Hitachi Command Suite ユーザーズガイド

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14.3.5 ホストごとに性能を分析する

分析]タブでホストごとに集約したボリュームの性能を分析することで,ストレージシステムに負荷を掛けているホストを特定します。そのホストが,ストレージシステムに負荷を掛け始めた時期や頻度を確認することもできます。分析対象には,ホスト,ファイルサーバ(ノード単位),NASモジュール(クラスタ単位)およびストレージシステムの外部接続に使用しているホストグループが表示されます。ここでは,一般的な分析の手順の例を示します。

事前に確認しておく情報

事前に完了しておく操作

Tuning Managerと連携するための設定については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。

ホストごとに性能を分析するには

  1. 分析]タブのストレージシステムの一覧で,対象のストレージシステムを選択して,[ホストごとの性能分析]ボタンをクリックします。
  2. 対象のストレージシステムで性能問題が発生しているホストを特定します。
    1. ホスト一覧]で,[応答時間]の値が大きいホストをソートして探します。
    2. 応答時間に問題があるホストを選択し[チャート表示]ボタンをクリックします。
    3. 分析ビュー1]で応答時間の性能チャートを確認します。
      値が継続的に高く,対象のストレージシステムに性能問題が発生していると判断した場合は,次の手順に進みます。性能問題が発生していないと判断した場合は,分析を終了します。
  3. 対象のストレージシステムに負荷を掛けているホストを特定します。
    1. ホスト一覧]で [IOPS]または[データ転送速度]の値が大きいホストをソートして探します。
    2. IOPSまたはデータ転送速度の値が大きいホストを選択します。[表示先]に[新規分析ビュー]を指定し[チャート表示]ボタンをクリックします。
    3. 表示した性能チャートと応答時間の性能チャートを比較します。
      応答時間の変動があるタイミングに,IOPSまたはデータ転送速度の変動があるホストは,対象のストレージシステムに負荷を掛けていると考えられます。
  4. 分析した結果を基に,必要に応じてホストへのストレージリソースの追加割り当てなどの対策案を検討します。分析した結果は,PDFファイルにエクスポートすることもできます。
参考
  • 対象のホストがほかのホストとボリュームを共有している場合,対象のホストの性能値には,ボリュームを共有しているほかのホストの性能値も含まれます。例えば,クラスタ構成になっているファイルサーバでは,ボリュームを共有しているため,クラスタを構成する各ファイルサーバに,クラスタ全体の性能値が表示されます。
  • データ粒度]に[分単位]を指定して分析する場合,[分析対象期間]は24時間以内で設定してください。24時間を超えると,Webブラウザーが強制終了することがあります。[分単位]を指定して分析するためには,次の目安に従ってチャートを表示してください。
    分析対象期間]の日数 × チャートに表示するホスト数 × 表示するチャート数 ≦ 200
  • スライダー指定]で,長期間の負荷変動を確認しながら分析期間を変更することもできます。[スライダー指定]を使用するには,性能チャートを分析ビューに表示している必要があります。
  • 複数の性能チャートを同時に参照する場合,同じ時刻を表すガイドライン(縦線)を目安に分析します。ガイドラインは,性能チャートにマウスオーバーすると表示され,クリックすると固定と解除ができます。
  • ホスト(ファイルサーバ,NASモジュールおよびストレージシステムの外部接続に使用しているホストグループは除く)が使用しているボリュームの性能情報を確認する場合は,[分析]タブで[ホスト]のツリーを展開して対象のホストを選択し,性能問題特定ウィザードを起動してください。

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