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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


7.2.5 [パッケージ条件]パネル

リモートインストールの前提となる、パッケージの条件を設定します。条件は複数設定できます。複数の条件を設定した場合の判定方法も選択できます。

設定できる条件は次の2種類です。

設定した条件はインストールの直前に判定されます。そのため、条件を満たしているかどうかに関係なく、パッケージは管理対象のコンピュータにダウンロードされます。

図7‒10 [パッケージ条件]パネル

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) パッケージ条件

リモートインストールの前提とするパッケージの条件式を作成します。条件を設定して[追加]ボタンをクリックすると、条件式がリストに表示され、有効になります。

(a) パッケージ名/パッケージ識別ID

前提とするパッケージを、パッケージ名で特定するのか、パッケージ識別IDで特定するのかを選択します。デフォルトは「パッケージ名」です。

その後、テキストボックスでパッケージ名またはパッケージ識別IDを設定してください。一覧から選択することもできます。設定できるパッケージ名(パッケージ識別ID)は、JP1/IT Desktop Management 2でリモートインストールしたパッケージと「コンピュータ(UNIX)のソフトウェア情報の取得」ジョブで取得したソフトウェアのパッケージの名称です。ワイルドカードなどは使用できません。

(b) 条件

パッケージのインストールの有無およびバージョンなどのチェック条件を設定します。

未インストール

指定したパッケージが、インストール先のコンピュータにないことを条件としてリモートインストールします。

インストール済

指定したパッケージが、インストール先のコンピュータにインストールされていることを条件としてリモートインストールします。[比較]、[バージョン]、および[世代番号]の組み合わせで、前提となるパッケージの条件を指定してください。

比較

次で設定する[バージョン]、[世代番号]に合わせて、プルダウンメニューから演算子を選択します。例えば、「<」を選択すると、次で設定するバージョンよりも古いバージョンのパッケージがインストール先のコンピュータにあるときに、リモートインストールされます。

バージョン

比較したいバージョンを選択または入力します。

世代番号

比較したい世代番号を選択または入力します。世代番号がない場合は、特に設定する必要はありません。

例えば、「PROGRAM<0200」という条件を指定した場合、0200より古いバージョンの「PROGRAM」がインストールされているコンピュータに対して、リモートインストールが実行されます。

なお、[パッケージ条件]パネルで指定する条件のバージョンおよび世代番号の比較は、先頭からの文字比較となります。指定できる文字の大小関係は、半角英字(A〜Z)>半角数字(0〜9)>「/」(スラッシュ)>「△」(半角スペース)となります。比較値に「<」「<=」「>」「>=」を選択してバージョンおよび世代番号を指定する場合、比較対象のパッケージのバージョンおよび世代番号と同じけた数で指定してください。例えば、パッケージ「PROGRAM」のバージョンが「0300」、世代番号「0000」がインストールされている環境に対しては、「PROGRAM>3 0」と指定しないで「PROGRAM>0300 0000」となるようにけた数をそろえて指定してください。

(2) 複数条件の判定

複数の条件を設定した場合の判定方法を選択します。デフォルトは、「いずれかの条件を満たす」です。