Hitachi Command Suite ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


5.4.1 ボリュームの作成とは

ストレージシステムのパリティグループやDPプールの空き領域から新規にボリュームを作成します。

Device Managerでは,ホストへのボリュームの割り当て時に条件に合うボリュームがストレージシステム内にない場合には,空き領域から自動でボリュームが作成されます。ボリュームの作成には数や容量に応じて時間が掛かることがあります。使用するボリュームをあらかじめ作成しておくことで,ボリュームの割り当て時のシステムへの負荷や所要時間を調整できます。

ボリュームの作成時には,必要なボリュームの容量と数を指定するだけで,それに応じた作成プランが提示されます。運用ポリシーに合わせて,RAIDレベルやドライブ回転数などの細かい条件を指定することもできます。基本ボリュームの作成時には,同時にフォーマットも実施されます。作成したボリューム(基本ボリュームまたはDPボリューム)は,Open-Unallocatedグループ配下のボリュームとして参照できるようになります。

参考
VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルを使用している場合,Storage Navigatorの画面を起動して次のことができます。
  • ボリューム一覧画面で,ボリュームのフォーマット,閉塞,回復,コマンドデバイスの編集,MPブレードまたはMPユニットの割り当て,ペア強制削除などができます。
    ボリューム一覧画面を表示するには,[リソース]タブで対象のストレージシステムの配下の[ボリューム]を右クリックして[System GUI]を選択するか,アプリケーションエリアに表示される[System GUI]リンクをクリックします。
  • パリティグループ一覧画面で,パリティグループから切り出したボリュームの閉塞,フォーマット,パリティグループの回復などができます。
    パリティグループ一覧画面を表示するには,[リソース]タブで対象のストレージシステムの配下の[パリティグループ]を右クリックして[System GUI]を選択するか,アプリケーションエリアに表示される[System GUI]リンクをクリックします。
  • プール一覧画面で,DPプールに重複排除用のシステムデータボリューム(DSD volume)を割り当てたり,容量削減機能(dedupe and compression)が有効なDPボリュームを作成したりできます。
    プール一覧画面を表示するには,[リソース]タブで対象のストレージシステムの配下の[DPプール]を右クリックして[System GUI]を選択するか,アプリケーションエリアに表示される[System GUI]リンクをクリックします。
  • NAS Platform v12.2以降と連携している場合に,ストレージプールの作成や拡張のためにボリュームを作成するときは,ストレージプールの作成または拡張ダイアログを使うことをお勧めします。ストレージプール構築のベストプラクティスに従い,Device Managerが自動でボリューム数や容量などを設定してボリュームを作成します。

[目次] [前へ] [次へ]


[マニュアル発行元]

All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.