Hitachi

プリンタマネージャ 


1.2.3 モニタ Clientとは

モニタ Clientとは、プリンタで印刷する際に、モニタ Clientで管理するプリンタで用紙交換や障害が発生した場合に、その情報を受信して画面を表示し、システム運用者に用紙交換やリカバリ操作を促す機能を提供する製品です。モニタ Clientは、監視サーバとしてサーバ環境にも配置できます。監視サーバは、プリンタサーバと同じサーバマシン上にも、別のサーバマシン上にも配置できます。拡張オプションを使用すると、監視サーバを複数のログインユーザで利用できます。

モニタ Clientでは、モニタクライアントを起動して常駐し、モニタサービスからの通知を受信待機します。プリンタの応答を受けて、モニタサービスがモニタコンソールに障害発生を通知する際に、同じ情報をモニタクライアントで受信します。システム運用者は、モニタクライアントから再印刷などの印刷指示をモニタサービス経由で行います。

重要

監視サーバをプリンタサーバと同じサーバマシンに配置して、複数のログインユーザで利用する場合、モニタコンソールは起動しません。用紙交換やプリンタ障害は、モニタクライアントにだけ通知されます。このため、モニタサービス起動後に、必ず、モニタクライアントを起動してください。

モニタ Clientの構成要素を次の図に示します。

図1‒9 モニタ Clientの構成要素

[図データ]

  1. モニタ環境設定

    モニタを使用する際に必要なプリンタ情報を定義し、環境設定ファイルへプリンタ情報を出力します。環境設定ファイルに従って、Windowsプリンタを作成します。また、モニタで管理する出力先プリンタの一覧を出力します。

  2. モニタ Client環境設定

    モニタのIPアドレスや監視対象のプリンタを登録し、環境設定ファイルへ出力します。監視対象プリンタを登録する際には、モニタ環境設定が出力した出力先プリンタの一覧を利用できます。

  3. モニタサービス

    Windowsプリンタから印刷データを取り出してプリンタへ出力し、そのプリンタを監視します。用紙交換や障害が発生した場合は、モニタクライアントへ通知します。

  4. モニタクライアント

    モニタサービスから通知された内容を画面に表示します。表示する内容は、クライアントマシンにログインするすべてのユーザで共通の設定とするか、またはログインするユーザごとに設定するかによって異なります。ユーザの画面操作に従って、再印刷やテスト印刷などの要求をモニタサービスへ通知します。

また、モニタ Clientを利用した操作と処理の流れを次の図に示します。

図1‒10 モニタ Clientを利用した操作と処理の流れ

[図データ]

この図の操作手順を次に示します。

  1. モニタの環境設定で、監視するプリンタを定義します。

  2. モニタ Clientの環境設定で、クライアント環境で監視するプリンタを定義します。

  3. モニタサービスをWindowsサービスから起動します。

  4. モニタクライアントを起動します。

  5. 印刷アプリケーションプログラムから印刷ジョブをWindowsプリンタに出力指示(印刷)します。

  6. モニタクライアントの[障害通知]画面から、エラーとなったページを確認するためにプレビュー表示を指定します。

  7. 用紙切れのため、用紙を補充します。

  8. モニタクライアントの[障害通知]画面で再印刷するページを指定して、印刷を再開します。