Hitachi

プリンタマネージャ 


6.1.1 印刷ジョブのバックアップについて

印刷ジョブのバックアップでは、マネージャのバックアップを使用します。バックアップを使用すると、[ジョブ一覧]ウィンドウに表示されている印刷ジョブを、受付プリンタごとのバックアップファイルとして保管できます。

バックアップを利用すると、次のような運用ができます。

バックアップでは、受付プリンタと印刷ジョブの状態を選択して、バックアップ対象の印刷ジョブを指定します。選択できる印刷ジョブの状態は、次に示す状態のすべて、またはどれかです。指定した印刷ジョブは、受付プリンタ単位に1つのバックアップファイルにまとめられます。印刷ジョブの属性(状態や処理結果など)は、バックアップ前の状態がそのまま引き継がれます。バックアップした印刷ジョブは、マネージャのジョブ保存先フォルダから削除することも、そのまま残すこともできます。印刷ジョブがジョブ保存先フォルダから削除されると、次にマネージャコンソールを起動したときに、マネージャコンソールに表示されなくなります。

バックアップを利用した例を次の図に示します。

図6‒2 バックアップを利用した例

[図データ]

この図では、バックアップの画面で、受付プリンタに「PRT01」、状態に「すべて」を指定し、[バックアップできたジョブを削除する]をチェックしています。バックアップを実行すると、PRT01のバックアップファイルが作成され、バックアップできた印刷ジョブが保存されます。バックアップできた印刷ジョブは、マネージャのジョブ保存先フォルダから削除されます。マネージャを起動したあと、[ジョブ一覧]ウィンドウには、バックアップできた印刷ジョブが削除された一覧が表示されます。

バックアップ起動時の前提条件

バックアップを起動する場合、次の条件を満たしている必要があります。条件を満たしていない場合、エラーメッセージが出力され、バックアップは起動できません。

バックアップ失敗時の動作

バックアップでは、バックアップ処理中にバックアップできない印刷ジョブを検知した場合に、その印刷ジョブをスキップして処理を続行するか、検知した時点で処理を中断するかを選択できます。

バックアップできない印刷ジョブをスキップして処理を続行する場合

この動作を選択する場合は、[ジョブのバックアップ]画面で[該当ジョブを除外してバックアップファイルを作成する]をチェックしてください。[該当ジョブを除外してバックアップファイルを作成する]をチェックすると、バックアップできない印刷ジョブを検知しても、その印刷ジョブをスキップして、バックアップ処理を続行します。バックアップできた印刷ジョブは、バックアップファイルに保存され、バックアップできない印刷ジョブはログに出力されます。処理終了時には、一部でエラーがあったことを示すメッセージが出力されます。

[バックアップできたジョブを削除する]をチェックしているときは、バックアップできた印刷ジョブはマネージャのジョブ保存先フォルダから削除され、バックアップできない印刷ジョブはマネージャのジョブ保存先フォルダにそのまま残ります。[バックアップできたジョブを削除する]をチェックしていないときは、バックアップできた印刷ジョブも、バックアップできない印刷ジョブも、マネージャのジョブ保存先フォルダにそのまま残ります。

バックアップできない印刷ジョブを検知した時点で処理を中断する場合

この動作を選択する場合は、[ジョブのバックアップ]画面で[バックアップファイルを作成しない ]をチェックしてください。[バックアップファイルを作成しない ]をチェックすると、バックアップできない印刷ジョブを検知した時点で、エラーメッセージを出力し、処理を終了します。検知前にバックアップできた印刷ジョブは、バックアップファイルに保存されます。

[バックアップできたジョブを削除する]をチェックしているかどうかに関係なく、バックアップできた印刷ジョブも、バックアップできない印刷ジョブも、マネージャのジョブ保存先フォルダにそのまま残ります。