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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


7.4.1 資産管理データベースの作成手順

資産管理データベースを作成する手順を次に示します。

  1. クラスタシステムの情報を設定するダイアログで、必要な情報を設定する。

    必要な情報は、次の図に示すクラスタシステムの情報を設定するダイアログで設定します。

    図7‒4 クラスタシステムの情報を設定するダイアログ

    [図データ]

    Asset Consoleをクラスタシステム環境で使用しない場合は、何も指定しないで手順2.に進みます。

    Asset Consoleをクラスタシステム環境で使用する場合は、「クラスタシステム環境で使用する」チェックボックスをチェックします。指定する各項目について、実行系のデータベースと待機系のデータベースでそれぞれ説明します。

    実行系のデータベースの場合

    • 「実行系/待機系」

      「実行系」を選択します。デフォルトでは、この項目が指定されています。

    • 「論理ホスト名」

      クラスタシステムに作成した論理ホスト名を指定します。指定できる値は、1〜64バイトの半角英数字、全角文字、「%」、「-」および「_」です。

    待機系のデータベースの場合

    • 「実行系/待機系」

      「待機系」を選択します。

    • 「論理ホスト名」

      クラスタシステムに作成した論理ホスト名を指定します。指定できる値は、1〜64バイトの半角英数字、全角文字、「%」、「-」および「_」です。

    • 「実行系ホスト名」

      クラスタシステムに作成した実行系ホスト名を指定します。指定できる値は、1〜64バイトの半角英数字、全角文字、「%」、「-」および「_」です。

    論理ホスト名を変更する手順については、「付録F.3 ホスト名の変更」を参照してください。また、実行系ホスト名を変更する手順については、「7.12.6(1)(b) 実行系ホスト名を変更する手順」を参照してください。

  2. [次へ]ボタンをクリックする。

    次の図に示すデータベースの基本設定のダイアログが表示されます。

    図7‒5 データベースの基本設定のダイアログ

    [図データ]

  3. データベースの基本設定のダイアログで、「ポート番号」を指定する。

    ダイアログの各項目について説明します。

    • 「ポート番号」

      接続するデータベースサーバのポート番号を指定します。使用されていないポート番号を5001〜65535の整数で指定してください。デフォルトでは、「31022」が指定されます。

    • 「ODBCデータソース名」

      [サーバセットアップ]ダイアログの「サービス名」に指定した値が表示されます。この項目は変更できません。

    • 「接続ユーザID」

      [サーバセットアップ]ダイアログの「ログインID」に指定した値が表示されます。この項目は変更できません。

  4. [次へ]ボタンをクリックする。

    次の図に示すデータベースの詳細設定のダイアログが表示されます。

    図7‒6 データベースの詳細設定のダイアログ

    [図データ]

  5. 「格納先フォルダ名」および「サイズ」を指定する。

    ダイアログの各項目について説明します。

    • 「格納先フォルダ名」

      「格納先フォルダ名」に、データベースを格納するフォルダ名を指定します。[...]ボタンをクリックすると、フォルダを参照するダイアログからフォルダ名を指定できます。指定できる値は、1〜125バイトの英数字、「_」、「\」、「:」、「.」、「(」、「)」および空白です。デフォルトでは、<Asset Consoleのインストール先フォルダ>\dbが指定されています。

      なお、データベースマネージャでパスを指定する場合、CONやNULなどのデバイス名は指定しないでください。

    • 「サイズ」

      データベースの最大サイズを指定します。デフォルトでは、[容量概算]ダイアログでの概算値が指定されています。100以上の整数を指定してください。

      「自動拡張」チェックボックスをチェックした場合は、データベースのサイズの初期値になります。100〜65535の整数を指定してください。

    • [容量概算]ボタン

      データベース容量の概算値を計算できます。算出した概算値は「サイズ」に反映されます。データベース容量の概算値の計算方法については、「7.4.2 データベース容量の概算」を参照してください。

    • 「自動拡張」

      データベースのサイズを自動拡張させたい場合に、チェックボックスをチェックします。デフォルトではチェックされていません。このチェックボックスにチェックした場合、データベースのサイズは、最大で65,535MBまで自動拡張されます。

    • 「管理領域」

      管理領域に必要なサイズが表示されます。この項目は変更できません。

    • 「動作領域」

      データベースの動作時に、Asset Consoleのインストール先フォルダ以下に自動的に確保されるサイズが表示されます。この項目は変更できません。

  6. [作成]ボタンをクリックする。

    資産管理データベースが作成されます。作成が完了すると、セットアップが完了したことを示すメッセージが表示されて、[データベースマネージャ]ダイアログが閉じます。作成に失敗した場合は、メッセージが表示されるので、メッセージの内容に従って対処してください。

    データベースの一時領域にはデータ領域とは別の領域を使用してください。同一のテーブル領域を指定すると、テーブル領域が不足した場合に検索や削除などもできなくなります。

    重要

    次のメッセージが出力された場合は、指定した「格納先フォルダ名」、「サイズ」および「ポート番号」を確認し、再度実行してください。

    • KFPX29616-E Errors occurred in creation of HiRDB file system

    • KFPX29617-E Errors occurred in Initialization of system file

    • KFPX29618-E Errors occurred in Initialization of database

    • KFPX29620-E Errors occurred in creation of temprary file