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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Smart Device Manager


sdmioutils importdeliverypermit(利用者の操作でインストールできるアプリケーションの設定)

利用者の操作でインストールできるアプリケーションを設定するコマンドです。

〈このページの構成〉

機能

利用者の操作でインストールできるアプリケーションの情報を記述した配布許可定義ファイルをインポートして、利用者の操作でインストールできるアプリケーションを設定します。

このコマンドは、-modeの指定値によって設定する内容が異なります。-modeの指定値と設定する内容を次に示します。

-modeの指定値

設定内容

all

配布許可定義ファイルに記述した利用者の操作でインストールできるアプリケーションの全情報を設定します。

app

指定したアプリケーションの配布許可を、配布許可定義ファイルに記述したスマートデバイスに対して設定します。

device

指定したスマートデバイスに対して、配布許可定義ファイルに記述したアプリケーションの配布許可を設定します。

なお、このコマンドはスマートデバイスマネージャー上で実行してください。

このコマンドを実行すると、配布許可定義ファイルの内容で、利用者の操作でインストールできるアプリケーションの情報を置き換えます。sdmioutils exportdeliverypermitコマンドで事前にバックアップすることをお勧めします。

形式1

sdmioutils importdeliverypermit -import 配布許可定義ファイル名 -mode all [ -encoding 文字コード種別]

形式2

sdmioutils importdeliverypermit -import 配布許可定義ファイル名 -mode app -name 名称 -version バージョン -ostype OS種別[ -encoding 文字コード種別]

形式3

sdmioutils importdeliverypermit -import 配布許可定義ファイル名 -mode device -name 名称 -ostype OS種別[ -encoding 文字コード種別]

引数

-import 配布許可定義ファイル名

利用者の操作でインストールできるアプリケーションの情報を記述した配布許可定義ファイル名を259バイト以内の絶対パスで指定します。

-mode {all | app | device}

インポートのモードを指定します。

all

利用者の操作でインストールできるアプリケーションの全情報を設定します。

app

指定したアプリケーションの配布許可をスマートデバイスに設定します。

device

指定したスマートデバイスに対して、アプリケーションの配布許可を設定します。

-name 名称

アプリケーションまたはスマートデバイスの名称を指定します。

-version バージョン

アプリケーションのバージョンを指定します。この引数は、-modeappを指定した場合だけ指定できます。

-ostype OS種別

OS種別を指定します。

指定できるOS種別は次のとおりです。

0:iOS

1:Android

-encoding 文字コード種別

インポートするファイルの文字コード種別を指定します。この引数を省略した場合、UTF-8が指定されます。

指定できる文字コード種別は次のとおりです。

  • ISO-8859-1

  • UTF-8

  • UTF-16

格納先

JP1/ITDM2 - SDM(スマートデバイスマネージャー)のインストール先フォルダ\mgr\bin

実行権限

Administrator権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

注意事項

戻り値

戻り値

説明

0

コマンドが正常に終了しました。

11

コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。または、コマンドの引数に指定したファイル名長が上限値を超えています。

12

コマンドの実行権限がありません。

13

指定されたサーバに誤りがあります。または、JP1/ITDM2 - SDM(スマートデバイスマネージャー)の動作環境が不正です。

14

ファイルが存在しないか、アクセス権がありません。

15

ファイルのアクセスエラー、またはディスク容量が不足しています。

18

ほかのコマンドを実行中です。

21

指定されたアプリケーションが存在しません。

27

ファイルの書式が不正です。

28

指定したデータが見つかりません。

29

指定されたスマートデバイスが存在しません。

30

データベースにアクセスできません。

40

コマンドの実行を中断しました。

150

そのほかのエラーが発生しました。

253

サービスが起動されていません。

使用例1

利用者の操作でインストールできるアプリケーションの全情報を設定する場合の使用例を次に示します(配布許可定義ファイル:C:\temp\exportdeliverypermit.csv)。

sdmioutils importdeliverypermit -import C:\temp\exportdeliverypermit.csv -mode all
注※ C:\temp\exportdeliverypermit.csvの記述内容を次に示します。
OS種別,アプリケーション名,バージョン,配布許可対象種別,配布許可対象名
Android,app2,v1,0,device4
Android,app2,v1,0,device5
Android,app3,v1,0,device5
iOS,app1,v1,0,device1
iOS,app1,v1,0,device2
iOS,app1,v1,0,device3

使用例2

iOSアプリケーション(名称:application01、バージョン:1.00)の配布を許可する場合の使用例を次に示します(配布許可定義ファイル:C:\temp\exportdeliverypermit.csv)。

sdmioutils importdeliverypermit -import C:\temp\exportdeliverypermit.csv -mode app -name application01 -version 1.00 -ostype 1
注※ C:\temp\exportdeliverypermit.csvの記述内容を次に示します。
配布許可対象種別,配布許可対象名
0,device1
0,device2
0,device3

使用例3

iOS端末(名称:smartdevice01)に対してアプリケーションの配布を許可する場合の使用例を次に示します(配布許可定義ファイル:C:\temp\exportdeliverypermit.csv

sdmioutils importdeliverypermit -import C:\temp\exportdeliverypermit.csv -mode device -name smartdevice01 -ostype 1
注※ C:\temp\exportdeliverypermit.csvの記述内容を次に示します。
アプリケーション名,バージョン
app1,v1
app2,v1
app3,v1

関連項目