Hitachi

プリンタマネージャ 


1.2.2 マネージャとは

マネージャとは、マネージャが管理するプリンタへ印刷する際に、システム運用者にマネージャの画面を利用して印刷ジョブを操作する機能を提供する製品です。

モニタでは、Windowsプリンタを監視し、印刷データをモニタ内のサービスが取り出し、そのデータをマネージャのジョブ保存先フォルダへ移動します。マネージャ内のサービス(マネージャサービス)は、ジョブ保存先フォルダに印刷データが保存されたことを検知して、ジョブを登録します。その後、マネージャの画面(マネージャコンソール)からの印刷操作を受けて、マネージャサービスがマネージャコンソールからの要求をモニタサービスへ通知します。モニタサービスは、マネージャサービスからの要求をLAN接続されたプリンタへ転送します。

マネージャコンソールは、モニタからの更新通知を受けて、ジョブやプリンタの情報を更新します。プリンタの障害発生時には、モニタサービスから通知を受けたマネージャサービスが、マネージャコンソールへ障害を通知します。システム運用者は、マネージャコンソールから再印刷などの印刷指示をマネージャサービス経由で行います。

マネージャの構成要素を次の図に示します。

図1‒7 マネージャの構成要素

[図データ]

  1. モニタ環境設定

    モニタを使用する際に必要なプリンタ情報を定義し、環境設定ファイルへプリンタ情報を出力します。環境設定ファイルに従って、Windowsプリンタを作成します。また、モニタで管理する出力先プリンタの一覧を出力します。

  2. マネージャ環境設定

    マネージャで管理する印刷ジョブを出力するプリンタ情報を定義し、環境設定ファイルへ出力します。監視対象プリンタを登録する際には、モニタ環境設定が出力した出力先プリンタの一覧を利用できます。

  3. モニタサービス

    Windowsプリンタから印刷データを取り出してプリンタへ出力し、そのプリンタを監視します。障害が発生した場合は、マネージャサービスへ通知します。

  4. マネージャサービス

    マネージャで管理する印刷ジョブを制御します。マネージャコンソールからの要求をモニタサービスへ通知し、モニタサービスからの要求をマネージャコンソールへ通知します。また、用紙交換が発生した場合は、マネージャコンソールへ通知し、マネージャコンソールからの要求を実行します。

  5. マネージャコンソール

    マネージャサービスから通知された内容を画面に表示します。ユーザの画面操作に従って、印刷ジョブに対する出力指示の要求をマネージャサービスへ通知します。

また、マネージャを利用した操作と処理の流れを次の図に示します。

図1‒8 マネージャを利用した操作と処理の流れ

[図データ]

この図の操作手順を次に示します。

  1. モニタの環境設定で、監視するプリンタを定義します。

  2. マネージャの環境設定で、印刷ジョブを運用するプリンタを定義します。

  3. モニタサービスをWindowsサービスから起動します。

  4. マネージャサービスをWindowsサービスから起動します。

  5. マネージャコンソールを起動します。

  6. 印刷アプリケーションプログラムから印刷ジョブをWindowsプリンタに出力指示(印刷)します。

  7. マネージャコンソールから、印刷中止を指定します。

  8. マネージャコンソールから、全ページ印刷を指定します。

  9. マネージャコンソールから、印刷ジョブをジョブ保存先フォルダから削除するために印刷削除を指定します。