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EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編


10.1.3 出力の流れ

個人番号管理サービス連携機能を使用して帳票を出力する流れを,次の図に示します。

なお,個人番号接続情報ファイルを暗号化する場合は,オプション製品のEUR Server - Cipher optionに同梱されているファイル暗号化ツールで,事前に暗号化しておく必要があります。

図10‒1 個人番号管理サービス連携機能を使用して帳票を出力する流れ

[図データ]

  1. 出力要求

    帳票の出力要求が業務プログラムに送られます。

  2. 転送

    EUR Server - Adapterは,次のデータを帳票サーバのEUR Server Serviceに転送します。

    • 帳票ID

    • 個人番号を取得するためのキー情報を含むマッピングデータ

    • ファイル暗号化鍵

    注※

    個人番号接続情報ファイルを暗号化した場合だけ,暗号化したときのファイル暗号化鍵を指定します。

  3. 個人番号フィールド情報ファイル名の取得

    EUR Server Serviceは,帳票IDで指定される帳票出力定義ファイルから,個人番号フィールド情報ファイル名を取得し,EUR Print Serviceに転送します。

  4. 個人番号管理サービスとの連携に必要なデータの取得

    EUR Print Serviceは,次のファイルのデータを取得します。

    • 個人番号フィールド情報ファイル

    • 連携プロファイル

    • 個人番号接続情報ファイル

    注※

    暗号化されている場合は,ファイル暗号化鍵で復号化してデータを取得します。

  5. 個人番号管理サービスへの接続と通信

    EUR Print Serviceは,個人番号管理サービスのクライアント用のライブラリを呼び出して,個人番号管理サービスと接続します。個人番号管理サービスとの通信で送受信するデータは,暗号化されます。

  6. 個人番号データの取得要求

    個人番号を取得するためのキー情報のデータで,個人番号管理サービスのデータベースを照合し,個人番号のデータを取得します。

  7. 印刷データ生成

    EUR Print Serviceは,業務プログラムから転送されたマッピングデータとあらかじめ帳票サーバに配置しておいた印刷定義ファイルから,印刷データが生成されます。

  8. 印刷データ転送

    EUR Server Serviceは,生成された印刷データをクライアントPCに転送します。

  9. 出力

    印刷データを受信すると,クライアントPCで帳票を出力できます。