Hitachi Command Suite システム構成ガイド
次の要件を満たすように管理サーバやペア管理サーバ,ストレージシステムなどを構築してください。
- Replication Managerのライセンスが登録されていること。
- 次のマシンがDevice Managerの管理リソースとして登録されていること。
- P-VOLおよびS-VOLを認識しているホスト
- 正側のペア管理サーバ
- 副側のペア管理サーバ
- 正側のストレージシステム
- 副側のストレージシステム
- Quorumディスク用の外部ストレージシステム(Device Manager CLIを使用して高可用性システムを構築する場合)
- パス管理ソフトウェアがインストールされていること。
重要
- ホストのOSがHP-UX 11i v3でネイティブマルチパス機能を使用している場合は,事前に次のコマンドを実行してレガシーDSFに対するマルチパス機能を無効にしてください。
scsimgr save_attr -a leg_mpath_enable=false- ホストのOSがWindowsまたはAIXでMPIO機能を使用している場合,VSP G100,G200,G400,G600およびVSP G800のマイクロコードのバージョンが83-03-0X-XX/XX以降,またはVSP F400,F600およびVSP F800のときは,ホストグループのホストモードオプションに102を設定してください。
- global-active deviceの前提ソフトウェアをインストールし,ライセンスが有効であること。
- 正側のストレージシステムと副側のストレージシステム間が2本以上のファイバーチャネルまたはiSCSIで接続されていて,正側のストレージシステムと副側のストレージシステム間で双方向のリモートパスが設定されていること。
- 正側のストレージシステムと副側のストレージシステムの両方に,Quorumディスク用の外部ボリュームがあり,同一のQuorumディスクIDが設定されていること。
- ストレージシステムのキャッシュと共用メモリーが十分にあること。
前提ソフトウェア,キャッシュおよび共用メモリーについては,global-active deviceのマニュアルを参照してください。
- 正側のストレージシステムとQuorumディスク用の外部ストレージシステム間,副側のストレージシステムとQuorumディスク用の外部ストレージシステム間がそれぞれファイバーチャネル接続またはiSCSI接続されていること。
- 正側のストレージシステム,副側のストレージシステムのポートとQuorumディスク用の外部ストレージシステムのポート間で外部パスが設定されていること。
- バージョン8.2.0以降のDevice Managerエージェントがインストールされていること。
- バージョン01-34-03/XX以降のRAID Manager,またはバージョン01.34.XX以降のXP7 RAID Managerがインストールされていること。
RAID Managerのインストール手順については,RAID Managerのマニュアルを参照してください。- NICが複数ある場合,Device ManagerエージェントおよびRAID Managerが利用するIPアドレスが同じであること。
- P-VOLおよびS-VOLが1台の管理サーバ(Device Managerサーバ)で管理されていること。
- P-VOLおよびS-VOLがホスト(業務サーバ)に認識されていること。
- P-VOLおよびS-VOLの両方がオープンボリュームであること。
- P-VOLおよびS-VOLの両方がDPボリューム,または基本ボリューム(内部ボリュームまたは外部ボリューム)であること。
- P-VOLおよびS-VOLのボリュームの種別(DPボリューム,内部ボリュームまたは外部ボリューム)が同じであること。
- P-VOLが所属する仮想ストレージマシンのモデル名とシリアル番号が,S-VOLが所属する仮想ストレージマシンのモデル名とシリアル番号と同じであること。
- コマンドデバイスセキュリティが設定されていないこと。
- デフォルトの仮想ストレージマシンに所属していること。
- ストレージシステム内のリソースを分割管理している場合,ホスト(ペア管理サーバ)に,ストレージシステムのリソースグループID が0(デフォルトの仮想ストレージマシンのリソースプール)のコマンドデバイスが接続されていて,そのコマンドデバイスの情報がDevice Managerエージェントのrgcmddev.propertiesファイルに定義されていること。
- コマンドデバイスの認証モードが有効であること。
- Device ManagerのGUIまたはCLIからglobal-active deviceペアに対する操作を実行する前には,ストレージシステムに対してユーザー認証が完了していること。
参考
- ホストおよびペア管理サーバが,P-VOL,S-VOL,またはコマンドデバイスを認識していることを確認するには,Device Managerエージェントのhldutilコマンドを使用してください。
重要
- ストレージシステムに対してユーザー認証を行う方法を次に示します。
- 自動でユーザー認証を行う
- Device Manager サーバとDevice Manager エージェント間の通信にSSL/TLSを利用しているとき,Device Managerサーバから取得したユーザーアカウントで自動的にユーザー認証が実行されます。
- 手動でユーザー認証を行う
- RAID Managerのコマンド(raidcom -login)を実行して,ユーザー認証を行ってください。
- 手動でユーザー認証を行う場合は,次の点に注意してください。
- ・ペア管理サーバのOSがWindowsの場合は,Device Managerエージェントのサービス(HBsA Service)の実行ユーザーでユーザー認証を行ってください。
- ・ユーザー認証を一度実行すれば,同一ストレージシステム内のすべてのコマンドデバイスにアクセスできるようになります。
- ・認証モードを無効から有効に変更した場合,コマンドデバイスを認識しているほかのホストがあれば,そのホストでもユーザー認証を行ってください。
参考
- デフォルトの仮想ストレージマシンとは,次の両方の条件を満たす仮想ストレージマシンのことです。
- 仮想ストレージマシンのモデル名が,所属するストレージシステムのモデル名と同じである。
- 仮想ストレージマシンのシリアル番号が,所属するストレージシステムのシリアル番号と同じである。
注意
- 次の場合は,正側と副側の両方のストレージシステムのマイクロコードのバージョンが83-03-0X-XX/XX以降である必要があります。
- 基本ボリューム(内部ボリュームまたは外部ボリューム)を使用してglobal-active deviceのコピーペアを作成する場合
- global-active device,Universal ReplicatorのコピーペアおよびUniversal Replicatorのデルタリシンクペアを使用した構成(3DCデルタリシンク構成)の場合
この場合は,正側と副側の両方のストレージシステムがVSP G800またはVSP F800であることも必要です。- コンシステンシーグループIDを使用してglobal-active deviceペアを操作する場合
- nondisruptive migration機能を利用してデータ移行をしたボリュームでglobal-active deviceのコピーペアを作成する場合
この場合は,nondisruptive migration機能でのデータ移行が完了したことを確認してから,コピーペアを作成してください。リモートパスの設定,ペア管理サーバの設定,Quorumディスクの設定および仮想ストレージマシンについては,マニュアル「Hitachi Command Suite ユーザーズガイド 」または「Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド」を参照してください。
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