sdmexportdb(バックアップの取得)
スマートデバイスマネージャーが管理するデータのバックアップを取得するコマンドです。
機能
スマートデバイスマネージャーが管理するデータのバックアップを取得します。取得したバックアップは、トラブル発生時のデータの復元に利用できます。
このコマンドを実行すると、バックアップ先フォルダにyyyyMMddhhmmss※のフォルダ名でバックアップ格納先フォルダが作成され、そのフォルダ内にバックアップファイルが作成されます。
注※ yyyy:年、MM:月、dd:日、hh:時、mm:分、ss:秒
形式
sdmexportdb[ -f バックアップ先フォルダ名]
引数
- -f バックアップ先フォルダ名
-
バックアップを取得するフォルダを絶対パスで指定します。指定できるフォルダは、ローカルドライブのフォルダだけです。バックアップファイルの容量は運用内容やJP1/ITDM2 - SDMの利用期間によって異なります。バックアップ先フォルダのドライブには、データベースフォルダとデータフォルダのディスク占有量の合計値以上の空き容量を確保してください。
空白を含むパスを指定する場合は、パスをダブルクォーテーション(")で囲んでください。
バックアップ先フォルダパス長は、バックアップファイル名を含めて165文字(バイト)以内で指定してください。
使用できる文字は、半角英数字、半角スペース、および次に示す半角記号です。
「#」、「(」、「)」、「-」(ハイフン)、「.」(ピリオド)、「@」、「_」(アンダーバー)、パス区切りの「\」
この引数を指定した場合、バックアップ格納先フォルダは次のとおりです。
引数に指定したフォルダ\yyyyMMddhhmmss
この引数を省略した場合は、次に示すデフォルトのバックアップ先フォルダに、バックアップファイルを格納します。
JP1/ITDM2 - SDM(スマートデバイスマネージャー)のインストール先フォルダ¥mgr¥backup¥yyyyMMddhhmmss
このフォルダはJP1/IT Desktop Management 2 - Smart Device Managerをアンインストールすると削除されますので、アンインストール前に退避してください。
格納先
JP1/ITDM2 - SDM(スマートデバイスマネージャー)のインストール先フォルダ\mgr\bin
実行権限
Administrator権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
注意事項
-
このコマンドを実行するには、スマートデバイスマネージャーおよび通信サーバが停止している必要があります。
-
このコマンドを実行するには、スマートデバイスマネージャーのデータベースのサービスが開始している必要があります。
-
このコマンドは、同時に複数実行できません。
-
このコマンドは、次のコマンドと同時に実行できません。
-
sdmimportdb
-
sdmioutilsで始まるコマンド
-
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
コマンドが正常に終了しました。 |
11 |
コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。または、コマンドの引数に指定したフォルダ名長が上限値を超えています。 |
12 |
コマンドの実行権限がありません。 |
13 |
指定されたサーバに誤りがあります。または、JP1/ITDM2 - SDM(スマートデバイスマネージャー)の動作環境が不正です。 |
14 |
ファイルが存在しないか、アクセス権がありません。 |
15 |
ファイルのアクセスエラー、またはディスク容量が不足しています。 |
16 |
指定されたフォルダが存在しません。 |
17 |
指定されたフォルダへのアクセスエラーが発生しました。 |
18 |
ほかのコマンドを実行中です。 |
24 |
バックアップファイルの作成に失敗しました。 |
30 |
データベースにアクセスできません。 |
150 |
そのほかのエラーが発生しました。 |
253 |
サービスが起動されていません。 |
使用例
バックアップをC:\tmp\backupに取得する場合の使用例を次に示します。
sdmexportdb -f C:\tmp\backup
関連項目