Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド
AddExternalArrayGroupコマンドは,外部接続したストレージシステム(外部ストレージシステム)のボリューム(外部ボリューム)を内部ボリュームに一対一でマッピングし,パリティグループ(外部パリティグループ)を作成します。また,作成した外部パリティグループにLUを作成します。マッピング時には複数のパス(交替パス)を指定できます。
重要
- このコマンドは,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMでだけ使用できます。Universal Storage Platform V/VMの場合に必要なマイクロコードのバージョンは60-02-40-XX/XX以降です。
- VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,およびVSP Fx00モデルの場合,外部ストレージシステムが接続されているポートのタイプがiSCSIのときは,このコマンドを使用できません。
- このコマンドを実行するときには,外部パリティグループを作成するストレージシステムと,外部接続しているストレージシステムの両方がDevice Managerの管理対象として登録されている必要があります。
表4-3 AddExternalArrayGroupコマンドのパラメーター
パラメーター名 指定のレベル 説明 serialnum 必須 外部パリティグループを作成するストレージシステムのシリアル番号 model 必須 外部パリティグループを作成するストレージシステムのモデル externalgrpnum 任意 外部パリティグループの番号
作成する外部パリティグループの番号を指定します。
指定できる値は1~16384までの整数です。
省略した場合は,Device Managerが自動的に値を指定します。portname 必須 外部ストレージシステムが接続されているポートのポート名
複数のパス(交替パス)を指定する場合は,コンマで区切ります。
パスを指定するためには,パラメーターportname,externalwwn,externallunを一組で指定する必要があります。指定した順序でパスの優先順位が設定されます(最初の組み合わせがプライマリーパスとして設定されます)。portname,externalwwn,externallunに指定する値の順序と数が正しいことを確認してください。externalwwn 必須 外部ストレージシステムのポートWWN
複数のパス(交替パス)を指定する場合は,コンマで区切ります。
パスを指定するためには,パラメーターportname,externalwwn,externallunを一組で指定する必要があります。指定した順序でパスの優先順位が設定されます(最初の組み合わせがプライマリーパスとして設定されます)。portname,externalwwn,externallunに指定する値の順序と数が正しいことを確認してください。externallun 必須 外部ボリュームのLUN
複数のパス(交替パス)を指定する場合は,コンマで区切ります。
パスを指定するためには,パラメーターportname,externalwwn,externallunを一組で指定する必要があります。指定した順序でパスの優先順位が設定されます(最初の組み合わせがプライマリーパスとして設定されます)。portname,externalwwn,externallunに指定する値の順序と数が正しいことを確認してください。pathgroupid 任意 パスグループID
省略した場合は,Device Managerが自動的に値を指定します。emulation 任意 論理ユニットのエミュレーションタイプ
"OPEN-V"だけが指定できます。
省略した場合は,"OPEN-V"が設定されます。clprnumber 任意 CLPR番号
省略した場合は,0が設定されます。cachemode 任意 論理ユニットのオプション情報(キャッシュモード)
指定できる値を次に示します。パラメーターcachemodeの指定を省略した場合は,次のように値が設定されます。
- true:有効
- false:無効
- パラメーターinflowcontrolの指定を省略しない場合:
"true"が設定されます。- パラメーターinflowcontrolの指定を省略した場合:
外部ボリュームがコマンドデバイスの場合は,"false"が設定されます。
外部ボリュームがコマンドデバイスでない場合は,"true"が設定されます。inflowcontrol 任意 論理ユニットのオプション情報(キャッシュ流入制御モード)
指定できる値を次に示します。省略した場合は,"false"が設定されます。
- true:有効
- false:無効
luoption 任意 外部パリティグループを作成するのと同時に論理ユニットを作成するかどうかのオプション情報
指定できる値を次に示します。省略した場合は,"none"が設定されます。
- none:作成しない
- create:作成する
numoflus 任意 作成する論理ユニットの数
指定できる値は"1"だけです。
省略した場合は,"1"が設定されます。
パラメーターluoptionに"none"が指定されている場合,またはパラメーターluoptionを省略した場合は指定できません。devnum 任意 論理ユニットのデバイス番号
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
省略した場合は,Device Managerが自動的に値を指定します。
パラメーターluoptionに"none"が指定されている場合,またはパラメーターluoptionを省略した場合は指定できません。capacity 任意 論理ユニットの容量
省略した場合は,外部ボリュームと同じ容量の論理ユニットを作成します。
パラメーターluoptionに"none"が指定されている場合,またはパラメーターluoptionを省略した場合は指定できません。
容量の単位(KBまたはblock)は,パラメーターcapacitytypeで指定できます。capacitytype 任意 パラメーターcapacityで指定する値の単位
指定できる値は,KBまたはblockです。
省略した場合,KBが設定されます。
パラメーターluoptionに"none"が指定されている場合,またはパラメーターluoptionを省略した場合は指定できません。
- serialnumおよびmodel
- GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。外部パリティグループを作成するストレージシステムのarrayType値またはdisplayArrayType値をパラメーターmodelに指定してください。serialNumber値をパラメーターserialnumに指定してください。
- portname
- 外部パリティグループを作成するストレージシステムのGetStorageArray (subtarget=Port)コマンドの実行結果から取得してください。実行結果のdisplayName値をパラメーターportnameに指定します。portRole値が「External」または「Bidirectional」のポートから選択してください。
- このとき,worldWidePortName値を控えておいてください。
- externalwwn
- 外部ストレージシステムがSMI-S enabledストレージシステム以外の場合,GetStorageArray (subtarget=Port, portsubinfo=WWN)コマンドの実行結果から取得してください。An instance of WWNの下に表示されるwwn値がportnameのworldWidePortName値と一致するポートを選び,そのポートのworldWidePortName値をパラメーターexternalwwnに指定してください。このとき,portID値を控えておいてください。
- SMI-S enabledストレージシステムの場合,そのストレージシステムの管理ツールでポートのWWN値を取得し,パラメーターexternalwwnに指定してください。
- externallun
- 外部ストレージシステムがSMI-S enabledストレージシステム以外の場合,GetStorageArray (subtarget=Path, pathsubinfo=WWN)コマンドの実行結果から取得してください。次の条件を満たすパスのLUN値をパラメーターexternallunに指定してください。
- An instance of WWNの下に表示されるwwn値がportnameのworldWidePortName値と一致する。
- An instance of Pathの下に表示されるportID値がexternalwwnのportID値と一致する。
- SMI-S enabledストレージシステムの場合,そのストレージシステムの管理ツールでパスのLUN値を取得し,パラメーターexternallunに指定してください。
図4-1 コマンド実行例(AddExternalArrayGroupコマンド)
「図4-1 コマンド実行例(AddExternalArrayGroupコマンド)」に示す構成を作成するときのコマンド実行例を次に示します。
HiCommandCLI AddExternalArrayGroup -o "D:\logs\AddExternalArrayGroup.log" model=R601 serialnum=25011 portname=CL3-F,CL7-F externalwwn=50.06.0E.80.10.22.8B.50,50.06.0E.80.10.22.8B.53 externallun=00,00RESPONSE: An instance of StorageArray . . (Attributes of StorageArray are omitted here) . List of 1 ArrayGroup elements: An instance of ArrayGroup objectID=ARRAYGROUP.R601.25011.134.0 chassis=134 number=0 displayName=E34-1 raidType=- emulation=OPEN-V diskType= diskSize=0 diskSizeInKB=-1 formFactor=-1 controllerID=-1 totalCapacity=0 allocatedCapacity=0 freeCapacity=0 hiHsmCapacity=0 onDemandCapacity=0 totalFreeSpace=2,097,152 largestFreeSpace=2,097,152 substance=1 slprNumber=0 clprNumber=0 cuInfo= openTotalCapacity=0 openAllocatedCapacity=0 openFreeCapacity=0 openHiHsmCapacity=0 openOnDemandCapacity=0 imTotalCapacity=0 imAllocatedCapacity=0 imFreeCapacity=0 imHiHsmCapacity=0 imOnDemandCapacity=0 mfTotalCapacity=0 mfHiHsmCapacity=0 mfOnDemandCapacity=0 mfAllocatedCapacity=0 mfUnallocatedCapacity=0 openAllocatedActualCapacity=0 openUnallocatedCapacity=0 openUnallocatedActualCapacity=0 openReservedCapacity=0 openReservedActualCapacity=0 type=1 volumeType=1 encrypted=-1 protectionLevel=-1 dpPoolID=-1 resourcePartitionUnitID=-1 List of 1 FreeSpace elements: An instance of FreeSpace objectID=FREESPACE.R601.25011.134.0.0 sizeInKB=2,097,152 cylinders=0 fsControlIndex=0 List of 2 ExternalPathInfo elements: An instance of ExternalPathInfo objectID=ExternalPathInfo.R601.25011.134.0.50060E8010228B50.0.13 externalWWN=50.06.0E.80.10.22.8B.50 externalLun=0 portID=13 pathGroupID=22 priority=1 externalPathType= externalIPAddress= externalTcpPortNumber= externalISCSITargetName= An instance of ExternalPathInfo objectID=ExternalPathInfo.R601.25011.134.0.50060E8010228B53.0.15 externalWWN=50.06.0E.80.10.22.8B.53 externalLun=0 portID=15 pathGroupID=22 priority=2 externalPathType= externalIPAddress= externalTcpPortNumber= externalISCSITargetName=
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