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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


5.1.3 組織階層単位でのアクセス制限の設定

組織階層単位でアクセス制限をするには、制限したい階層の部署、およびユーザ権限に同じ名称の「管理ラベル」を設定する必要があります。権限が「利用者」、「部長」の各ユーザに、アクセス制限を設定する場合を例に、設定の流れを次に示します。()内には、設定時に選択する業務メニューを示します。

図5‒2 アクセス制限を設定する流れ

[図データ]

  1. アクセスを制限したい階層の部署の詳細情報に、管理ラベルを設定する(ユーザ組織管理)。

    営業1課および営業2課に管理ラベル「課」を、営業部に管理ラベル「部」を設定します。管理ラベルを設定する手順の詳細については「16.1.1 部署を追加する」を参照してください。

  2. ユーザ権限の詳細情報に管理ラベルを設定する(権限管理)。

    部署に設定した管理ラベル(「課」および「部」)を、アクセス制限したいユーザ権限(「利用者」および「部長」)に設定します。ユーザ権限を設定する手順の詳細については、「11.1.1 新しくユーザ権限を追加する」を参照してください。

  3. アクセス制限を設定したユーザ権限でログインする。

    「利用者」の権限を持つユーザAの場合、自分の所属する営業2課の情報だけが表示されます。また、「部長」の権限を持つユーザBの場合、営業部以下の情報が表示されます。

なお、手順1.および手順2.は順不同です。

組織階層単位でアクセス制限を設定したユーザに分掌を割り当てた場合、ユーザに設定されたアクセス範囲のほか、分掌に所属する部署の資産情報も参照したり編集したりできます。

注意事項

管理ラベルを変更するときは、必ずユーザ権限に設定した管理ラベルの値も変更するようにしてください。