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JP1 Version 13 JP1/Automatic Job Management System 3 for Cloud Service Applications


jajs_log.bat(Windows限定)

〈このページの構成〉

形式

jajs_log.bat
     [-h 論理ホスト名]
     [-f 格納フォルダ]
     [-s]
     [-t]
     [-u]
     [-b]

説明

JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsの各種定義情報,動作情報,OS情報などの保守情報を採取します。

資料採取ツールの実行結果は,デフォルトでは「%TEMP%\jp1ajs2\backlog」の配下に次のファイルが出力されます。

物理ホストの場合
  1. JP1_DEFAULT\JP1_DEFAULT_1st

    第一報用資料が出力されます。

  2. JP1_DEFAULT\JP1_DEFAULT_2nd

    第二報用資料が出力されます。

  3. JP1_DEFAULT\JP1_DEFAULT_3rd

    その他の資料が出力されます。

論理ホストの場合
  1. 論理ホスト名\論理ホスト名_1st

    第一報用資料が出力されます。

  2. 論理ホスト名\論理ホスト名_2nd

    第二報用資料が出力されます。

  3. 論理ホスト名\論理ホスト名_3rd

    その他の資料が出力されます。

実行権限

Administrators権限

格納先ディレクトリ

JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのインストールフォルダ\tools\

引数

-h 論理ホスト名

処理対象とする,論理ホスト名を指定します。指定した論理ホストのJP1/Baseの資料を採取します。

また,指定した論理ホストのほかに物理ホストの資料も採取します。

省略した場合,物理ホストのログを採取します。

-f 格納ディレクトリ

採取した資料を出力するフォルダ名を,絶対パスまたはコマンドを実行した場所からの相対パスで指定します。ただし,ドライブ直下は指定できません。

パスに空白を含む場合は,「""」で囲んで指定します。

存在しないフォルダを指定した場合は,その名称でフォルダが新規作成されます。

指定した格納フォルダの配下に,すでに採取した資料がある場合,ファイルの上書きを確認するメッセージが表示されます。

格納フォルダに長いパスを指定した場合,資料採取に失敗することがあります。資料採取に失敗した場合は,格納フォルダのパスが短くなるように指定し直して,再度実行してください。

省略した場合,「%TEMP%\jp1ajs2\backlog」下に出力されます。このオプションを指定すると,カスタマイズによって格納フォルダを変更した場合よりこのオプションの値が優先されます。

-s

JP1/AJS3で使用しているデータベースの情報を採取しないときに指定します。

省略した場合,データベースの情報を採取します。

-t

hosts,services,passwordファイルを採取しないときに指定します。

-u

ダンプファイルを取得しないときに指定します。

-b

JP1/Baseの詳細情報を採取しないときに指定します。

JP1/Baseの詳細情報とは,第二報用資料のJP1BASE_INFOディレクトリに出力される資料のことです。

省略した場合は,JP1/Baseの詳細情報を採取します。

指定がなければ採取の要否は自動で判断されるため,JP1/Baseの詳細情報の採取の要否がわからない場合は指定を省略してください。

JP1/Baseの詳細情報の採取を抑止したい場合だけ指定してください。

出力先のディスク容量が足りない場合は,-bオプションを指定して資料採取ツールを実行してから,JP1/Baseの資料採取ツール(jbs_log)を実行してJP1/Baseの詳細情報を採取してください。JP1/Baseの資料採取ツール(jbs_log)については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

追加ファイル

JP1/AJS3コマンドのコアファイルなど採取されないファイルを,空白文字を含まない絶対パスで指定します。指定したファイル名に空白文字が含まれる場合,空白文字直前までの文字列が追加ファイル名とされ,空白文字以降の文字列は別の引数と見なされます。これによって,資料採取ツールで自動採取しない情報も採取できます。

追加ファイルにコアファイルがある場合,-uオプションを指定してもコアファイルを採取します。

追加ファイルにはディレクトリ名を指定することもできます。ディレクトリを指定した場合は,指定したディレクトリ配下のすべての資料を採取します。

注意事項

戻り値

0

正常終了

0以外の値

異常終了

メッセージ

メッセージ

説明

動作

Finished. Press any key.

処理が正常に終了しました。何かキーを押してください。

ユーザーの応答を待ちます。

Failed. Press any key.

処理が正常に終了しませんでした。何かキーを押してください。

出力されたOSのメッセージなどを参照し,エラー要因を取り除いたあとに再度実行してください。

ユーザーの応答を待ちます。

File ファイル名 is exist. Delete to continue? (y/n)

前回実行したときに作成されたファイルが存在します。削除して処理を継続する場合は「y」を,中止する場合は「n」を押してください。

ユーザーの応答を待ちます。

Directory ディレクトリ名 is exist. Delete to continue? (y/n)

前回実行したときに作成されたディレクトリが存在します。削除して処理を継続する場合は「y」を,中止する場合は「n」を押してください。

ユーザーの応答を待ちます。

Error exist in option.

オプションの指定に誤りがあります。正しいオプションを指定して再度実行してください。

処理を終了します。

The following logical hosts exist, other than the specified logical host. : 論理ホスト名

-hオプションに指定した論理ホストのほかに,論理ホスト環境があります。必要に応じて再度実行してください。

このあと,メッセージ「Finished. Press any key.」を出力します。

The collection of detailed information on JP1/Base begins.

JP1/Baseの詳細情報の採取を開始します。

処理を継続します。

The collection of detailed information on JP1/Base ended.

JP1/Baseの詳細情報の採取を終了します。

処理を継続します。

The collection of Event Log in text format begins.

テキスト形式でイベントログの採取を開始します。

処理を継続します。

The collection of Event Log in text format ended.

テキスト形式でイベントログの採取を終了します。

処理を継続します。

使用例1

物理ホストの資料を採取します。

jajs_log.bat

使用例2

P1/AJS3のサービスを起動したまま,物理ホストの資料を採取します。

jajs_log.bat -s

使用例3

論理ホスト(cluster)の資料を採取します。

jajs_log.bat -h cluster

採取される資料

JP1/AJS3 - Managerと同じ資料に加え,JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsの資料が採取されます。JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsで追加採取される資料を次に示します。JP1/AJS3 - Managerで採取される資料の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス」の「3. 通常の運用で使用するコマンド jajs_log.batまたは_04.bat(Windows限定)」を参照してください。

第一報用資料(%TEMP%\jp1ajs2\backlog\JP1_DEFAULT\JP1_DEFAULT_1st1

採取された資料のディレクトリ名・ファイル名

内容

\JP1AJS3CSA_INFO\ALLUSERSPROFILE

ユーザーデータの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\ALLUSERSPROFILE\conf

ルート証明書を除く,設定ファイルの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\ALLUSERSPROFILE\database

データベースの情報の格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\ALLUSERSPROFILE\database\jp1ajscsadbdef.dat

データベース定義情報出力結果ファイル(認証情報除く)

\JP1AJS3CSA_INFO\ALLUSERSPROFILE\database\jp1ajscsadbexe.dat

データベースの履歴情報出力結果ファイル

\JP1AJS3CSA_INFO\ALLUSERSPROFILE\log

ログファイルの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\ALLUSERSPROFILE\tmp

一時ファイルの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\conf

ルート証明書を除く,設定ファイルの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\database※2

データベースの情報の格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\database\jp1ajscsadbdef.dat※2

定義情報出力結果ファイル

\JP1AJS3CSA_INFO\database\jp1ajscsadbexe.dat※2

履歴情報出力結果ファイル

\JP1AJS3CSA_INFO\HNTRLib2

ログファイルの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\jp1common_ajs2

製品情報ファイルの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\jp1common_ajs3csa

ログファイルの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\log※2

ログファイルの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\SHARED※3

共有フォルダ情報の格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\SHARED\conf※3

ルート証明書を除く,設定ファイルの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\SHARED\database※3

データベースの情報の格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\SHARED\database\jp1ajscsadbdef.dat※3

定義情報出力結果ファイル

\JP1AJS3CSA_INFO\SHARED\database\jp1ajscsadbexe.dat※3

履歴情報出力結果ファイル

\JP1AJS3CSA_INFO\SHARED\log※3

ログファイルの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\SHARED\tmp※3

一時ファイルの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\srvdata

HTTPサーバ・アプリケーションサーバの資料の格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\srvdata\snapshot.zip

HTTPサーバ・アプリケーションサーバの資料

\JP1AJS3CSA_INFO\sys

システムファイルの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\tmp※2

一時ファイルの格納先

\JP1AJS3CSA_INFO\Version\ProductInfo.txt

製品情報ファイル

\JP1AJS3CSA_INFO\Version\Version.txt

製品情報ファイル

\JP1AJS3CSA_INFO\FILELIST.txt

ファイルリスト出力ファイル

\JP1AJS3CSA_INFO\GETERROR.log

エラーログファイル

\JP1AJS3CSA_INFO\JP1AJS3CSA.DAT

レジストリー情報

\JP1AJS3CSA_INFO\PERMISSIONINFO.TXT

フォルダ権限出力ファイル

注※1

-fオプションを省略した場合の出力先です。

注※2

インストール先フォルダの直下に該当フォルダ・ファイルが配置されていた場合のみ採取されます。

注※3

\JP1AJS3CSA_INFO\SHAREDおよび配下のファイル・ディレクトリはajscsasetupコマンドで,-dオプションを指定したセットアップが実行され,かつディレクトリ・ファイルが存在した場合のみ採取されます。