Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド
Universal Replicatorの性能分析のコマンドを使って,Universal Replicatorの書き込み遅延時間(C/Tデルタ)や性能情報をコピーグループ単位で出力します。
GUIの[レプリケーション]タブでは,Universal Replicatorの性能情報を確認して,Universal Replicatorで発生する書き込み遅延時間(C/Tデルタ)の悪化要因を分析できます。性能情報や分析結果をPDF形式で出力することもできます。
Device Manager CLIでは,性能情報をCSV形式で出力します。出力結果を蓄積して,まとめて参照したり,表計算ソフトウェアなどを使ってグラフを作成したりすることで,数か月から数年といった長期間の性能分析に利用できます。外部プログラムを組み合わせてDevice Manager CLIコマンドの起動スケジュールを設定しておくことで,性能情報の出力を自動化でき,作業の負荷が軽減できます。
重要
- Universal Replicatorの性能分析のコマンドは,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage Platform,またはHUS VMを使用してUniversal Replicatorのコピーペアを運用している場合の性能情報を対象としています。
- Universal Replicatorの性能分析のコマンドを使用するには,Replication ManagerやTuning Managerと連携し,GUIの[レプリケーション]タブの表示を有効にしておく必要があります。Replication ManagerやTuning Managerと連携するための環境設定,およびGUIの[レプリケーション]タブの表示を有効にする方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。GUIの[レプリケーション]タブの機能や使い方については,マニュアル「Hitachi Command Suite ユーザーズガイド」を参照してください。
Universal Replicatorの性能分析のコマンドには,次の3つがあります。
- GetCopyGroup
コピーグループの情報を取得します。GetReplicationPerformanceDataコマンドで性能情報を出力したり,RefreshReplicationPerformanceDataコマンドで情報を更新したりするときに,対象とするコピーグループの情報を取得するために使用します。- GetReplicationPerformanceData
Universal Replicatorの性能情報をCSV形式で出力します。
1か月を超える期間の性能情報を蓄積する場合は,性能情報を定期的に出力する必要があります。Device Managerサーバのデータベースには,31日分の性能情報が保持されます。
GetReplicationPerformanceDataコマンドの実行結果は,標準出力に出力されます。CSVファイルとして出力する場合は,オプション-o(または--output)でファイル名を指定してください。- RefreshReplicationPerformanceData
コピーグループの構成情報や性能情報を最新の状態に更新します。
Universal Replicatorの構成情報や性能情報を更新するには,このコマンドまたはGUIの[レプリケーション]タブを使って手動で更新する方法と,Device Managerサーバのreplication.propertiesファイルを設定して自動で更新する方法があります。
構成情報や性能情報を自動で更新する方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
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