10.1.5 個人番号接続情報ファイルを暗号化する
個人番号管理サービス連携機能で使用する個人番号接続情報ファイルは,暗号化できます。暗号化することで,セキュリティを高めることができます。
個人番号接続情報ファイルを暗号化した場合は,帳票出力時に暗号化したときのファイル暗号化鍵を指定する必要があります。
なお,個人番号接続情報ファイルを暗号化するには,EUR Server StandardまたはEUR Server Enterpriseに加えて,EUR Server - Cipher optionが帳票サーバに必要です。
- 〈この項の構成〉
(1) ファイルの暗号化
個人番号接続情報ファイルの暗号化は,ファイル暗号化ツール(eurecfileコマンド)で行います。ファイル暗号化ツールは,EUR Server - Cipher optionに同梱されています。
(a) ファイル名
ファイル暗号化ツールのファイル名と格納先を次に示します。
(b) コマンドの構文
ファイル暗号化ツールのコマンドの構文を次に示します。
eurecfile /if 暗号化対象ファイルパス /of 出力先ファイルパス /es 暗号化鍵
-
/ifオプション
暗号化するファイル名のフルパスを指定します。
-
/ofオプション
暗号化したファイルを出力するファイルのフルパスを指定します。
-
/esオプション
暗号化したファイルから元のファイルを読み出すための,暗号化鍵を指定します。ファイル暗号化鍵に指定できる文字は,次のとおりです。
-
半角数字
0〜9
-
半角英字
A〜Z,a〜z
-
半角記号
指定できるファイル暗号化鍵の長さは,8〜32バイトです。
-
(c) 出力されるファイル
ファイル暗号化ツールのコマンドを実行すると,暗号化されたファイルが,指定した出力先ファイルパスに出力されます。暗号化前のファイルの更新や削除は行いません。
(d) 終了コード
ファイル暗号化ツール(eurecfileコマンド)を実行すると,終了コードが返されます。終了コード一覧を次に示します。
終了コード |
意味 |
---|---|
0 |
コマンドが正常に終了しました。 |
8 |
コマンドの実行中に,システムエラーが発生しました。 |
12 |
コマンドの実行中に,データエラーが発生しました。 |
16 |
コマンドラインの指定に誤りがあります。 |
32 |
上記以外のエラーが発生しました。 |
(2) 注意事項
-
個人番号接続情報ファイルの暗号化出力は,日本語ロケールでだけ正しく動作します。個人番号接続情報ファイルを暗号化出力するときは,ロケールを日本語環境に設定してください。