8.2.3 表示条件の設定手順
アイテムに表示条件を設定する手順を次に示します。
(1) アイテムのプロパティを設定する
文字アイテムのフォント色を変えるなど,アイテムにプロパティを設定します。
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アイテムをコピーする
マイナスの数値のフォントは赤で,目標値以上のフォントは太字で表示するなど,条件付きアイテムに複数のプロパティを設定するためには,プロパティに応じた数だけアイテムをコピーする必要があります。アイテムをコピーするには,表示条件を設定するアイテムを選択して[コピー]および[貼り付け]を実行します。表示条件を複数設定したい場合は,同様の操作を繰り返して表示条件の数に応じた個数のコピーを作成します。
売上アイテム1をコピーして売上アイテム2を作成する例を次に示します。
図8‒6 売上アイテムをコピーする例 -
アイテムのプロパティを設定する
コピーしたアイテムを選択して[アイテムのプロパティ]ダイアログを表示し,アイテムのプロパティを変更します。[アイテムのプロパティ]ダイアログを表示するには,[編集]−[アイテムのプロパティ]を選択します。[アイテムのプロパティ]ダイアログの表示方法については,「13.1 [アイテムのプロパティ]ダイアログの表示」を参照してください。
売上アイテム2のフォントスタイルを太字にする例を次に示します。
図8‒7 コピーした売上アイテムのフォントスタイルを太字にする例
なお,一つのアイテムに対して,プロパティは一つだけ定義できます。そのため,条件によって表示を変えるときは,アイテムをコピーしてそれぞれに異なるプロパティを設定します。
(2) 表示条件を設定する
目標値以上の項目だけ表示するなど,アイテムに表示条件を設定します。
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[アイテムの表示条件]ダイアログを表示する
アイテムを選択して[アイテムの表示条件]ダイアログを表示します。[アイテムの表示条件]ダイアログを表示するには,[編集]−[アイテムの表示条件]を選択します。[アイテムの表示条件]ダイアログの詳細については,マニュアル「EUR 帳票作成 画面リファレンス」を参照してください。
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アイテムの表示条件を有効にする
[アイテムの表示条件を有効にする]チェックボックスを「オン」にします。[条件]グループボックスと[表示方法]グループボックスが活性となり,アイテムの表示条件を設定できるようになります。
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アイテムの表示条件式を指定する
[参照フィールド]リストボックスに,どのフィールド名を基に表示条件を設定するかを指定します。[演算子]リストボックスに,表示条件の演算子を指定します。[指定値]テキストボックスに,参照フィールドの値と演算子で表示条件を判定する対象の値を指定します。
今月売上と先月売上を比較する場合など,判定の対象にフィールド全体を指定したい場合は,[フィールドを参照する]チェックボックスを「オン」にします。[フィールドを参照する]リストボックスが活性となるので,対象のフィールド名を指定します。
二つ目の表示条件を設定する場合は,[範囲指定]チェックボックスを「オン」にして,二つ目の演算子と指定値を指定します。
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アイテムの表示・非表示を指定する
表示条件に合うアイテムを表示するかどうかを指定します。[表示する]ラジオボタンを選択すると,参照フィールドのうち表示条件に合う項目が表示され,表示条件に合わない項目は表示されません。[表示しない]ラジオボタンを選択すると,参照フィールドのうち表示条件に合う項目は表示されないで,表示条件に合わない項目が表示されます。
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[OK]ボタンをクリックする
アイテムに含まれる項目のうち,表示条件に合う項目だけが表示されます。
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ほかのアイテムの表示条件を設定する
表示条件を設定するアイテムがほかにある場合は,1.〜5.の操作を実行して条件付きアイテムを作成します。
(3) 条件付きアイテムを配置する
複数の条件付きアイテムを重ねて,数値がマイナスの項目だけ赤字にするなど,アイテムのプロパティが部分的に異なるように配置します。
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アイテムを重ねる
表示条件を設定したアイテムを重ねます。アイテムを複数選択したあと,[編集]−[揃え]を選択して,アイテムの高さと幅を揃えます。
一度アイテムを重ねると,個々のアイテムを選択しにくくなります。そのため,個々のアイテムのプロパティや表示条件を設定してからアイテムを重ねることをお勧めします。また,アイテムを重ねたあとにプロパティや表示条件を設定する可能性のあるアイテムは,重ねる前に「順序」メニューから「最前面に移動」を選択すると選択しやすくなります。
図8‒8 条件付きアイテム「売上」を重ねる例