Hitachi

プリンタマネージャ 


3.4.3 出力先プリンタを新規に作成する

背景

印刷アプリケーションの指示に従って印刷データを出力して、障害や用紙交換をユーザに通知する対象となるプリンタ(出力先プリンタ)を新規に作成します。ここで作成したプリンタがモニタの監視対象となります。出力先プリンタ情報は64件まで作成できますが、1つのプリンタサーバで同時に稼働できるプリンタ数の目安は16台です。

前提条件

操作手順

  1. [モニタ環境設定]画面で[出力先プリンタ設定]ボタンをクリックします。

    [出力先プリンタ設定]画面が表示されます。

    [図データ]

    設定項目

    内容

    [出力先プリンタ一覧]

    作成済みの出力先プリンタ情報が一覧表示されます。インストール直後は何も表示されません。

    • [出力先プリンタ名]

      出力先プリンタの名称が表示されます。

    • [プリンタドライバ名]

      出力先プリンタの印刷データを生成するプリンタドライバ名が表示されます。

    • [出力先]

      出力先プリンタのIPアドレスが表示されます。

    出力先プリンタの情報を変更または削除する場合、出力先プリンタは複数選択できません。

    [サービス起動中に設定変更を反映する]チェックボックス

    変更したモニタの環境設定を、起動中のモニタサービスに反映するかどうかを指定します。対象となる環境設定は、出力先プリンタの新規作成および複製、ならびにプリンタ情報、印刷情報および障害監視情報の変更です。

    なお、次の場合、このチェックボックスは非活性となります。

    • [マネージャ設定]画面で[マネージャ機能を使用する]チェックボックスをチェックしている場合

    • モニタサービス起動中にチェックボックスのチェックを外して設定を反映したあと、モニタサービスを再起動していない場合

    チェックボックスをチェックすると、変更後の設定が環境設定ファイルに加え、起動中のモニタサービスにも反映されます。モニタでは、反映された設定で運用が続行されます。

    チェックボックスのチェックを外すと、変更後の設定は、環境設定ファイルには反映されますが、モニタサービスには反映されません。また、次回以降、チェックボックスは非活性となり、モニタサービスは動的変更できなくなります。この場合は、モニタサービスを再起動すると、変更後の設定がモニタサービスに反映され、チェックボックスは活性化します。

  2. 起動中のモニタサービスに、新規作成した出力先プリンタの情報を反映する場合は、[サービス起動中に設定変更を反映する]チェックボックスをチェックします。

    重要

    [サービス起動中に設定変更を反映する]チェックボックスのチェックを外して出力先プリンタの情報を変更すると、以降、チェックボックスは非活性となり、出力先プリンタの情報を動的変更できなくなります。この場合、モニタサービスを再起動すると、[サービス起動中に設定変更を反映する]チェックボックスは活性となり、運用中の設定変更も反映されます。

  3. [新規作成]ボタンをクリックします。

    [出力先プリンタ新規作成]画面が表示されます。

    [図データ]

  4. 出力先プリンタ名とプリンタ情報を設定して、[次へ]ボタンをクリックします。

    [出力先プリンタ新規作成]画面の設定項目を次に示します。

    設定項目

    内容

    [出力先プリンタ名]

    印刷業務で使用するプリンタを任意の名称で指定します。印刷データ形式に[汎用形式で扱う]を選択した場合は200文字以内、それ以外の場合は220文字以内で指定します。ただし、"\"および",(コンマ)"は使用できません。出力先プリンタ名は、あらかじめ決定した情報を基に指定してください。

    [プリンタドライバ名]

    出力先プリンタに対するプリンタドライバ名をドロップダウンリストから選択します。ドロップダウンリストには、マシンにインストールされているプリンタに対するプリンタドライバ名が表示されます。

    [コメント]

    出力先プリンタに対するコメントを255文字以内で指定します。

    [IPアドレス]

    出力先プリンタのIPアドレスを指定します。「0.0.0.0」は、未入力として扱われます。IPアドレスはあらかじめ決定した情報を基に指定してください。

    [キュー名]

    出力先プリンタのLANアダプタに設定されているプリントキュー名を1〜32文字で指定します。キュー名はあらかじめ決定した情報を基に必ず指定してください。プリンタごとの指定値については、取扱説明書を参照してください。

    [コミュニティ名]

    出力先プリンタのLANアダプタに設定されているSNMP認証コミュニティ名を1〜32文字で指定します。コミュニティ名はあらかじめ決定した情報を基に必ず指定してください。プリンタごとの指定値については、取扱説明書を参照してください。

    [共有]

    出力先プリンタをほかのマシンと共有する共有プリンタとして使用するかどうかを選択します。

    • [共有しない]ラジオボタン

      出力先プリンタをほかのマシンと共有しない場合に選択します。

    • [共有する]ラジオボタン

      出力先プリンタをほかのマシンと共有する場合に選択します。

    [共有名]

    [共有]で[共有する]ラジオボタンを選択した場合に、共有名を1〜80文字で指定します。"\"、",(コンマ)" および"/(スラント)"は使用できません。

    [共有名]を指定する場合は、既存のプリンタのプリンタ名、および共有名と異なる名称を必ず指定してください。同じ名称を指定した場合は、既存のプリンタと区別ができなくなり、印刷業務が正常に実行できなくなります。

    [印刷データ形式]

    印刷アプリケーションで設定する印刷モード(GDI、ESC/P)によって、モニタが扱う印刷データ形式を選択します。選択した印刷データ形式によって、障害時に使用できるリカバリ制御方式が異なります。

    • 汎用形式で扱う

      XPSプリンタドライバ形式(XPS形式)の印刷データを出力する場合に選択します。

      XPSプリンタドライバ形式(XPS形式)の印刷データを利用している場合は、ジョブ単位、またはページ単位のどちらでもリカバリ制御ができます。

    • RAW形式で扱う(ESC/P)

      ESC/P形式の印刷データを出力する場合に選択します。

      ジョブ単位、またはページ単位のどちらでもリカバリ制御ができますが、ページ単位でリカバリ制御する場合は、ページ末尾に改ページ(0C)コードが必要です。

    • RAW形式で扱う(その他)

      XPS形式でもESC/P形式でもない形式の印刷データを出力する場合に選択します。

      ジョブ単位でリカバリ制御はできますが、ページ単位でリカバリ制御はできません。

      なお、この印刷データ形式を選択した場合、印刷はできますが、プレビュー表示はできません。

    メモ

    設定項目の指定誤りを示すメッセージが表示された場合は、メッセージに従って指定値を見直してください。

    [サービス起動中に設定変更を反映する]チェックボックスの設定に関するメッセージが表示された場合、出力先プリンタの情報を動的変更しないときは[はい]ボタンを、動的変更するときは[いいえ]ボタンをクリックしてください。[いいえ]ボタンをクリックすると、変更後の設定は破棄され、[出力先プリンタ設定]画面が表示されます。

    [出力先プリンタ新規作成]画面が閉じられ、[出力先プリンタ設定 − <新規作成する出力先プリンタ名>]画面の[プリンタ]タブが表示されます。

    [図データ]

  5. 出力先プリンタ情報を確認して、[OK]ボタンをクリックします。

    [出力先プリンタ設定 − <新規作成する出力先プリンタ名>]画面が閉じられ、[出力先プリンタ設定]画面が表示されます。

    指定した出力先プリンタ名でWindowsプリンタが新規に作成されます。

    手順2.で[サービス起動中に設定変更を反映する]チェックボックスをチェックしている場合は、環境設定ファイルおよびWindowsプリンタに加え、起動中のモニタサービスにも反映されます。チェックしていない場合、チェックボックスは非活性で表示され、環境設定ファイルおよびWindowsプリンタにだけ反映され、起動中のモニタサービスには反映されません。

    メモ

    [プリンタ]タブでは、画面で活性化しているプリンタ情報は変更できます。

    また、出力先プリンタの印刷情報および障害監視情報を設定できます。設定する場合は、[出力先プリンタ設定 − <新規作成する出力先プリンタ名>]画面の[印刷]タブで印刷情報を、[障害監視]タブで監視方式や障害監視情報を設定してください。

  6. 作成した出力先プリンタが[出力先プリンタ一覧]に表示されていることを確認して、[閉じる]ボタンをクリックします。

    [出力先プリンタ設定]画面が閉じられ、[モニタ環境設定]画面が表示されます。