2.6 機器の管理
組織内のネットワークには、コンピュータやサーバ、プリンタ、ネットワーク装置など、さまざまな機器が接続されています。組織内の機器の状況を把握し、セキュリティ管理や資産管理を始めるためには、まず組織内の機器をJP1/IT Desktop Management 2の管理対象にする必要があります。
機器を管理対象にすると、次に示すような便利な機能を利用して効率良く機器の状況を把握できます。
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機器を台帳のように一覧で把握できる
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機器の最新情報を自動的に収集して確認できる
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パネルやレポートなどのグラフィカルな画面で、機器の状況を簡単に把握できる
管理対象にできる機器の台数の上限は300,000台です。50,000 台以上管理する場合には、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのインストール時に大規模管理用のオプションを有効にします。
機器を管理対象にするには、次の方法があります。
- コンピュータにエージェントをインストールする
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エージェントをインストールしたコンピュータを管理用サーバに接続すると、自動的に管理対象になります。JP1/IT Desktop Management 2を利用して組織内の機器を管理する場合、すべてのコンピュータにエージェントをインストールすることをお勧めします。
- 探索で発見された機器を管理対象にする
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探索機能を利用して、ネットワークに接続されている機器またはActive Directoryで管理されている機器を発見できます。発見された機器を発見されたタイミングで自動的に管理対象にしたり、一覧から管理したい機器を選択して手動で管理対象にしたりできます。コンピュータ以外の機器を管理したい場合は、この方法で管理対象にしてください。
- ヒント
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組織内の機器を把握できていない場合は、探索することで機器を把握できるようになります。
- MDMシステムと連携してスマートデバイスの情報を取得する
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MDM連携機能を利用すると、MDMシステムからスマートデバイスの情報を取得して、機器(スマートデバイス)を発見できます。発見されたスマートデバイスを発見されたタイミングで自動的に管理対象にしたり、一覧から管理したいスマートデバイスを選択して手動で管理対象にしたりできます。
- 外部システムからAPIを使用して通知された機器を管理対象にする
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JP1/IT Desktop Management 2が提供するAPIを利用して機器を管理対象にできます。外部システムで管理している機器や発見した機器を、APIを使用してJP1/IT Desktop Management 2に取り込んだり、機器の最新情報をAPIでJP1/IT Desktop Management 2に登録したりできます。
なお、機器を管理対象にすると、1台につきライセンスを1つ使います。組織内の機器を管理するためには、管理対象にする機器の台数分のライセンスを準備しておく必要があります。
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