14.4.1 自動アクションを検討するときの注意事項
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コマンド実行履歴(ISAM)ファイルがラップすると,自動アクションのアクション結果が取得できなくなり,アクション結果が表示されなくなります。
例
[アクション結果詳細]画面を表示すると,メッセージ欄にKAVB5150-W のメッセージが表示される。
このような場合には,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド」の「12.5.3(14) アクション結果の詳細情報(メッセージ)にKAVB5150-Wが表示される場合の対処方法」を参照して,対処してください。
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短時間に大量のアクション対象イベントが発生した場合,アクション実行先ホストのキュー内にアクションが大量にキューイングされ,アクションの実行が遅延することがあります。
このような場合には,コマンドの同時実行数の変更を検討してください。jcocmddefコマンドで変更できます。しかし,コマンドを同時実行する設定をすると,処理の早いものから順次終了します。コマンドに順序性を持たせてコマンドを実行したい場合には,デフォルト(一つずつ実行)の設定のままにしてください。
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自動アクションの実行処理が進んでいる途中で,次の事象が発生すると,自動アクションの状態が遷移しなくなります(遷移しなくなるのは,状態が「送信待機」「送信中」「キューイング」「実行中」「送信待機(キャンセル中)」「送信中(キャンセル中)」「キューイング(キャンセル中)」「実行中(キャンセル中)」だった場合です)。
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マネージャー,アクション中継ホスト,アクション実行先ホストのどれかがシャットダウンなどの操作により停止した。
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ネットワーク障害
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JP1/Baseのダウン
このような場合には,次の方法で確認してください。
JP1/Baseのjcocmdshowコマンド(07-10サポート)で確認:
アクション実行先ホストのJP1/Base(コマンド実行管理)が自動アクションの処理をしていた場合には,このコマンドで確認できます※。
注※ 処理要求を受け取っていない,または処理が完了していた場合はこのコマンドでは確認できません。
状態が遷移しない,かつ,jcocmdshowコマンドでも確認できない自動アクションは,再実行するかどうか判断を行い,必要に応じて[コマンド実行]画面から再実行してください。
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自動アクションの実行状態または実行結果が確認できなくなった場合は,自動アクションの実行結果を保存するファイル(コマンド実行履歴ファイル,アクション情報ファイルおよびアクションホスト名保存ファイル)に不整合が発生しているおそれがあります。
このような場合には,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド」の「12.5.3(10) 自動アクションの実行状態が「状態不明」と表示される場合の対処方法」を参照して,対処してください。
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jcocmddefコマンドを使って,コマンド実行履歴ファイルへの実行結果の詳細情報(メッセージ情報)の登録を抑止すると,JP1/Base制御部(コマンド実行管理)の処理速度があがります(デフォルトは登録を抑止しない設定です)。登録抑止をすると,JP1/Base制御部の処理速度向上分,自動アクションの実行速度も向上します。
ただし,登録抑止をした場合,JP1/IM - Viewの[アクション結果詳細]画面の[メッセージ]に表示される情報がすべて「KAVB2401-I」のメッセージ情報になってしまいます。
運用上,それでも問題がない,自動アクションの実行速度を少しでも向上させたい,といった場合にだけ,設定を変更するようにしてください。
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jcocmddefコマンドを使って,マネージャーに転送される実行結果のデータ量を抑止すると,コマンド実行履歴ファイルへのデータ登録量を抑えたり,ホスト間の通信回線の混雑を防いだりできます。なお,実行結果のデータ量抑止に関するデフォルト値は,次に示すようにJP1/Baseのバージョンによって異なるため,注意が必要です。
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バージョン8のJP1/Baseを新規インストールしたホストに対し,アクションを実行した場合,実行結果のデータ転送量は最大1,000行に抑止されます。
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バージョン7以前のJP1/Base,またはバージョン7以前からバージョン8にバージョンアップしたJP1/Baseをインストールしたホストに対し,アクションを実行した場合,実行結果のデータ転送量は抑止されません。
実行結果を抑止した場合,抑止した分しか実行結果が転送されないため,実行結果として表示される情報が,途中で切れた状態になってしまうことがあります(途中で打ち切られたことは表示情報の最後に記述されます)。
実行結果として大量の出力データが必要となるかどうかを検討した上で,設定値を変更するようにしてください。
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自動アクションによるコマンド実行から直接OSをシャットダウンするコマンドは使用しないでください。シャットダウンする場合は,JP1/Power Monitorを使用してください。