Hitachi Command Suite ユーザーズガイド
クイックフォーマットを実行する際の注意事項について説明します。
クイックフォーマット実行中は,一部のコンポーネントに負荷が集中し,対象のストレージシステム内で実行中のすべてのホストI/O性能が低下するおそれがあります。そのため,システムの稼働が低く,かつ,主要なシステムが稼働していないときに実行することをお勧めします。
また,クイックフォーマットは,まず8個以下のボリュームに対して実行し,ホストのI/O性能が低下しないことを確認してから,対象のボリュームの数を4個ずつ増やすことをお勧めします。
ストレージシステム内のコンポーネントが次の構成の場合は,特に,クイックフォーマットに伴ってホストのI/O性能が低下しやすくなります。
- キャッシュメモリー,CHA(チャネルアダプター),DKA(ディスクアダプター)などのコンポーネントが最小構成の場合
- 1台のストレージシステム内のDKC(コントローラーシャーシ)間やモジュール間で,搭載されているコンポーネントの数量が極端に異なる場合
これらの構成の場合は,1個のボリュームに対してクイックフォーマットを実行し,ホストのI/O性能を確認してから,対象のボリューム数を1個ずつ増やしてください。
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