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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド


5.2.1 監視ツリーの構成

監視ツリーは,監視オブジェクトと監視グループ,および仮想ルートノードから構成されます。

表5‒1 監視ツリーの構成要素

項目

説明

監視オブジェクト

セントラルスコープによって監視している対象です。

監視オブジェクトには,監視する条件として,監視対象が特定の条件になった場合にアイコンをエラー状態にするなどの条件が設定されています。

監視対象に関連したJP1イベントを受信すると,監視条件に一致するか判定し,条件が一致するとアイコンの状態を変化させます。

監視グループ

監視オブジェクトをグループ化するためのものです。

監視グループには,監視オブジェクトまたは監視グループを含めることができます。

上位の監視グループに含まれる下位の監視オブジェクトまたは監視グループがJP1イベントを受けて状態が変化すると,上位の監視グループも状態が変化します。

仮想ルートノード

監視ツリーの監視範囲設定を有効にしたときにだけ表示されます(詳細については,「5.4.3 監視ツリーの監視範囲設定」を参照してください)。

例えば,監視ツリーの監視範囲設定が有効になった状態で,JP1ユーザー「jp1ope」がJP1/IM - Manager(セントラルスコープ)にログインすると,次の図のように仮想ルートノードが監視ツリーの最上位に表示されます。

[図データ]

上図のように仮想ルートノードには,人を模したアイコンが表示されます。また,仮想ルートノード名は,JP1/IM - Manager(セントラルスコープ)にログインしたときのJP1ユーザー名となります。

仮想ルートノードは,監視グループや監視オブジェクトと異なり,情報の編集([プロパティ]画面での編集)や状態の変更といった操作ができません(仮想ルートノード下の監視ノードの状態が変化すると,仮想ルートノードの状態もそれに合わせて変化しますが,仮想ルートノードの状態を直接変更することはできません。下位の監視ノードの状態を変更する必要があります)。

監視オブジェクトと監視グループを総称して監視ノードと呼びます。