定してください。- Tuning ManagerサーバをDevice Managerサーバとは別のマシンにインストールする場合,Device ManagerサーバとTuning Managerサーバのインストール先マシンが,ホスト名からIPアドレスに名前解決できること。
- Tuning Manager - Agent for RAIDでTuning Manager APIの利用を有効にしていること。
Performanceデータベースの種別は,バージョン8.1.3以降のTuning Manager - Agent for RAIDでサポートしているHybrid Storeにすることをお勧めします。PerformanceデータベースをHybrid Storeにすると,Tuning Manager APIの利用が有効になります。
Performanceデータベースの移行およびTuning Manager - Agent for RAIDのインストールについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager - Agents」を参照してください。
Performanceデータベースの種別がStoreデータベースの場合,Tuning Manager APIの利用を有効にするにはhtmrestctrlコマンドを実行します。htmrestctrlコマンドについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager - Agents」を参照してください。
重要
- 管理サーバの環境を新しいマシンに移行する場合は,収集した性能情報を引き継ぐための手順を実行する必要があります。手順どおりに実行しないと,性能情報のデータが消えるおそれがあります。 詳細は,「ソフトウェア添付資料」を参照してください。
参考
- 次の操作を実行すると,[レプリケーション]タブで表示されていたC/Tデルタやジャーナルボリューム使用率の履歴が表示されなくなります。
- ペア管理サーバを変更する
- ペア管理サーバのWWNを変更する
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