2.13 オンライン管理のコンピュータへのソフトウェアおよびファイルの配布(ITDM互換配布)
組織内のコンピュータに新規にソフトウェアをインストールする場合や、利用を禁止しているソフトウェアをコンピュータからアンインストールする場合、管理者が各コンピュータの場所へ行って作業することは非常に手間が掛かります。
JP1/IT Desktop Management 2では、オンライン管理のコンピュータに対して、ソフトウェアのインストールやアンインストール、ファイルの配布を管理用サーバからリモートで実行できる機能を提供しています。これによって、ソフトウェアの導入や管理に掛かる手間を省けます。また、最新バージョンのソフトウェアを一括でインストールできるなど、ソフトウェアの保守が簡単になります。
また、例えば、組織内のコンピュータに対して業務システムの更新ファイルを一斉適用したい場合、メール添付や利用者によるダウンロードでは、すべてのコンピュータに適用できたかどうかを確認できません。このような場合、JP1/IT Desktop Management 2を利用してファイルを配布することで、配布状況を把握し確実に適用できるようになります。
- 重要
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API管理機器にはソフトウェアおよびファイルの配布ができません。
複数サーバ構成の場合、ITDM互換配布で配布の対象にできるのは、管理用サーバの直下のコンピュータだけです。配下のすべてのコンピュータを配布の対象にしたい場合は、リモートインストールマネージャを使用した配布を利用してください。また、UNIXエージェント、Macエージェントに対してはITDM互換配布を使用できません。UNIXエージェント、Macエージェントに対しては、リモートインストールマネージャを使用した配布を利用する必要があります。
- ヒント
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配布機能を利用して、使用ソフトウェアに関するセキュリティの判定結果に基づいて、自動的に使用必須のソフトウェアをインストールしたり、使用禁止のソフトウェアをアンインストールしたりすることもできます。
- ヒント
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配布する機器の台数が多い場合は、複数回に分けてパッケージを配布することをお勧めします。配布する機器の台数が多い場合に管理用サーバからパッケージを一斉に配布すると、管理用サーバやネットワークに負荷が掛かるためです。
- 〈この節の構成〉
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