14.1.9 JP1イベントの表示メッセージ変更の検討
JP1イベントの表示メッセージをシステム監視で適切な形式に変更して管理するよう,JP1イベントの表示メッセージ変更について検討してください。
表示メッセージ変更機能を使うことで,JP1イベントの表示メッセージの情報を任意の形式に変更でき,メッセージテキストの情報から必要な部分だけを表示させて,監視時にメッセージを見やすく表示できます。
表示メッセージ変更定義の次の項目について,十分な検討をしてください。
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どのJP1イベントの表示メッセージを変更するか
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変更前のメッセージの内容から,どの部分を変更後のメッセージに表示するか
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変更後のメッセージをどのような形式で表示させるか
なお,表示メッセージ変更定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「表示メッセージ変更定義ファイル(jcochmsg.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
(1) 表示メッセージ変更定義の検討
JP1イベントのメッセージ内容の例を次の表に示します。
メッセージの種別 |
メッセージ内容 |
---|---|
変更前のメッセージ |
KAVS0265-E ジョブ(ジョブ名:実行ID)が異常終了しました(status:状態,code:コード,host:ホスト名,JOBID:ジョブ番号) |
変更後のメッセージ |
ジョブ:ジョブ名 が RC=コード で異常終了:ジョブ担当者(内線:xxxx)へ連絡 |
表示メッセージ変更定義ファイルの定義内容の例を次の図に示します。
ここで示した表示メッセージ変更定義を使用したい場合は,次の記述をコピーして使用してください。
def 表示メッセージ変更定義1 define enable addflag false cnd B.ID IN 4107 E.SEVERITY IN Error B.MESSAGE REGEX KAVS0265-E.*\((.+):.+\).*code:%20(.+),%20host: end-cnd msg ジョブ:$EVENV1 が RC=$EVENV2 で異常終了:ジョブ担当者(内線:xxxx)へ連絡 end-def |
(2) 表示メッセージを変更できるイベント
JP1イベント,およびJP1/SES形式のイベントの表示メッセージを変更できます。ただし,表示メッセージ変更後のイベント,またはJP1/IM - MOが変換したJP1イベント(イベントIDはともに00006400)は,表示メッセージを変更できません。
(3) 変更後のメッセージを使用できる機能
変更後のメッセージを使用できる機能は次のとおりです。
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自動アクション(アクションへの引き継ぎ)
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表示フィルター
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イベント検索(検索対象が統合監視DB)
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コマンド実行
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イベント出力