6.2.2　コマンドラインのパラメタの説明

(1)　パラメタ

コマンドラインに指定したパラメタは，スクリプトファイルで扱う位置変数%n（nは正の整数）に格納されます。

%0はスクリプトファイル名（フルパス），%1は第1パラメタ（%nは第nパラメタ）となります。

複数のパラメタを指定する場合は，コマンドラインの記述規則に従ってください。コマンドラインの記述規則については，「6.2.3　コマンドラインの記述規則」を参照してください。

以下の例で使用しているフォルダ名のProgram　Files　(x86)は間に空白を含んでいます。

（例1）

スクリプトファイルの［実行環境の設定］ダイアログボックスでコマンドラインを指定する場合

〔ダイアログのコマンドラインの指定形式〕

ABC　123　"C:\Program　Files (x86)\"

〔各位置変数に設定される値〕

%0：スクリプトファイル名
%1：ABC
%2：123
%3：C:\Program　Files (x86)\

（例2）

ExecコマンドやNetExecコマンドからパラメタを指定してスクリプトファイルを呼び出す場合

〔コマンドラインの指定形式〕

Exec　("C:\Temp\Test.SPT",True,"ABC","123","""C:\Program　Files (x86)\""")

〔各位置変数に設定される値〕

%0：C:\Temp\Test.SPT
%1：ABC
%2：123
%3：C:\Program　Files (x86)\

（例3）

ユーザプログラムなどから実行形式（SPTXE.EXE）でコマンドラインを指定してスクリプトファイルを実行する場合

〔ユーザプログラムの指定形式〕

SPTXE.EXE　C:\Temp\Test.SPT　ABC　123　"C:\Program　Files　(x86)\"

〔各位置変数に設定される値〕

%0：C:\Temp\Test.SPT
%1：ABC
%2：123
%3：C:\Program　Files　(x86)\

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(2)　/SPALV（n）（または/spalv（n））

解析トレースファイルの出力の有無を指定します。このパラメタの指定を省略すると，解析トレースファイルが出力されます。nには0以上の整数を入力します。デフォルトは0以外です。

• nの値が0の場合：解析トレースファイルを出力しない。

• nの値が0以外の場合：解析トレースファイルを出力する。

（例）

解析トレースファイルの出力を抑止したい場合

SPTXE.EXE　 C:\Temp\Test.SPT　 ABC　 123　 "C:\Program　Files　(x86)\"　 /SPALV(0)

指定したパラメタの有効範囲は，実行するスクリプトおよびスクリプト内のCallSptコマンドで呼び出されるスクリプトとなります。

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(3)　/SPXLV（n）（または/spxlv（n））

実行トレースファイルの出力の有無，および出力レベルを指定します。このパラメタの指定を省略すると，実行トレースファイルにエラー時の結果だけが出力されます。nには0から3の整数を入力します。デフォルトは1です。2，または3を指定した場合は，出力する情報量が多くなるため，スクリプトファイルの実行性能が劣化します。

• nの値が0の場合：実行トレースファイルが出力されない。

• nの値が1の場合：実行トレースファイルにエラー時の結果だけが出力される。

• nの値が2の場合：実行トレースファイルに正常時の結果も出力される。

• nの値が3の場合：実行トレースファイルに，コマンド開始時刻と終了時刻も出力される。

（例）

実行トレースファイルに，コマンド開始時刻と終了時刻も出力させる場合

SPTXE.EXE　 C:\Temp\Test.SPT　 ABC　 123　 "C:\Program　Files　(x86)\"　 /SPXLV(3)

指定したパラメタの有効範囲は，実行するスクリプトおよびスクリプト内のCallSptコマンドで呼び出されるスクリプトとなります。

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(4)　/NOEVLOG（または/noevlog）

ログの種類がエラー以外のイベントログを出力させたくない場合に指定します。このパラメタの指定にかかわらず，次のイベントログは出力されます。

• ログの種類がエラーのイベントログ

• イベントIDが3（MessageEventLogコマンドを使ったユーザ指定のログ）のイベントログ

• イベントIDが4（Scriptランチャ実行時情報ログ）のイベントログ

このパラメタの指定を省略すると，すべてのイベントログが出力されます。イベントログの種類については，「6.1.13　JP1/Scriptのイベントログ」を参照してください。

/NOEVLOGまたは/noevlog

すべてのイベントIDのログについて，ログの種類がエラー以外のイベントログを出力しない。

/NOEVLOG(n,n,…)または/noevlog(n,n,…)

nで指定したイベントIDのログについて，ログの種類がエラー以外のイベントログを出力しない。

複数のイベントIDを指定する場合は，コンマで区切って指定する（順不同）。

（例）

イベントIDが1（スクリプト実行開始時の情報ログ）のログの出力を抑止したい場合

SPTXE.EXE　 C:\Temp\Test.SPT　 ABC　 123　 "C:\Program　Files　(x86)\"　 /NOEVLOG(1)

指定したパラメタの有効範囲は，実行するスクリプトおよびスクリプト内のCallSptコマンドで呼び出されるスクリプトとなります。

なお，イベントIDが8（JP1/Scriptサービス，Scriptランチャサービス，およびScriptランチャの実行開始，および実行終了時の情報ログ）のログの出力を抑止したい場合は，レジストリで設定する必要があります。詳細は「6.2.4　注意事項」を参照してください。

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(5)　/SPT:GRM（または/spt:grm）

スクリプトファイルの文法をチェックする場合に指定します。

詳細については，「6.2.5　コマンドラインでの文法チェック」を参照してください。

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