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EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編


10.1.4 出力で使用するファイル

ここでは,個人番号管理サービス連携機能で使用するファイルの概要について説明します。各ファイルの指定内容の詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 帳票の出力環境を設定するファイル

(a) 個人番号接続情報ファイル

個人番号接続情報ファイルには,個人番号管理サービスと接続するために必要な情報を指定します。

個人番号接続情報ファイルに指定する項目を次に示します。

  • 接続先の個人番号管理サービスのURL

  • 個人番号管理サービスとの通信タイムアウト監視時間

  • 個人番号管理サービスに登録されている会社を識別するデータ(番号またはコード)

また,個人番号接続情報ファイルは暗号化することもできます。個人番号接続情報ファイルの暗号化については,「10.1.5 個人番号接続情報ファイルを暗号化する」を参照してください。

(b) 環境設定ファイル(EURPS_ENV)

EUR Print Serviceの環境設定ファイル(EURPS_ENV)に指定する項目を次に示します。

  • 環境変数EURPS_MMS_CONNECT_INFO_FILE

    個人番号接続情報ファイルのファイル名およびパスを指定します。

  • 環境変数EURPS_MMS_FILEPATH

    個人番号接続情報ファイルおよび個人番号フィールド情報ファイルのデフォルトの読み込みフォルダを指定します。

  • 環境変数EURPS_MMS_LOGDETAIL

    個人番号管理サービス連携機能の実行ログを出力するeurmmsログに詳細な情報を出力するかどうかを指定します。

  • 環境変数EURPS_MMS_NOTMATCH_ERROR

    個人番号を取得するためのキー情報のデータに対して個人番号を取得できなかったときに,エラーとするかどうかを指定します。

  • 環境変数EURPS_MMS_LIBRARY_PATH

    個人番号管理サービスから提供されるクライアント用のライブラリのパスを指定します。

  • 環境変数EURPS_MMS_PROFILE_PATH

    個人番号管理サービスから提供される機能で作成した連携プロファイルのパスを指定します。

  • 環境変数EURPS_LOGFILEPATH

    eurmmsログの出力先フォルダを指定します。

  • 環境変数EURPS_LOGSIZE

    eurmmsログのファイルサイズを指定します。

  • 環境変数EURPS_LOGFILELEVEL

    eurmmsログへのメッセージ出力レベルを指定します。

(2) 帳票の出力内容を設定するファイル

(a) 個人番号フィールド情報ファイル

個人番号フィールド情報ファイルは,個人番号管理サービスから個人番号を取得するためのキー情報となるマッピングデータのフィールド名を定義するファイルです。個人番号フィールド情報ファイルには,次に示す項目を指定します。

  • 個人番号管理サービスに登録されている次のデータに対応するマッピングデータのフィールド名

    • 社員を識別するデータ(番号またはコード)

    • 家族の続柄を識別するデータ(番号またはコード)

  • 個人番号管理サービスから取得した個人番号のデータを設定するマッピングデータのフィールド名

(b) 帳票出力定義ファイル

個人番号管理サービス連携機能を使用する場合は,帳票IDを使用して帳票を出力する必要があります。

帳票IDに指定する帳票出力定義ファイルには,通常の入力情報に加えて,次に示す項目を指定します。

  • 個人番号フィールド情報ファイル名

  • 個人番号フィールド情報ファイルのパス

(3) 連携プロファイル

連携プロファイルは,個人番号管理サービスから提供される機能を使用して作成するファイルです。

(4) 個人番号管理サービスのSSL証明書のルート証明書

必要に応じて,帳票サーバにインポートしておく必要があるファイルです。