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JP1 Version 13 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド


2.13.1 パッケージとタスクの管理(ITDM互換配布)

対象のコンピュータにソフトウェアをインストールしたり、ファイルを配布したりするためのパッケージやタスクをJP1/IT Desktop Management 2に登録して管理できます。

パッケージ(ITDM互換配布用)とタスクの定義

パッケージ(ITDM互換配布用)とタスクを利用してできること

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〈この項の構成〉

(1) パッケージの管理

配布(ITDM互換)画面の[パッケージ]画面で、パッケージを作成して管理できます。

作成したパッケージは編集することもできます。登録したデータは変更できませんが、インストールコマンドや展開先フォルダなどを変更できます。

不要になったパッケージは削除することもできます。

配布したパッケージのアクセス権は、配布先フォルダから継承されます。配布したパッケージのアクセス権を変更したい場合は、配布先のコンピュータで利用者が変更する必要があります。

重要

配布したパッケージと同一ファイルが配布先に存在する場合、配布したパッケージのアクセス権は、既存ファイルのアクセス権を継承します。

パッケージに登録するファイル

作成するパッケージの種類に応じた、ファイルの指定方法を次の表に示します。

種類

パッケージに登録するファイル

ソフトウェアのインストール

インストールするソフトウェアがMSIファイルまたはEXEファイル単体の場合は、該当するファイルを登録します。

MSIファイルまたはEXEファイルが複数ある場合や、MSIファイルまたはEXEファイル以外にインストールに必要なファイルがある場合は、ZIPファイルに圧縮して登録します。なお、MSIファイルまたはEXEファイルの格納先は、ZIPファイル内の任意の場所でかまいません。

ファイルの配布

ファイルを1つだけ配布したい場合は、該当するファイルを登録します。

複数ファイルをまとめて配布したい場合は、ZIPファイルに圧縮して登録します。

ヒント

パッケージに登録できるファイルのサイズは1ギガバイトまでです。ZIPファイルの場合は、さらに解凍後のファイルサイズの合計が2ギガバイト以内である必要があります。

ファイルサイズが2ギガバイトを超える場合は、1ギガバイト以内となるようにファイルを分割してから配布し、配布後に分割されたファイルを結合する運用としてください。

ヒント

インストールできるソフトウェアはサイレントインストールを実行できるソフトウェアだけです。サイレントインストールとは、利用者のコンピュータにインストール画面を表示しないで、自動的にインストールする方法のことです。MSIファイルの場合、パッケージ作成時にサイレントインストールのコマンドが自動的に設定されます。EXEファイルの場合、サイレントインストールのコマンドを手動で指定する必要があります。

ヒント

インストーラーを持たないソフトウェアは、ファイルとして配布してください。

ヒント

パッケージにZIPファイルを登録した場合、コンピュータにパッケージが配布されるとZIPファイルは自動的に解凍されます。ZIPファイルそのものを配布したい場合は、配布したいZIPファイルをさらにZIPファイルに圧縮してからパッケージに登録してください。

ヒント

更新プログラムを配布する場合のパッケージは、[パッケージ]画面には表示されません。

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(2) タスクの管理

配布(ITDM互換)画面の[タスク]画面で、タスクを作成して管理できます。タスクには次の2種類があります。

パッケージ配布のタスク 

ソフトウェアをインストールまたはファイルを配布するためのタスクです。また、このタスクで、更新プログラムおよび使用ソフトウェアの自動対策も実行されます。

アンインストールのタスク 

ソフトウェアをアンインストールするためのタスクです。

作成したタスクは編集することもできます。タスクを編集することで、配布するパッケージやスケジュールはそのままにして配布先だけを変更したり、同じ宛先に対して配布するパッケージの設定を変更したりして実行できます。

また、同じ宛先に対して、複数のパッケージを配布したい場合や複数のソフトウェアをアンインストールしたい場合は、タスクをコピーすると便利です。

完了して不要になったタスクは削除することもできます。

タスクの配布先が1台の場合に対象のコンピュータが削除されると、タスク状態が完了になります。タスクの配布先が複数台の場合に対象のコンピュータが削除されると、その機器だけが配布先から削除されます。また、複数サーバ構成の場合に、対象のコンピュータが別の管理用サーバの配下に移動されたときも、削除されたときと同様に処理されます。

配布(ITDM互換)画面の[タスク]画面では、タスクの実行状況が表示されます。配布に失敗したタスクは、原因を調査して再実行してください。

ヒント

次の場合、タスク一覧からタスクの情報は自動削除されます。

管理者が実行するタスク

・配布完了後30日経過した

・タスクの対象の機器台数が0件になった

自動対策で実行されるタスク

・配布完了後7日経過した

・タスクの対象の機器台数が0件になった

・セキュリティポリシーの自動対策の設定を解除した(更新プログラムまたは使用ソフトウェア)

タスクの種別

タスクの種別には、次の2種類があります。

管理者が実行するタスク

JP1/IT Desktop Management 2の管理者によって、配布(ITDM互換)画面の[タスク]画面で作成されたタスクです。

自動対策で実行されるタスク

セキュリティポリシーの自動対策の設定に基づいて自動で作成されたタスクです。詳細については、「2.13.2 セキュリティの自動対策による配布(ITDM互換配布)」を参照してください。

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