9.4.7 統合トレース機能
JP1/Base,JP1/IMでは,障害調査を容易にするための機能として統合トレース機能(HNTRLib2)を提供しています。
この統合トレース機能によって,JP1/BaseやJP1/IMの各機能のトレース情報を一つの統合トレースログに出力しています。関連する製品のトレース情報がまとまっているため全体を見渡しやすく,切り分け調査など初期段階の調査に有効です。例えば,次のように利用します。
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システム全体の調査
Windowsイベントログ,syslogでマシン全体を対象に調査する。
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JP1製品の調査
統合トレースログでJP1製品の動作の流れを確認しながら,JP1製品の問題を調査する。
なお,JP1製品は統合トレースログのほかに,各機能が内部ログを出力しており,これらによって詳細な調査を行えます。トラブルが発生した時に,これらの資料の取得を容易にするため,JP1/Base,JP1/IMの資料採取ツールをシステム構築時に準備しておくようにしてください。
統合トレース機能は,JP1/BaseまたはJP1/IM - Viewインストール時にインストールされます。また,この機能は,JP1/AJSやほかのHitachi製品でも利用されています。どの製品で利用しているかは各製品のマニュアルを参照してください。