Hitachi Command Suite インストールガイド

2.2.5 カーネルパラメーターとシェル制限について（Linux）

Linux環境の場合，Hitachi Command Suiteをインストールする前に，カーネルパラメーターとシェル制限を設定する必要があります。

管理サーバのOSによって設定するファイルが異なります。

Red Hat Enterprise Linux 5の場合：

/etc/sysctl.confファイルにカーネルパラメーター値を設定し，/etc/security/limits.confファイルにシェル制限値を設定します。

Red Hat Enterprise Linux 6の場合：

/etc/sysctl.confファイルにカーネルパラメーター値を設定し，/etc/security/limits.confファイルと/etc/security/limits.d/90-nproc.confファイルにシェル制限値を設定します。

Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7の場合：

/etc/sysctl.confファイルにカーネルパラメーター値を設定し，/etc/security/limits.confファイルと/etc/security/limits.d/20-nproc.confファイルにシェル制限値を設定します。

各カーネルパラメーターの最大値は，OSが規定する最大値を超えないようにしてください。

関連概念

• 2.2 Hitachi Command Suiteのインストール前の準備作業

関連タスク

• 2.3.3 Hitachi Command Suiteをインストールする（Linux）
• (8) カーネルパラメーター値およびシェル制限値を変更する

この項の構成

(1) /etc/sysctl.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6）

(2) /etc/sysctl.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）

(3) /etc/security/limits.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 5）

(4) /etc/security/limits.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 6）

(5) /etc/security/limits.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）

(6) /etc/security/limits.d/90-nproc.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 6）

(7) /etc/security/limits.d/20-nproc.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）

(8) カーネルパラメーター値およびシェル制限値を変更する

(1) /etc/sysctl.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6）

/etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値は，OSの初期値や使用するHitachi Command Suite製品の設定値などを基に算出します。

このバージョンでの各製品の推奨値を「表2-14 /etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値（Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6）(1/2)」と「表2-15 /etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値（Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6）(2/2)」に示します。

表2-14 /etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値（Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6）(1/2)

カーネルパラメーター	インストーラーチェック値	OSの初期値	HiRDB
fs.file-max	297944	99483	42276
kernel.threads-max	16748	16384	576
kernel.msgmni	2066	1978	44
kernel.semの第4パラメーター	1024	128	1024
kernel.semの第2パラメーター	32308	32000	7200
kernel.shmmax	888509824	4294967295	200000000
kernel.shmmni	5091	4096	2000
kernel.shmall	1091000704	268435456	24372224

表2-15 /etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値（Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6）(2/2)

カーネルパラメーター	共通 コンポーネント	HDvM	HTSM	HRpM
fs.file-max	42276	155161	512	512
kernel.threads-max	142	162	30	30
kernel.msgmni	44	44	0	0
kernel.semの第4パラメーター	9	10	1	1
kernel.semの第2パラメーター	80	128	50	50
kernel.shmmax	24372224	613392384	100745216	150000000
kernel.shmmni	0	995	0	0
kernel.shmall	23793664	745348096	147486720	150000000

（凡例）

共通コンポーネント：Hitachi Command Suite共通コンポーネント

HDvM：Hitachi Device Manager

HTSM：Hitachi Tiered Storage Manager

HRpM：Hitachi Replication Manager

「表2-14 /etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値（Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6）(1/2)」と「表2-15 /etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値（Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6）(2/2)」を参照して，次の計算式でカーネルパラメーターの値を算出してください。

kernel.shmmaxの場合：

カーネルパラメーターの設定値=
Max｛
   Max｛
        ＜システムで有効になっている値＞
         ，
         ＜OSの初期値＞
   ｝
，
   ＜Hitachi Command Suite共通コンポーネントの設定値＞
   +＜Device Managerの設定値＞
   +＜Tiered Storage Managerの設定値＞
   +＜Replication Managerの設定値＞
   ，
   ＜HiRDBの設定値＞
｝

kernel.shmallの場合：

カーネルパラメーターの設定値=
Max｛
   ＜システムで有効になっている値＞
   ，
   ＜OSの初期値＞
｝
+＜Hitachi Command Suite共通コンポーネントの設定値＞
+＜Device Managerの設定値＞
+＜Tiered Storage Managerの設定値＞
+＜Replication Managerの設定値＞
+＜HiRDBの設定値＞

上記以外の場合：

カーネルパラメーターの設定値=
Max｛
   Max｛
        ＜システムで有効になっている値＞
         ，
         ＜OSの初期値＞
   ｝
   +＜Hitachi Command Suite共通コンポーネントの設定値＞
   +＜Device Managerの設定値＞
   +＜Tiered Storage Managerの設定値＞
   +＜Replication Managerの設定値＞
，
   ＜HiRDBの設定値＞
｝

参考

計算式のMax｛＜x＞, ＜y＞, ＜z＞｝は，＜x＞，＜y＞および＜z＞の中で最も大きい値を選択するという意味です。

関連概念

• 2.2.5 カーネルパラメーターとシェル制限について（Linux）

関連タスク

• (8) カーネルパラメーター値およびシェル制限値を変更する

関連参照

• (3) /etc/security/limits.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 5）
• (4) /etc/security/limits.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 6）
• (6) /etc/security/limits.d/90-nproc.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 6）

(2) /etc/sysctl.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）

/etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値は，OSの初期値や使用するHitachi Command Suite製品の設定値などを基に算出します。

このバージョンでの各製品の推奨値を「表2-16 /etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(1/2)」と「表2-17 /etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(2/2)」に示します。

表2-16 /etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(1/2)

カーネルパラメーター	インストーラーチェック値	OSの初期値	HiRDB
fs.file-max	297944	99483	42276
kernel.threads-max	16748	16384	576
kernel.msgmni	2066	1978	44
kernel.semの第4パラメーター	1024	128	1024
kernel.semの第2パラメーター	32308	32000	7200
kernel.shmmax	888509824	4294967295	200000000
kernel.shmmni	5091	4096	2000
kernel.shmall	1091000704	268435456	24372224

表2-17 /etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(2/2)

カーネルパラメーター	共通 コンポーネント	HDvM	HTSM	HRpM
fs.file-max	42276	155161	512	512
kernel.threads-max	142	162	30	30
kernel.msgmni	44	44	0	0
kernel.semの第4パラメーター	9	10	1	1
kernel.semの第2パラメーター	80	128	50	50
kernel.shmmax	24372224	613392384	100745216	150000000
kernel.shmmni	0	995	0	0
kernel.shmall	23793664	745348096	147486720	150000000

（凡例）

共通コンポーネント：Hitachi Command Suite共通コンポーネント

HDvM：Hitachi Device Manager

HTSM：Hitachi Tiered Storage Manager

HRpM：Hitachi Replication Manager

「表2-16 /etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(1/2)」と「表2-17 /etc/sysctl.confファイルに設定するカーネルパラメーターの値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(2/2)」を参照して，次の計算式でカーネルパラメーターの値を算出してください。

kernel.shmmaxの場合：

カーネルパラメーターの設定値=
Max｛
   Max｛
        ＜システムで有効になっている値＞
         ，
         ＜OSの初期値＞
   ｝
，
   ＜Hitachi Command Suite共通コンポーネントの設定値＞
   +＜Device Managerの設定値＞
   +＜Tiered Storage Managerの設定値＞
   +＜Replication Managerの設定値＞
，
   ＜HiRDBの設定値＞
｝

kernel.shmallの場合：

カーネルパラメーターの設定値=
Max｛
   ＜システムで有効になっている値＞
   ，
   ＜OSの初期値＞
｝
+＜Hitachi Command Suite共通コンポーネントの設定値＞
+＜Device Managerの設定値＞
+＜Tiered Storage Managerの設定値＞
+＜Replication Managerの設定値＞
+＜HiRDBの設定値＞

上記以外の場合：

カーネルパラメーターの設定値=
Max｛
   Max｛
        ＜システムで有効になっている値＞
         ，
         ＜OSの初期値＞
   ｝
   +＜Hitachi Command Suite共通コンポーネントの設定値＞
   +＜Device Managerの設定値＞
   +＜Tiered Storage Managerの設定値＞
   +＜Replication Managerの設定値＞
，
   ＜HiRDBの設定値＞
｝

参考

計算式のMax｛＜x＞, ＜y＞, ＜z＞｝は，＜x＞，＜y＞および＜z＞の中で最も大きい値を選択するという意味です。

関連概念

• 2.2.5 カーネルパラメーターとシェル制限について（Linux）

関連タスク

• (8) カーネルパラメーター値およびシェル制限値を変更する

関連参照

• (5) /etc/security/limits.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）
• (7) /etc/security/limits.d/20-nproc.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）

(3) /etc/security/limits.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 5）

/etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値は，OSの初期値や使用するHitachi Command Suite製品の設定値などを基に算出します。

シェル制限は，softとhardの両方に値を設定してください。このとき，softの値は，hardの値以下に設定する必要があります。

このバージョンでの各製品の推奨値を「表2-18 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 5）(1/2)」と「表2-19 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 5）(2/2)」に示します。

表2-18 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 5）(1/2)

シェル制限	インストーラーチェック値	OSの初期値	HiRDB
nofile（soft/hard）	8192	4096	8192
nproc（soft/hard）	8391	8192	512

表2-19 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 5）(2/2)

シェル制限	共通コンポーネント	HDvM	HTSM	HRpM
nofile（soft/hard）	1346	0	0	0
nproc（soft/hard）	198	1	0	0

（凡例）

共通コンポーネント：Hitachi Command Suite共通コンポーネント

HDvM：Hitachi Device Manager

HTSM：Hitachi Tiered Storage Manager

HRpM：Hitachi Replication Manager

「表2-18 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 5）(1/2)」と「表2-19 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 5）(2/2)」を参照して，次の計算式でシェル制限の値を算出してください。

シェル制限の設定値=
Max｛
   Max｛
        ＜システムで有効になっている値＞
         ，
         ＜OSの初期値＞
   ｝
   +＜Hitachi Command Suite共通コンポーネントの設定値＞
   +＜Device Managerの設定値＞
   +＜Tiered Storage Managerの設定値＞
   +＜Replication Managerの設定値＞
，
   ＜HiRDBの設定値＞
｝

参考

計算式のMax｛＜x＞, ＜y＞｝は，＜x＞と＜y＞のうち大きい方の値を選択するという意味です。

関連概念

• 2.2.5 カーネルパラメーターとシェル制限について（Linux）

関連タスク

• (8) カーネルパラメーター値およびシェル制限値を変更する

関連参照

• (1) /etc/sysctl.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6）

(4) /etc/security/limits.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 6）

/etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値は，OSの初期値や使用するHitachi Command Suite製品の設定値などを基に算出します。

シェル制限は，softとhardの両方に値を設定してください。このとき，softの値は，hardの値以下に設定する必要があります。

このバージョンでの各製品の推奨値を「表2-20 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 6）(1/2)」と「表2-21 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 6）(2/2)」に示します。

表2-20 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 6）(1/2)

シェル制限	インストーラーチェック値	OSの初期値	HiRDB
nofile（soft/hard）	8192	4096	8192

表2-21 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 6）(2/2)

シェル制限	共通コンポーネント	HDvM	HTSM	HRpM
nofile（soft/hard）	1346	0	0	0

（凡例）

共通コンポーネント：Hitachi Command Suite共通コンポーネント

HDvM：Hitachi Device Manager

HTSM：Hitachi Tiered Storage Manager

HRpM：Hitachi Replication Manager

「表2-20 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 6）(1/2)」と「表2-21 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 6）(2/2)」を参照して，次の計算式でシェル制限の値を算出してください。

シェル制限の設定値=
Max｛
   Max｛
        ＜システムで有効になっている値＞
         ，
         ＜OSの初期値＞
   ｝
   +＜Hitachi Command Suite共通コンポーネントの設定値＞
   +＜Device Managerの設定値＞
   +＜Tiered Storage Managerの設定値＞
   +＜Replication Managerの設定値＞
，
   ＜HiRDBの設定値＞
｝

参考

計算式のMax｛＜x＞, ＜y＞｝は，＜x＞と＜y＞のうち大きい方の値を選択するという意味です。

関連概念

• 2.2.5 カーネルパラメーターとシェル制限について（Linux）

関連タスク

• (8) カーネルパラメーター値およびシェル制限値を変更する

関連参照

• (1) /etc/sysctl.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6）
• (6) /etc/security/limits.d/90-nproc.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 6）

(5) /etc/security/limits.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）

/etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値は，OSの初期値や使用するHitachi Command Suite製品の設定値などを基に算出します。

シェル制限は，softとhardの両方に値を設定してください。このとき，softの値は，hardの値以下に設定する必要があります。

このバージョンでの各製品の推奨値を「表2-22 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(1/2)」と「表2-23 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(2/2)」に示します。

表2-22 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(1/2)

シェル制限	インストーラーチェック値	OSの初期値	HiRDB
nofile（soft/hard）	8192	4096	8192

表2-23 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(2/2)

シェル制限	共通コンポーネント	HDvM	HTSM	HRpM
nofile（soft/hard）	1346	0	0	0

（凡例）

共通コンポーネント：Hitachi Command Suite共通コンポーネント

HDvM：Hitachi Device Manager

HTSM：Hitachi Tiered Storage Manager

HRpM：Hitachi Replication Manager

「表2-22 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(1/2)」と「表2-23 /etc/security/limits.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(2/2)」を参照して，次の計算式でシェル制限の値を算出してください。

シェル制限の設定値=
Max｛
   Max｛
        ＜システムで有効になっている値＞
         ，
         ＜OSの初期値＞
   ｝
   +＜Hitachi Command Suite共通コンポーネントの設定値＞
   +＜Device Managerの設定値＞
   +＜Tiered Storage Managerの設定値＞
   +＜Replication Managerの設定値＞
，
   ＜HiRDBの設定値＞
｝

参考

計算式のMax｛＜x＞, ＜y＞｝は，＜x＞と＜y＞のうち大きい方の値を選択するという意味です。

関連概念

• 2.2.5 カーネルパラメーターとシェル制限について（Linux）

関連タスク

• (8) カーネルパラメーター値およびシェル制限値を変更する

関連参照

• (2) /etc/sysctl.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）
• (7) /etc/security/limits.d/20-nproc.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）

(6) /etc/security/limits.d/90-nproc.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 6）

/etc/security/limits.d/90-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値は，OSの初期値や使用するHitachi Command Suite製品の設定値などを基に算出します。

シェル制限は，softとhardの両方に値を設定してください。このとき，softの値は，hardの値以下に設定する必要があります。

このバージョンでの各製品の推奨値を「表2-24 /etc/security/limits.d/90-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 6）(1/2)」と「表2-25 /etc/security/limits.d/90-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 6）(2/2)」に示します。

表2-24 /etc/security/limits.d/90-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 6）(1/2)

シェル制限	インストーラーチェック値	OSの初期値	HiRDB
nproc（soft/hard）	8391	8192	512

表2-25 /etc/security/limits.d/90-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 6）(2/2)

シェル制限	共通コンポーネント	HDvM	HTSM	HRpM
nproc（soft/hard）	198	1	0	0

（凡例）

共通コンポーネント：Hitachi Command Suite共通コンポーネント

HDvM：Hitachi Device Manager

HTSM：Hitachi Tiered Storage Manager

HRpM：Hitachi Replication Manager

「表2-24 /etc/security/limits.d/90-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 6）(1/2)」と「表2-25 /etc/security/limits.d/90-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 6）(2/2)」を参照して，次の計算式でシェル制限の値を算出してください。

シェル制限の設定値=
Max｛
   Max｛
        ＜システムで有効になっている値＞
         ，
         ＜OSの初期値＞
   ｝
   +＜Hitachi Command Suite共通コンポーネントの設定値＞
   +＜Device Managerの設定値＞
   +＜Tiered Storage Managerの設定値＞
   +＜Replication Managerの設定値＞
，
   ＜HiRDBの設定値＞
｝

参考

計算式のMax｛＜x＞, ＜y＞｝は，＜x＞と＜y＞のうち大きい方の値を選択するという意味です。

関連概念

• 2.2.5 カーネルパラメーターとシェル制限について（Linux）

関連タスク

• (8) カーネルパラメーター値およびシェル制限値を変更する

関連参照

• (1) /etc/sysctl.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6）
• (4) /etc/security/limits.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 6）

(7) /etc/security/limits.d/20-nproc.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）

/etc/security/limits.d/20-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値は，OSの初期値や使用するHitachi Command Suite製品の設定値などを基に算出します。

シェル制限は，softとhardの両方に値を設定してください。このとき，softの値は，hardの値以下に設定する必要があります。

このバージョンでの各製品の推奨値を「表2-26 /etc/security/limits.d/20-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(1/2)」と「表2-27 /etc/security/limits.d/20-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(2/2)」に示します。

表2-26 /etc/security/limits.d/20-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(1/2)

シェル制限	インストーラーチェック値	OSの初期値	HiRDB
nproc（soft/hard）	8391	8192	512

表2-27 /etc/security/limits.d/20-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(2/2)

シェル制限	共通コンポーネント	HDvM	HTSM	HRpM
nproc（soft/hard）	198	1	0	0

（凡例）

共通コンポーネント：Hitachi Command Suite共通コンポーネント

HDvM：Hitachi Device Manager

HTSM：Hitachi Tiered Storage Manager

HRpM：Hitachi Replication Manager

「表2-26 /etc/security/limits.d/20-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(1/2)」と「表2-27 /etc/security/limits.d/20-nproc.confファイルに設定するシェル制限の値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）(2/2)」を参照して，次の計算式でシェル制限の値を算出してください。

シェル制限の設定値=
Max｛
   Max｛
        ＜システムで有効になっている値＞
         ，
         ＜OSの初期値＞
   ｝
   +＜Hitachi Command Suite共通コンポーネントの設定値＞
   +＜Device Managerの設定値＞
   +＜Tiered Storage Managerの設定値＞
   +＜Replication Managerの設定値＞
，
   ＜HiRDBの設定値＞
｝

参考

計算式のMax｛＜x＞, ＜y＞｝は，＜x＞と＜y＞のうち大きい方の値を選択するという意味です。

関連概念

• 2.2.5 カーネルパラメーターとシェル制限について（Linux）

関連タスク

• (8) カーネルパラメーター値およびシェル制限値を変更する

関連参照

• (2) /etc/sysctl.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）
• (5) /etc/security/limits.confファイルの推奨値（Red Hat Enterprise Linux 7またはOracle Linux 7）

(8) カーネルパラメーター値およびシェル制限値を変更する

見積もり結果を基に，現状のカーネルパラメーターおよびシェル制限を確認し，必要に応じて値を変更します。

前提条件

• カーネルパラメーターおよびシェル制限のバックアップの取得
• カーネルパラメーターとシェル制限の見積もり

操作手順

1. 見積もり結果に従って，各パラメーターに値を設定します。
2. OSを再起動します。

関連概念

• 2.2.5 カーネルパラメーターとシェル制限について（Linux）

関連タスク

• 2.3.3 Hitachi Command Suiteをインストールする（Linux）

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