2.13.5 配布時の注意事項(ITDM互換配布)
配布機能を利用してソフトウェアをインストールまたはアンインストールする場合、評価用のテスト環境を準備してローカルシステムアカウント権限でソフトウェアが正常にインストールまたはアンインストールできることを検証してください。そのあとで、タスクの実行を計画してください。配布機能で利用するインストーラーの仕様は、JP1/IT Desktop Management 2ではなくインストーラーの製造元が決定しており、製造元の作成した仕様に依存するためです。
ソフトウェアのインストール、ファイルの配布、およびソフトウェアをアンインストールする場合の注意事項を次に示します。
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EXEファイルのソフトウェアを配布してインストールする場合、インストール後に再起動されない場合があります。
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インストールするソフトウェアがEXEファイルの場合、インストーラーからの戻り値を判定できないため、インストール結果が正しく出力されないことがあります。
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インストールするソフトウェアで、EXEファイルから別のMSIファイルを起動して、インストールの結果を待たないでEXEファイルが終了してしまう場合、インストール結果が正しく表示されないことがあります。
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配布後に実行するコマンドによって、配布先以外にファイルが配布される場合、ファイル配布の結果が正しく表示されないことがあります。
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管理用サーバとエージェント導入済みのコンピュータの時刻が異なっている場合、正常に電源を制御できないことがあります。
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アンインストールするソフトウェアがMSIファイルの場合、サイレントアンインストールとして実行されます。EXEファイルの場合は、コンピュータにダイアログが表示されます。ダイアログに従って、手動でアンインストールしてください。
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コントロールパネルの[プログラムと機能]からアンインストールできないソフトウェアやOSは、 アンインストールタスクに指定しないでください。指定した場合、アンインストールが失敗します。
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次に示すソフトウェアおよびファイルはアンインストールしないでください。アンインストールすると、OSやJP1/IT Desktop Management 2が正しく動作しなくなるおそれがあります。
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OSの動作に関係するソフトウェアおよびファイル
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JP1/IT Desktop Management 2およびJP1/IT Desktop Management 2のコンポーネント
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JP1/IT Desktop Management 2の動作に関係するソフトウェアおよびファイル
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インストール時に特定のユーザー権限でファイルやフォルダが作成されるソフトウェアを、配布機能を利用してアンインストールした場合、一部のファイルやフォルダが削除されないときがあります。このとき、アンインストール後に、利用者がファイルやフォルダを削除する必要があります。
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インストール時にデスクトップにショートカットアイコンが作成されるソフトウェアを、配布機能を利用してアンインストールした場合、デスクトップのショートカットアイコンが削除されないときがあります。このとき、アンインストール後に、利用者がショートカットアイコンを削除する必要があります。
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セキュリティポリシーの使用必須ソフトウェアと使用禁止ソフトウェアに同じソフトウェアを指定して、インストールおよびアンインストールの自動対策を設定しないでください。この場合、常にどちらかのセキュリティ設定項目に違反しているため、インストールとアンインストールの自動対策が交互に繰り返されます。
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インストーラーおよびアンインストーラーのダイアログが表示された場合、1時間経過すると、自動的にインストーラーおよびアンインストーラーは強制終了されます。
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配布機能を利用してソフトウェアをインストールおよびアンインストールする場合、ローカルシステムアカウント権限で実行されます。また、配布機能を利用して、ファイル配布後にコマンドを実行する場合も、ローカルシステムアカウント権限で実行されます。
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エージェントおよびネットワークモニタエージェントをインストールする場合、インストール結果は[タスク一覧]画面下部の[タスク情報]タブのリンクから[タスク状態の詳細]ダイアログを表示して確認してください。[詳細情報]に表示されるリターンコードが「0」の場合、インストールに成功しています。
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エージェントでのITDM互換配布は、エージェント上ではジョブと同時に実行できません。そのため、ジョブがエージェントで実行中のときは、ITDM互換配布の状態が実行待ちのままになることがあります。
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Windowsストアアプリの場合、インストールタスクおよびアンインストールタスクの登録はできますが、実際のインストールおよびアンインストールは実行されません。Windowsストアアプリをインストール、アンインストールするときは、対象のコンピュータで個別に実施してください。
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Citrix XenApp、Microsoft RDSサーバに対して、実行タイミングに[ユーザーログオン時に実行]を指定したタスクを配布する場合、Citrix XenApp、Microsoft RDSサーバのローカルコンソールへログオンしている必要があります。
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64ビット版OSでパッケージの配布(ITDM 互換)を行う場合、展開先フォルダ、配布先フォルダに%windir%\system32以下のディレクトリを指定すると、OSのリダイレクション機能によって%windir%\SysWOW64以下に配布されます。また、インストールコマンド、配布(ITDM互換)後に実行するコマンドに%windir%\system32以下のファイルを指定しても、コマンドを起動できません。