15.3.2 インテリジェント統合管理基盤でシステムの一元監視をする場合のシステム構成
インテリジェント統合管理基盤では,ダッシュボードによるITシステムの健全性の可視化や,パフォーマンス状況の監視,障害発生時の対処アクションの自動実行が可能で,監視,調査,対処という一連の流れを統合管理できます。
また,インテリジェント統合管理基盤で複数のシステムと連携すると,システム間の関係性やシステム内のデータの関連を一目で把握できるため,システム管理者の負担を軽減することができます。例えば,障害が発生した場合でも,インフラ管理者や業務管理者,担当者の報告を待つことなく,システムの状態をかんたんに把握できます。
インテリジェント統合管理基盤の構成例を次に示します。インテリジェント統合管理サーバがパフォーマンスデータやログ情報を収集するためには,収集元の統合エージェントホストに,JP1/IM - Agentが必要です。収集元の統合エージェントホストに関する情報は,JP1/IM - Manager側の統合エージェントホスト管理DBで保持し,管理します。詳細については,「3.6.3 統合エージェント管理機能」を参照してください。
一方,業務情報やインフラ情報を収集するためには,収集元管理サーバに,管理ツールおよびJP1/Baseが必要です。また,収集元の管理サーバは,JP1/IMで管理するシステムの階層構造(IM構成)に登録する必要があります。
インテリジェント統合管理基盤の構成を次の図に示します。
各ホストで必要な製品を次に示します。
- 統合マネージャー(最上位のマネージャー)
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JP1/IM - Manager
インテリジェント統合管理基盤を稼働させています。
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JP1/IM - Agent
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JP1/Base
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- 統合エージェントホスト
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JP1/IM - Agent
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- WWWブラウザー
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統合オペレーション・ビューアー
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この例では,管理サーバーのパフォーマンス監視とログ監視を行い,かつ,管理対象システムのジョブやインフラなどの状況を管理サーバがアダプタコマンドで取得し,それらのデータをインテリジェント統合管理基盤が管理し,統合オペレーション・ビューアーに表示します。