Hitachi

プリンタマネージャ 


6.3.3 共有プリンタを新規に作成する

背景

クライアントマシン上の印刷アプリケーションの指示に従って、モニタへ印刷データを出力する共有プリンタ(Windowsプリンタ)を新規に作成します。ここで作成した共有プリンタは、リモートプリンタサービスの監視対象となります。共有プリンタ情報は256件まで作成できますが、システム全体で稼働できるプリンタ数の目安は64台です。

共有プリンタは、モニタが監視する出力先プリンタの情報(プリンタ情報ファイル)を取得し、その情報を基に登録できます。

前提条件

操作手順

  1. プリンタサーバでWindowsのスタートメニューから、[すべてのプログラム]−[日立 プリンタステータスモニタ]−[環境設定]を選択して、モニタの環境設定を開始します。

    [モニタ環境設定]画面が表示されます。

  2. [出力先プリンタ設定]ボタンをクリックします。

    [出力先プリンタ設定]画面が表示されます。

  3. [情報出力]ボタンをクリックします。

    [フォルダの選択]画面が表示されます。

  4. プリンタ情報ファイルの出力フォルダを選択して、[OK]ボタンをクリックします。

    プリンタ情報ファイルのデフォルトの出力フォルダは、「%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\PrinterMonitor\Export」です。

    モニタの環境設定を開始する前に、デフォルトから変更するための出力フォルダを作成している場合は、変更後の出力フォルダを選択してください。

    選択したフォルダにプリンタ情報ファイルが出力され、[出力先プリンタ設定]画面が表示されます。プリンタ情報ファイルのファイル名は、「ExportPrinter_<モニタのIPアドレス(10進数)>.csv」です。

  5. [閉じる]ボタンをクリックします。

    [出力先プリンタ設定]画面が閉じられ、[モニタ環境設定]画面が表示されます。

  6. [終了]ボタンをクリックします。

    [モニタ環境設定]画面が閉じられます。

  7. クライアントマシンでWindowsのスタートメニューから、[すべてのプログラム]−[日立 プリンタステータスモニタ Client]または[日立 プリンタマネージャ Client]−[リモートプリンタ環境設定]を選択します。

    [リモートプリンタ環境設定]画面が表示されます。

  8. [共有プリンタ設定]ボタンをクリックします。

    [共有プリンタ設定]画面(共有プリンタ一覧画面)が表示されます。

    [図データ]

    [共有プリンタ設定]画面(共有プリンタ一覧画面)の設定項目を次に示します。

    設定項目

    内容

    [共有プリンタ一覧]

    作成済みの共有プリンタ情報が一覧表示されます。インストール直後は何も表示されません。

    • [共有プリンタ名]

      共有プリンタの名称が表示されます。

    • [プリンタドライバ名]

      共有プリンタの印刷データを生成するプリンタドライバ名が表示されます。

    • [モニタIPアドレス]

      クライアントマシンから印刷データを転送するモニタが動作するマシンのIPアドレスが表示されます。

    • [モニタの出力先プリンタ名]

      クライアントマシンの印刷データを受信するモニタの出力先プリンタの名称が表示されます。

    共有プリンタの情報を変更または削除する場合、共有プリンタは複数選択できません。

  9. [新規作成]ボタンをクリックします。

    [共有プリンタ新規作成]画面が表示されます。

    [図データ]

  10. 共有プリンタ名とプリンタ情報を設定して、[OK]ボタンをクリックします。

    [共有プリンタ新規作成]画面の設定項目を次に示します。

    設定項目

    内容

    [共有プリンタ名]

    印刷業務で使用するプリンタを220文字以内の任意の名称で指定します。共有プリンタ名は、あらかじめ決定した情報を基に指定してください。

    [プリンタドライバ名]

    共有プリンタに対するプリンタドライバ名をドロップダウンリストから選択します。ドロップダウンリストには、マシンにインストールされているプリンタに対するプリンタドライバ名が表示されます。

    [コメント]

    共有プリンタに対するコメントを255文字以内で指定します。

    [モニタIPアドレス]

    クライアントマシンから印刷データを転送するモニタが動作するマシンのIPアドレスを指定します。「0.0.0.0」は、未入力として扱われます。

    モニタIPアドレスは、モニタのプリンタ情報ファイルを参照して指定してください。

    [モニタの出力先プリンタ名]

    クライアントマシンの印刷データを受信するモニタの出力先プリンタの名称を1〜220文字で指定します。

    モニタの出力先プリンタ名は、モニタのプリンタ情報ファイルを参照して指定してください。

    なお、モニタ側で作成していないプリンタ名を指定した場合は、リモートプリンタサービスでジョブの転送エラーが発生します。この場合、[共通設定]画面で[ジョブの転送失敗時にサービスを停止する]チェックボックスをチェックしているときは、リモートプリンタサービスは、イベントログにジョブの転送に失敗したことを示すメッセージを出力して停止します。このときは、次の手順でリモートプリンタサービスを再起動してください。

    1. モニタの出力先プリンタ名を確認して、モニタ側で作成した出力先プリンタの名称を指定する

    2. クライアントマシンのWindowsスプーラ上の印刷ジョブを手動でキャンセルする

    3. リモートプリンタサービスを再起動する

    また、[共通設定]画面で[ジョブの転送失敗時にサービスを停止する]チェックボックスのチェックを外しているときは、リモートプリンタサービスは停止しないで、一定時間後に、再度、印刷ジョブを転送して、イベントログへのジョブの転送に失敗したことを示すメッセージの出力を繰り返します。このときは、次の手順でリモートプリンタサービスを再起動してください。

    1. リモートプリンタサービスを停止する

    2. モニタの出力先プリンタ名を確認して、モニタ側で作成した出力先プリンタの名称を指定する

    3. クライアントマシンのWindowsスプーラ上の印刷ジョブを手動でキャンセルする

    4. リモートプリンタサービスを再起動する

    [印刷データ形式]

    印刷アプリケーションで設定する印刷モード(GDI、ESC/P)によって、転送先のモニタが扱う印刷データ形式を選択します。

    印刷データ形式は、モニタのプリンタ情報ファイルを参照して、転送先のモニタの出力先プリンタと同じ値を指定してください。送信側のリモートプリンタサービスの共有プリンタと、受信側のモニタの出力先プリンタの印刷データ形式が一致しない場合、印刷データ形式が不正な印刷ジョブとしてモニタに登録されることがあります。

    • [汎用形式で扱う]ラジオボタン

      XPSプリンタドライバ形式(XPS形式)の印刷データをモニタに転送する場合に選択します。

    • [汎用形式で扱う(EMF)]ラジオボタン

      EMFスプール形式対応のプリンタドライバを利用した印刷データをモニタに転送する場合に選択します。

    • [RAW形式で扱う]ラジオボタン

      ESC/P形式の印刷データをモニタに転送する場合に選択します。

    メモ

    設定項目の指定誤りを示すメッセージが表示された場合は、メッセージに従って指定値を見直してください。

    [共有プリンタ新規作成]画面が閉じられ、[共有プリンタ設定]画面(共有プリンタ一覧画面)が表示されます。

    指定した共有プリンタ名でWindowsプリンタが新規に作成されます。

  11. 作成した共有プリンタが[共有プリンタ一覧](共有プリンタ一覧画面)に表示されていることを確認して、[閉じる]ボタンをクリックします。

    [共有プリンタ設定]画面(共有プリンタ一覧画面)が閉じられ、[リモートプリンタ環境設定]画面が表示されます。