Hitachi Command Suite インストールガイド
実行系ノードにHitachi Command Suiteを新規インストールし,Hitachi Command Suite製品の環境設定を変更します。
- (ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合)サービスグループからHitachi Command Suite製品のサービスを削除してください。
- クラスタ化するサービスの集まり(サービスフェールオーバーの単位)であるサービスグループを用意してください。
- 実行系と待機系で引き継ぎ可能な共有ディスクとクラスタ管理IPアドレスを含めてサービスグループを構成してください。
- リソースの登録,削除および動作監視がRed Hat High Availabilityによって正常に制御できることを確認してください。
- すでに,ほかのHitachi Command Suite製品が登録されているサービスグループがあれば,そのサービスグループを使用してください。
サービスグループは,Hitachi Command Suite製品に関連するリソースだけで構成してください。
- 実行系ノードにサービスグループが移動していることを確認します。
サービスグループが移動していない場合は,実行系ノードに移動してください。- 実行系ノードにHitachi Command Suiteを新規インストールします。
インストールの際には,次のとおり設定してください。
ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されていない場合
- 共有ディスクをアクセスできる状態にしたあとで,データベースの格納先に共有ディスク上のパスを指定する。
- 管理サーバのIPアドレスに論理ホスト名(クラスタ管理IPアドレスに割り当てられた仮想のホスト名)を指定する。
- データベースの格納先に,ローカルディスク上のパスを指定する。
- 管理サーバのIPアドレスに,実行系ノードのIPアドレスを指定する。
- 使用する製品のライセンスをGUIで登録します。
実行系ノードのIPアドレスにアクセスしてください。
インストールする製品ごとに,ライセンスキーの入力が必要です。- GUIを起動するためのURLを論理ホスト名に変更します。
次のコマンドを実行して,論理ホスト名になっているかを確認します。<Hitachi Command Suiteのインストール先>/Base64/bin/hcmds64chgurl -print論理ホスト名が指定されていない場合,次のコマンドを実行してURLを変更します。<Hitachi Command Suiteのインストール先>/Base64/bin/hcmds64chgurl -change http://<実行系ノードのIPアドレスまたはホスト名※>:<ポート番号> http://<論理ホスト名>:<ポート番号>注※ インストール時に入力した値を指定します。- テキストエディターを使って,クラスタ設定ファイルを作成します。
次のとおり指定します。mode=online virtualhost=<論理ホスト名> onlinehost=<実行系ノードのホスト名> standbyhost=<待機系ノードのホスト名>作成したファイルは,cluster.confというファイル名で,<Hitachi Command Suiteのインストール先>/Base64/confに格納します。なお,ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合はクラスタ設定ファイルの作成は不要です。
注意
- modeにはonlineを指定してください。
- virtualhost,onlinehost,standbyhostにはIPアドレスは指定できません。ホスト名からIPアドレスの名前解決ができることを確認してください。
- server.propertiesファイルを開き,server.http.hostプロパティに論理ホスト名が指定されていることを確認します。
論理ホスト名が指定されていない場合は,論理ホスト名に変更してください。
<Hitachi Command Suiteのインストール先>/HiCommandServer/config/server.properties- データベースを共有ディスクに移行します。
その方法を手順8~手順11で説明します。
ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合,データベースを共有ディスクに移行する手順は不要です。手順12に進んでください。- 次のコマンドを実行して,新規インストール後のデータベースをバックアップします。
障害が発生した場合に備えて,データベースをバックアップしておくことをお勧めします。
<Hitachi Command Suiteのインストール先>/Base64/bin/hcmds64backups -dir <バックアップファイルの格納先ディレクトリ> -auto
- dir
- データベースのバックアップファイルを格納するローカルディスク上のディレクトリを絶対パスで指定します。
- dirオプションに指定するディレクトリが空であることを確認してください。
- auto
- Hitachi Command Suite製品のサービスを自動的に起動/停止するオプションです。
重要
- hcmds64backupsコマンドを実行すると,dirオプションに指定したバックアップファイルの格納先ディレクトリにdatabaseというディレクトリが作成され,データベースのバックアップファイルがbackup.hdbというファイル名で格納されます。
- 次の条件をどちらも満たす場合,HiRDBが使用するポート番号を控えておきます。
- ほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている
- HiRDBが使用するポート番号をデフォルト(22032/tcp)以外の番号に変更して運用している
- 次のコマンドを実行して,データベースを共有ディスクに移行します。
このコマンドは,データベースの内容をローカルディスク上の退避データ格納先ディレクトリにバックアップしたあと,指定した共有ディスク上のデータベース再作成先ディレクトリにデータベースを再作成します。
<Hitachi Command Suiteのインストール先>/Base64/bin/hcmds64dbclustersetup -createcluster -databasepath <共有ディスク上のデータベース再作成先ディレクトリ> -exportpath <ローカルディスク上の退避データ格納先ディレクトリ> -auto
- createcluster
- 非クラスタ構成のHitachi Command Suite製品をクラスタ構成へ移行するためのオプションです。
- databasepath
- クラスタ環境で使用するデータベースの再作成先ディレクトリを指定します。共有ディスク上のディレクトリを,63バイト以内の絶対パスで指定してください。
- パスに使用できる文字を次に示します。そのほかに,スラント(/)をパスの区切り文字として使用できます。
- A~Z a~z 0~9 . _
- exportpath
- 移行する前のデータベース内のデータを退避するディレクトリを指定します。ローカルディスク上のディレクトリを,63バイト以内の絶対パスで指定してください。パスに使用できる文字は,databasepathに指定できる文字と同じです。
- auto
- Hitachi Command Suite製品のサービスを自動的に起動/停止するオプションです。
注意
- <ローカルディスク上の退避データ格納先ディレクトリ>がすでにある場合は,ディレクトリの中を空にするか,ディレクトリを削除してください。
- hcmds64dbclustersetupコマンドが正常終了するまでは,共有ディスクを実行系ノードから切り離さないでください。
- hcmds64dbclustersetupコマンドが異常終了した状態でサーバを再起動すると,共有ディスクの接続先が待機系ノードに切り替わることがあります。
- hcmds64dbclustersetupコマンドを実行すると,HiRDBが使用するポート番号の設定がデフォルト値(22032/tcp)に戻るため,HiRDBが使用するポート番号をデフォルト値以外の番号に変更して運用する場合は,手順9で控えたポート番号を基に設定してください。
- hcmds64srv -statusallコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品のサービスが停止していることを確認します。
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品のサービスがマシンの起動時に自動的に開始しないようにします。
<Hitachi Command Suiteのインストール先>/Base64/bin/hcmds64srv -starttype manual -all- Device ManagerサーバおよびTiered Storage Managerサーバがマシンの起動時に自動的に開始しないようにします。
次のファイルを別ディレクトリに移動するか,ファイル名を変更します。ファイル名を変更する場合は,変更後のファイル名の先頭文字にKとSを使用しないでください。
- /etc/rc3.d/S99hicommand(Device Managerの場合)
- /etc/rc3.d/S99htsmserver(Tiered Storage Managerの場合)
- /etc/rc5.d/S99hicommand(Device Managerの場合)
- /etc/rc5.d/S99htsmserver(Tiered Storage Managerの場合)
- REST APIを使用する場合は,次の操作を実施します。
各操作の詳細は,マニュアル「Hitachi Command Suite Configuration Manager REST API リファレンスガイド」を参照してください。
- REST APIサーバのサービスを停止する
- 共有ディスク上にREST API用の共有ディレクトリを作成する
- データベースファイルを共有ディレクトリにコピーする
- REST APIサーバのクラスタ環境を設定する
- 実行系ノードの環境設定ファイルを共有ディレクトリにコピーする
- ストレージシステムの構成変更の通知を利用するための任意の文字列を設定する
- REST APIサーバのサービスを起動する
- バージョン情報を取得するAPIを実行して,リクエストが適切に処理されることを確認する
- REST APIサーバのサービスを停止する
- 実行系ノードのOS起動時にREST APIのサービスが自動的に起動しないように設定を変更する
- 待機系ノードにサービスグループを移動します。
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