Hitachi Command Suite システム構成ガイド

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1.19.3 高可用性システムを構築するための要件(VSP G1000,G1500またはVSP F1500の場合)

次の要件を満たすように管理サーバやペア管理サーバ,ストレージシステムなどを構築してください。

管理サーバの要件

ホスト(業務サーバ)の要件

重要
  • ホストのOSがHP-UX 11i v3でネイティブマルチパス機能を使用している場合は,事前に次のコマンドを実行してレガシーDSFに対するマルチパス機能を無効にしてください。
    scsimgr save_attr -a leg_mpath_enable=false
  • ホストのOSがWindowsまたはAIXでMPIO機能を使用している場合,VSP G1000(マイクロコードのバージョンが80-04-0X-XX/XX以降),VSP G1500またはVSP F1500のときは,ホストグループのホストモードオプションに102を設定してください。

ストレージシステムの要件(正側,副側共通)

前提ソフトウェア,キャッシュおよび共用メモリーについては,global-active deviceのマニュアルを参照してください。

Quorumディスク用の外部ストレージシステムの要件

ペア管理サーバの要件(正側,副側共通)

ペアボリュームの要件

コマンドデバイスの要件

参考
ホストおよびペア管理サーバが,P-VOL,S-VOL,またはコマンドデバイスを認識していることを確認するには,Device Managerエージェントのhldutilコマンドを使用してください。
重要
ストレージシステムに対してユーザー認証を行う方法を次に示します。

自動でユーザー認証を行う
Device Manager サーバとDevice Manager エージェント間の通信にSSL/TLSを利用しているとき,Device Managerサーバから取得したユーザーアカウントで自動的にユーザー認証が実行されます。

手動でユーザー認証を行う
RAID Managerのコマンド(raidcom -login)を実行して,ユーザー認証を行ってください。
手動でユーザー認証を行う場合は,次の点に注意してください。
・ペア管理サーバのOSがWindowsの場合は,Device Managerエージェントのサービス(HBsA Service)の実行ユーザーでユーザー認証を行ってください。
・ユーザー認証を一度実行すれば,同一ストレージシステム内のすべてのコマンドデバイスにアクセスできるようになります。
・認証モードを無効から有効に変更した場合,コマンドデバイスを認識しているほかのホストがあれば,そのホストでもユーザー認証を行ってください。
参考
デフォルトの仮想ストレージマシンとは,次の両方の条件を満たす仮想ストレージマシンのことです。
  • 仮想ストレージマシンのモデル名が,所属するストレージシステムのモデル名と同じである。
  • 仮想ストレージマシンのシリアル番号が,所属するストレージシステムのシリアル番号と同じである。
注意
VSP G1000の場合,次の要件も確認してください。
  • 基本ボリューム(内部ボリュームまたは外部ボリューム)を使用してglobal-active deviceのコピーペアを作成する場合は,次の要件も満たす必要があります。
    ・正側と副側の両方のストレージシステム(VSP G1000)のマイクロコードのバージョンが80-02-4X-XX/XX以降であること。
    ・Device Managerエージェントのバージョンが8.1.4以降であること。
  • global-active device,Universal ReplicatorのコピーペアおよびUniversal Replicatorのデルタリシンクペアを使用した構成(3DCデルタリシンク構成)の場合は,次の要件も満たす必要があります。
    ・正側と副側の両方のストレージシステム(VSP G1000)のマイクロコードのバージョンが80-02-4X-XX/XX以降であること。
    ・Device Managerエージェントのバージョンが8.1.4以降であること。
    ・RAID Managerのバージョンが01-32-03/09以降,またはXP7 RAID Managerのバージョンが01.32.09以降であること。
  • コンシステンシーグループIDを使用してglobal-active deviceペアを操作する場合は,次の要件も満たす必要があります。
    ・正側と副側の両方のストレージシステム(VSP G1000)のマイクロコードのバージョンが80-02-2X-XX/XX以降であること。
    ・Device Managerエージェントのバージョンが8.1.2以降であること。
    ・RAID Managerのバージョンが01-32-03/07以降,またはXP7 RAID Managerのバージョンが01.32.07以降であること。
  • nondisruptive migration機能を利用してデータ移行をしたボリュームでglobal-active deviceのコピーペアを作成する場合は,次の要件も満たす必要があります。
    ・正側と副側の両方のストレージシステム(VSP G1000)のマイクロコードのバージョンが80-02-01-XX/XX以降であること。
    ・Device Managerエージェントのバージョンが8.1以降であること。
    ・nondisruptive migration機能でのデータ移行が完了していること。
    データ移行が完了していることを確認してから,コピーペアを作成してください。
注意
VSP G1500またはVSP F1500の場合,次の要件も確認してください。
  • global-active device,Universal ReplicatorのコピーペアおよびUniversal Replicatorのデルタリシンクペアを使用した構成(3DCデルタリシンク構成)の場合,RAID Managerのバージョンが01-32-03/09以降,またはXP7 RAID Managerのバージョンが01.32.09以降であること。
  • コンシステンシーグループIDを使用してglobal-active deviceペアを操作する場合,RAID Managerのバージョンが01-32-03/07以降,またはXP7 RAID Managerのバージョンが01.32.07以降であること。
  • nondisruptive migration機能を利用してデータ移行をしたボリュームでglobal-active deviceのコピーペアを作成する場合,nondisruptive migration機能でのデータ移行が完了していること。
    データ移行が完了していることを確認してから,コピーペアを作成してください。

リモートパスの設定,ペア管理サーバの設定,Quorumディスクの設定および仮想ストレージマシンについては,マニュアル「Hitachi Command Suite ユーザーズガイド 」または「Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド」 を参照してください。

関連概念

関連参照

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