15.3.7 クラスタシステムで運用する場合の構成
(1) JP1/IM - Managerをクラスタシステムで運用する場合の構成
JP1/IMは,クラスタシステムに対応しています。JP1/IM - Managerをクラスタ運用している場合は,実行系に障害が起きると,待機系にフェールオーバーして,システムの監視を継続します。
JP1/IM - Managerを,クラスタ運用する場合のシステム構成例を次に示します。
この構成では,実行系サーバと待機系サーバの2台のサーバがあります。
JP1/IM - Managerは,実行系サーバで実行しています。このとき,待機系サーバは,実行系サーバに障害が発生した時に備えて待機している状態で,JP1/IM - Managerは停止しています。
詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「7. クラスタシステムでの運用と環境構築(Windowsの場合)」,「8. クラスタシステムでの運用と環境構築(UNIXの場合)」を参照してください。
(2) JP1/IM - Agentをクラスタシステムで運用する場合の構成
JP1/IM - Agentは,クラスタシステムに対応しています。サポートするクラスタ構成を次に示します。
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共有ディスク型およびミラーディスク型
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複数の論理ホスト構成(アクティブ・アクティブ構成)
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物理ホストと論理ホストの同時運用
なお,ご使用になるクラスタソフトにJP1/IM - Agentが対応していることをご確認の上,ご使用ください。
JP1/IM - Agentの論理ホスト名に指定できる文字数は1〜63バイトまでです。使用できる文字は,半角英数字,半角ハイフン(-),半角ピリオド(.)です。FQDN形式での指定もできます。
また,クラスタソフトの論理ホスト名の制限を満たす必要があります。クラスタソフトの制限については,クラスタソフトのドキュメントを参照してください。
JP1/IM - Agentは,物理ホストにインストールします。論理ホストの場合,定義ファイルやデータの出力先などのみを共有ディスク上に配置します。ただし,一部のファイルは,論理ホスト用のものでも物理ホスト上に配置します。
定義ファイル操作機能で定義ファイルをアップロードすると,新しい定義ファイルを配置したあと,定義反映のためにJP1/IM - Agentのサービスが再起動することがあります。また,アップロードした定義ファイルの内容が不正な場合はサービスの起動に失敗します。その場合は,定義ファイルを元に戻してサービスを起動します。
JP1/IM - Agentのサービスが一時的に停止したときに,クラスタソフトが異常と判断してフェイルオーバーしてしまうことを防ぐため,クラスタソフトのサービス異常停止の検知時間を1分に設定する必要があります。設定方法はクラスタソフトのドキュメントを参照してください。