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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


12.5.5 アクティビティの定義例

ここでは、ソフトウェア導入申請業務を例に、Activity Designerでアクティビティを定義する一連の作業を説明します。

ソフトウェア導入申請のアクティビティには、次の2つのパターンが考えられます。

これ以降で、それぞれの定義例を説明します。

〈この項の構成〉

(1) アクティビティ定義例(登録するソフトウェア資産が一つの場合)

このアクティビティでは、申請されたソフトウェア資産とライセンスキーを登録します。案件画面では、次の項目を指定および添付するように、定義してあることとします。

申請者名、申請者部署名、申請者電話番号、ソフトウェア名(必須)、ライセンス数(必須)、ライセンスキー(必須)(添付ファイル)、備考、却下理由

ライセンスキーの添付ファイルの内容を次に示します。ファイルには、「ライセンスキー」、「プロダクトID」、「シリアルNo.」を記載します。

Key101,aaa-aaa-aaa,123456789
Key102,bbb-bbb-bbb,123456789
Key103,ccc-ccc-ccc,123456789
Key104,ddd-ddd-ddd,123456789
Key105,eee-eee-eee,123456789
「実行タスク」の設定

選択するタスクとタスクの順番を次に示します。

ソフトウェア情報登録
*繰り返し開始
ライセンスキー追加
*繰り返し終了
「ソフトウェア情報登録」の「タスクの設定」での設定

「ソフトウェア情報登録」の引き当て項目の設定例を次の図に示します。

図12‒28 「ソフトウェア情報登録」の引き当て項目の設定例(登録するソフトウェア資産が一つの場合)

[図データ]

登録するソフトウェア資産は一つのため、「資産番号」には、「資産番号」を指定するオブジェクトの管理項目名を設定します。そのほかの必要な項目は、固定値を設定してください。

「*繰り返し開始」の「タスクの設定」での設定

CSVファイルに記載したライセンスキーを登録するため、「繰り返し対象」には「アップロードファイルの行数」を、「引き当て項目」には、「ライセンスキー」を指定するオブジェクトの管理項目名を設定します。

「ライセンスキー追加」の「タスクの設定」での設定

「ライセンスキー追加」の引き当て項目の設定例を次の図に示します。

図12‒29 「ライセンスキー追加」の引き当て項目の設定例(登録するソフトウェア資産が一つの場合)

[図データ]

「対象となるソフトウェアの資産番号」および「対象となる部署名」は、それぞれの値を指定するオブジェクトの管理項目名を設定します。なお、「対象となる部署名」には、オブジェクトの属性「データ型」で、「部署参照」を選択したオブジェクトだけが指定できます。

また、「プロダクトID」、「ライセンスキー」および「シリアルNo.」には、CSVファイルの列番号を設定します。

(2) アクティビティ定義例(登録するソフトウェア資産が複数の場合)

このアクティビティでは、申請された複数のソフトウェア資産と、それぞれのソフトウェア資産に複数のライセンスキーを登録します。案件画面では、次の項目を指定および添付するように、定義してあることとします。

申請者名、申請者部署名、申請者電話番号、ソフトウェア(必須)(添付ファイル)、ライセンスキー(必須)(添付ファイル)、備考、却下理由

ソフトウェアの添付ファイルの内容を次に示します。ファイルには、「資産番号」、「ソフトウェア名」、「ライセンス数」、「ライセンス名」を記載します。

Asset000001,Software001,2,License001
Asset000002,Software002,2,License002
Asset000003,Software003,2,License003

ライセンスキーの添付ファイルの内容を次に示します。ファイルには、「資産番号」、「ライセンスキー」、「プロダクトID」、「シリアルNo.」を記載します。

Asset000001,Key101,aaa-aaa-aaa,123456789
Asset000001,Key102,bbb-bbb-bbb,123456789
Asset000002,Key103,ccc-ccc-ccc,123456789
Asset000002,Key104,ddd-ddd-ddd,123456789
Asset000003,Key105,eee-eee-eee,123456789
Asset000003,Key106,fff-fff-fff,123456789

複数のソフトウェア資産を登録する場合は、該当するソフトウェア資産を特定するために「資産番号」を記載します。

「実行タスク」の設定

選択するタスクとタスクの順番を次に示します。

*繰り返し開始
ソフトウェア情報登録
*繰り返し終了
*繰り返し開始
ライセンスキー追加
*繰り返し終了

繰り返しの処理自体は階層にすることもできますが、登録するライセンスキーがソフトウェア資産ごとに異なる場合、階層では目的の処理を実現できないため、上記のように階層化しない方法で定義します。

この場合、「ソフトウェア情報登録」のタスクのCSVファイルと、「ライセンスキー追加」のタスクのCSVファイルとの間で情報の引き当てが必要になるため、引き当てキーを両方のCSVファイルに記述しておく必要があります。上記の例では「資産番号」が引き当てキーとなっています。

「タスクの設定」での設定(「*繰り返し開始」)

CSVファイルに記載した情報を登録するため、「繰り返し対象」には「アップロードファイルの行数」を設定します。「引き当て項目」には、「ソフトウェア」または「ライセンスキー」を指定するオブジェクトの管理項目名を設定します。

「タスクの設定」での設定(「ソフトウェア情報登録」)

「ソフトウェア情報登録」の引き当て項目の設定例を次の図に示します。

図12‒30 「ソフトウェア情報登録」の引き当て項目の設定例(登録するソフトウェア資産が複数の場合)

[図データ]

「資産番号」、「ソフトウェア名」、「数量」、「ライセンス名」には、CSVファイルの列番号を設定します。「部署」および「備考」は、それぞれの値を指定するオブジェクトの管理項目名を設定します。そのほかの必要な項目は、固定値を設定してください。

「タスクの設定」での設定(「ライセンスキー追加」)

「ライセンスキー追加」の引き当て項目の設定例を次の図に示します。

図12‒31 「ライセンスキー追加」の引き当て項目の設定例(登録するソフトウェア資産が複数の場合)

[図データ]

「対象となるソフトウェアの資産番号」および「対象となる部署名」は、「資産番号」と「部署」を指定するオブジェクトの管理項目名を設定します。また、「プロダクトID」、「ライセンスキー」および「シリアルNo.」には、CSVファイルの列番号を設定します。