Hitachi Command Suite ユーザーズガイド

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4.3.1 ストレージリソースのアクセス制御とは

SAN環境を複数の管理者で分割して管理する場合,管理者ごとにリソースとそれに対する操作権限を割り当てて,割り当てられたリソースだけを使用できるように制御します。

リソースを分割し,各管理者が使用できるリソースを限定することで,セキュアなデータ運用ができます。Device ManagerおよびTiered Storage Manager(GUI)では,リソースグループ,ユーザーグループ,およびロールを使ってアクセス制御を実施します。

ユーザーグループに対してリソースグループとロールを割り当てます。ユーザーグループに属するユーザーは,割り当てられたリソースグループ内のリソースを,割り当てられたロールに応じて使用できるようになります。

図4-2 アクセス制御の設定例

[図]

図中の例では,ユーザーグループAに属するユーザーは,リソースグループ1のリソースをAdminロールで使用できます。ユーザーグループBに属するユーザーは,リソースグループ2のリソースをModifyロール,リソースグループ3のリソースをViewロールで使用できます。

ストレージシステムがVSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage PlatformまたはHUS VMの場合は,リソースをパリティグループやストレージポートなどの物理的な単位で分割したり,LDEV ID,ホストグループ/iSCSIターゲット番号やDPプールなどの論理的な単位で分割したりして,運用環境に応じた柔軟なアクセス制御を設定できます。

関連項目

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