Hitachi Command Suite インストールガイド

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2.4 Hitachi Command Suiteの新規インストール後に必要な作業

サーバ管理者(Systemアカウント)は,ライセンスを登録後,Hitachi Command Suite製品の全リソースに対する全操作権限を持つユーザーアカウントを作成し,ストレージ管理者に引き継ぎます。

Device Manager,Tiered Storage ManagerまたはReplication Managerを新たに導入(新規インストール)したあとの作業について説明します。

Storage Navigatorで行う作業,およびHitachi Command Suiteで行う作業があります。 Storage Navigatorで行う作業の詳細については,各ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

表2-28 Hitachi Command Suiteの新規インストール後に必要な作業

使用ソフトウェア 作業項目 必須/任意 説明
Storage Navigator Storage Navigatorへのログイン 任意 ビルトインユーザーアカウントでStorage Navigatorにログインして,ビルトインユーザーアカウントのパスワードを変更します。
プログラムプロダクトのインストール 任意 Hitachi Command Suiteでストレージシステムを登録するには,プログラムプロダクトのライセンスキーがストレージシステムにインストールされている必要があります。インストールされていない場合は,ここでインストールしてください。
ストレージシステムのログイン用ユーザーアカウントの作成 任意 Hitachi Command Suiteでストレージシステムを登録する際に指定する,ストレージシステムへのログイン用ユーザーアカウントをStorage Navigatorで作成します。
NASモジュールを搭載したVSP G400, G600, G800またはVSP F400, F600, F800を利用する場合は,ストレージシステムに搭載されているNASモジュール内のNAS Managerを起動するためのユーザーアカウントも作成します。
Hitachi Command Suite Hitachi Command Suiteのライセンスの登録 必須 Hitachi Command Suiteにログインするために,Hitachi Command Suiteのライセンスを登録します。
Hitachi Command Suiteへのログイン 必須 SystemアカウントでHitachi Command Suiteにログインします。
Hitachi Command Suiteのユーザーの作成 任意 Hitachi Command Suite製品を使用するユーザーのアカウントを作成します。

VSP 5000シリーズ,VSP GシリーズまたはVSP Fシリーズの場合,Storage Navigator,RAID ManagerなどのHitachi Command Suite以外のソフトウェアでストレージシステムにログインするときのユーザーをHitachi Command Suiteで認証でき,Hitachi Command Suiteによるユーザーの一元管理ができます。

注意
Hitachi Command Suiteによるユーザーの一元管理をする場合は,次のことに注意してください。
  • VSP G1000,G1500またはVSP F1500の場合,Storage Navigatorで登録したユーザーIDは,Hitachi Command Suiteでも登録してください。
    Storage Navigatorに直接ログインして運用をするときは,Hitachi Command SuiteとStorage NavigatorでユーザーID情報およびストレージリソースへのアクセス制御情報を同一にして運用することをお勧めします。

Hitachi Command Suiteでのユーザーの一元管理についての詳細は,マニュアル「Hitachi Command Suite ユーザーズガイド」を参照してください。

このあと,ストレージ管理者は,管理対象のストレージシステムやホストを登録したり,ほかのストレージ管理者のアカウントを追加したりして,Hitachi Command Suite製品の運用を開始します。なお,利用するストレージシステムがVSP 5000シリーズ,VSP GシリーズまたはVSP Fシリーズの場合,Hitachi Command SuiteのGUIからストレージシステムを登録する際に,ライセンスキーまたはライセンスキーファイルを指定して,ストレージシステムのプログラムプロダクトのインストールができます。

参考
バージョン8.1.3以降の場合,Hitachi Command Suiteを新規インストールすると,Device Managerサーバのデフォルトの証明書がキーストアーに登録され,SSL/TLS通信の設定が有効になります。デフォルトの証明書によるSSL/TLS通信は,ストレージシステムがVSP GシリーズまたはVSP Fシリーズの場合のユーザーアカウント認証の連携に利用できます。
この節の構成
2.4.1 Hitachi Command Suiteのライセンスを登録する
2.4.2 Hitachi Command Suiteへログインする
2.4.3 Hitachi Command Suiteで新しいアカウントを作成する
2.4.4 新規インストール後のセキュリティ通信の設定
2.4.5 ウィルス検出プログラムを使用する場合に必要な設定
2.4.6 VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルのSVPのソフトウェアとHitachi Command Suite製品を同一のサーバにインストールする場合の設定

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