3.5.7 システム構成情報の反映方式
JP1/IM - Manager(インテリジェント統合管理基盤)では,システム構成情報を追加,変更,削除した場合,IM管理ノード関連情報の取得機能,IM管理ノード関連情報の反映機能を使用してインテリジェント統合管理基盤に反映する必要があります。この際,インテリジェント統合管理基盤への反映に掛かる時間は,統合監視DBに登録されているJP1イベントの件数に比例するため,統合監視DBに登録されているJP1イベントの件数が多い環境ほど,反映に時間が掛かります。
JP1/IM - Manager(インテリジェント統合管理基盤)のバージョン12-50以降では,システム構成情報の追加,変更,削除をインテリジェント統合管理基盤に反映する際に,統合監視DBに登録されているJP1イベントを再取得せずに,すでにあるJP1イベント情報,およびJP1イベントとIM管理ノードとのマッピング情報をそのまま引き継ぐ「構成変更モード」を追加しました。この新しい反映方式を使用することによって,従来の反映方式「新規・再構築モード」と比べてシステム構成情報の追加,変更,削除に掛かる時間が短縮されます。
構成変更モードの概要を,コマンドで操作した手順で次の図に示します。なお,統合オペレーション・ビューアーを使用した場合でも,反映方式を選択できます。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 画面リファレンス」の「2.2.2 [統合マネージャーの定義ファイル一覧]画面を参照してください。
構成変更モードの反映方式を説明します。構成変更モードでは,すでにあるJP1イベントがどのIM管理ノードと紐づいているかのマッピング情報を利用して,次のようにIM管理ノードとJP1イベントをマッピングします。
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システム構成を変更していないIM管理ノードとJP1イベントのマッピング状態
マッピング状態は変わりません。
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システム構成から削除されたIM管理ノードにマッピングされていたJP1イベント,およびシステム構成を変更したIM管理ノードにマッピングされていたJP1イベントのマッピング状態
マッピング方式に基づいてマッピングし直されます。JP1イベントが見えなくなることはありません。
マッピングし直されたJP1イベントは,これらのIM管理ノードが再び登録された場合は,元々マッピングされていたIM管理ノードに再度マッピングされます。
ただし,システムノード定義ファイル(imdd_systemnode.conf)によって階層構造が変更された場合はマッピングのし直しがされないため,マッピングの状態は変わりません。
マッピング方式の詳細については「3.9.1(1) JP1イベントとIM管理ノードとのマッピング」を参照してください。
なお,IM管理ノードの反映が一度も行われていない状態で構成変更モードを実行した場合は,従来の反映方式(新規・再構築モード)でシステム構成情報への反映が実行されます。