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JP1 Version 13 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド


2.7.1 リモートコントロールの仕組み

JP1/IT Desktop Management 2が提供するリモートコントロール機能の仕組みについて説明します。

リモートコントロール機能とは、遠隔地にあるコンピュータに接続し、呼び出したコンピュータの画面に対してキーボード操作やマウス操作ができる機能です。

画面を呼び出す管理者のコンピュータには、リモートコントロールするためのプログラム「コントローラ」が必要です。コントローラをインストールするには、JP1/IT Desktop Management 2の操作画面からリモートコントロールを実行します。操作中のコンピュータにコントローラをインストールしていない場合でも、コンピュータにコントローラが自動的にダウンロードされてインストールが実行されます。

ヒント

コントローラがインストールされたコンピュータでは、コントローラを直接起動できるようになります。操作画面へログインすることなく、素早くリモートコントロールを開始できます。

リモートコントロールを開始するには、コントローラから対象のコンピュータに接続します。コントローラの接続方法には、次の2種類があります。

標準接続

製品が提供するリモートコントロール機能でコンピュータに接続する方法です。エージェントに含まれるプログラム「リモコンエージェント」とコントローラが接続して、リモートコントロールを実現します。通信速度が速く、リモートコントロールの全機能を利用できるため、通常はこちらを利用することをお勧めします。標準接続を利用するためには、対象のコンピュータにエージェントが導入されている必要があります。

RFBで接続

RFBプロトコルを利用してコンピュータに接続する方法です。AMTやVNCサーバ機能を利用できるソフトウェアなどによって、リモートコントロールを実現します。Windowsにログオンできないコンピュータや、OSがLinuxやMac OSのエージェントレスのコンピュータに対して接続する場合は、こちらを利用してください。なお、RFBで接続する場合はリモートコントロールで使用できる機能に制限があります。

また、RFBで接続する場合は、コンピュータがRFBでの接続をサポートしている必要があります。

接続方法は、コントローラから対象のコンピュータに接続するときに選択できます。接続方法を選択しなかった場合は標準接続になります。標準接続できなかった場合は、RFBで接続されます。

操作画面から接続先のコンピュータを選択してリモートコントロールを実行すると、コントローラが起動して自動的にコンピュータに接続されます。コントローラを直接起動した場合は、コントローラ上で接続先を指定します。

コンピュータへの接続が成功すると、コントローラに接続先のコンピュータの画面が表示されます。コンピュータに接続したあとは、リモートコントロールの機能を利用して、コンピュータの画面を操作できます。

[図データ]

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