Hitachi

JP1 Version 13 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド


3.1 製品ライセンスの概要

JP1/IT Desktop Management 2では、「管理ノード数ライセンス」という方式でライセンスの使用数を管理しています。この方式では、機器を管理対象にすると、機器の種類に関係なく1台につきライセンスを1つ使用します。つまり、JP1/IT Desktop Management 2に登録されているライセンス数分だけ、機器を管理できます。管理用中継サーバとMicrosoft Intuneから取り込んだ機器はライセンスを使用しません。なお、ライセンスを使うのは、機器の管理だけです。資産の登録にはライセンスは使用しません。

ライセンスは、JP1/IT Desktop Management 2を購入した際に提供される製品版のライセンスキーファイルを利用して登録します。登録しているライセンス数の上限に達した場合、機器を追加登録できません。そのため、あらかじめ十分な数のライセンスを用意してください。

登録しているライセンス数よりも管理したい機器の台数が多くなった場合は、ライセンスを追加する必要があります。製品ライセンスを追加する場合は、ライセンスを購入して、登録してください。

なお、探索時の自動登録によって機器を管理対象にする場合、ライセンス数が不足していたときは、「発見した機器」として扱われます。発見された機器は設定画面の[機器の探索]−[発見した機器]画面に表示されますが、管理対象ではありません(ライセンスも使用しません)。また、管理対象に変更できないため、機器情報の取得やセキュリティ判定などの操作はできません。管理対象の機器を除外対象に変更したり、削除したりした場合は、ライセンス使用数が減ります。

ヒント

OSマルチブートの環境では、管理用サーバに通知される情報がOSごとに異なるため、各OSが別々の機器として扱われます。

ヒント

JP1/IT Desktop Management 2ライセンス数は、登録したライセンスの総数(Windows、Linux、UNIX用エージェントのライセンスを登録した場合はその合計)が、[システムサマリ]パネルの[ライセンス情報]に表示されます。[ライセンス情報]に表示されている数値をクリックすると、ライセンス保有数の総数と内訳(Linux用とUNIX用)が表示されます。なお、総数に占めるUNIXおよびLinux分を差し引いたライセンス数にはWindows分とMac OS分が含まれます(例えば、総数が150でUNIXおよびLinux分が50の場合、100にはWindows分とMac OS分を含みます)。

ヒント

Citrix XenApp、Microsoft RDSサーバを管理する場合、サーバを管理するライセンスに加えて、Citrix XenApp、Microsoft RDSを利用するユーザーアカウント数分のライセンスが必要です。なお、Citrix XenApp、Microsoft RDSサーバの管理者が利用するアカウントは、Citrix XenApp、Microsoft RDSを利用するユーザーアカウント数としてカウントする必要はありません。

ヒント

共有型VDIの仮想コンピュータを管理する場合、次のライセンス数が必要です。

VMware Horizon ViewおよびCitrix Virtual DesktopsのMCS(Machine Creation Services)方式の場合

仮想コンピュータ数分のライセンス

Citrix Virtual DesktopsのPVS(Provisioning Services)方式の場合

仮想コンピュータを利用するユーザーアカウント数分のライセンス

ヒント

MDMシステムとしてMicrosoft Intuneを使用する場合、Microsoft Intuneで管理する機器のライセンスは消費しません。

ヒント

ホスト識別子が「#IT」から始まる機器が、Microsoft Intuneから取り込んだ機器です。機器一覧画面で、フィルタ条件に(ホスト識別子(部分一致)、すべてを含む、#IT)と指定すると、Microsoft Intuneから取り込んだ機器を検索できます。