8.6.9 リモートでログファイルやイベントログを監視する場合の注意事項
- 〈この項の構成〉
(1) リモート監視の技術情報の確認
Windowsのリモート監視では,WindowsのOSのWMIの機能を使用します。そのため,WMIの仕様に従った動作をします。WMIの仕様は更新されることがあるため,情報については,下記などをご確認いただいた上でご使用ください。
http://support.microsoft.com/
(2) システム共通設定のIMホストアカウントに関する注意事項
JP1/IM - ManagerホストがWindows Server 2012,Windows Server 2012 R2,Windows Server 2016,Windows Server 2019,またはWindows Server 2022の場合,IMホストアカウントには以下のいずれかを指定してください。
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UAC機能が有効の場合:
JP1/IM - ManagerホストのBuilt-in Administrator
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UAC機能が無効の場合:
JP1/IM - ManagerホストのAdministratorsグループに所属するユーザー※
注※ Windows Server 2012,Windows Server2012 R2,Windows Server 2016,
Windows Server 2019,またはWindows Server 2022の場合は,ローカルセキュリティポリシーの「ユーザー アカウント制御: 管理者承認モードですべての管理者を実行する」を無効にする必要があります。
ローカルセキュリティポリシーの変更の影響についてはOSに確認をお願いします。IMホストアカウントの設定変更後は,JP1/IM - Managerのサービスを再起動してください。
(3) 監視対象ホストで必要となるパッケージについての注意事項
ログデータを収集するためのパッケージが必要になります。リリースノートを参照して,必要なパッケージを適用してください。
(4) OpenSSH 4.6p1 以前の OpenSSH を使用する場合
OpenSSH 4.6p1 以前の OpenSSH を使用する場合,監視対象ホストのシステムログに以下のエラーが出力される場合がありますが,本エラーによるJP1/IM - Managerの動作への影響はございません。
出力されるシステムログ
error: channel 0: chan_read_failed for istate 3
本エラーを出力しないようにするためには,OpenSSH 4.7p1 以降を使用してください。
(5) クラスタ環境上のJP1/IM - Managerでリモート監視を実行した場合
クラスタ環境上のJP1/IM - Managerでリモート監視を実行した場合,フェールオーバー中に発生したメッセージの監視を行なうことはできません。
(6) リモート監視の監視対象ホストの名前解決について
リモート監視の監視対象ホストの名前解決にはOSの設定が使用されます。JP1/Baseのjp1hosts,jp1hosts2は使用されません。
(7) リモートログファイル監視について
リモートログファイル監視で,シンボリックリンク,およびハードリンクのファイルの監視はできません。