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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


7.2.4 [ソフトウェア条件]パネル

リモートインストールの前提となる、ソフトウェアまたは更新プログラムの条件を設定します。条件は100個まで設定できます。複数の条件を設定した場合の判定方法も選択できます。

条件に設定できる項目は次の2つです。

〈この項の構成〉

(1) 対象

条件の対象とするソフトウェア名、または更新プログラムの文書番号を入力します。

ソフトウェア名は、完全一致した場合に判定の対象とされます。ソフトウェア名に入力できる文字数は2,048バイトまでです。

更新プログラムにはバージョンも指定できます。例えば、文書番号が「KB2536276」でバージョンが「v2」の更新プログラムを対象とする場合は、「KB2536276-v2」と入力してください。

(2) 条件

対象としたソフトウェアまたは更新プログラムの、インストールの有無およびバージョンの条件を指定します。

未インストール

対象としたソフトウェアまたは更新プログラムが、インストール先のコンピュータにないことを条件としてリモートインストールします。

インストール済

対象としたソフトウェアまたは更新プログラムが、インストール先のコンピュータにインストールされていることを条件としてリモートインストールします。[比較]および[バージョン]の組み合わせで、前提となるソフトウェアの条件を指定してください。

比較

指定するバージョンに合わせて、プルダウンメニューから演算子を選択します。

例えば、「<」を選択した場合は、指定したバージョンよりも古いバージョンのソフトウェアまたは更新プログラムがインストール先のコンピュータにあるときに、リモートインストールされます。

バージョン

比較したいバージョンを入力します。

対象にソフトウェア名を指定した場合のバージョンの比較方法について説明します。

対象にソフトウェア名を指定した場合、[バージョン]に入力された値を、メジャーバージョン、マイナーバージョン、リビジョンおよびビルドに分割して判定します。バージョンの区切りには「.」(ピリオド)、「,」(コンマ)および「-」(ハイフン)を使用できます。例えば、[バージョン]に「12.0.6.100」と入力すると、メジャーバージョンが「12」、マイナーバージョンが「0」、リビジョンが「6」、ビルドが「100」となります。[バージョン]に入力された値と対象のコンピュータにインストールされているソフトウェアのバージョンは、これらの区切りごとに比較されます。

また、バージョンは、「0」でけた数を補った文字列によって比較されます。例えば、次のような場合は条件に一致したと判定されます。

[比較]で指定した演算子:=

[バージョン]に入力した値:0100

対象のコンピュータにインストールされているソフトウェアのバージョン:100

メモ

指定したソフトウェアがJP1製品、かつ指定されたバージョンが日立PP形式の場合、ソフトウェアのバージョンは「0」でけた数を補わず、先頭からの文字比較となります。

指定できる文字の大小関係は、半角英字(A〜Z)>半角数字(0〜9)>「/」(スラッシュ)>「△」(半角スペース)となります。

JP1製品の条件を次に示します。

  • ソフトウェア名の先頭が「JP1/(JP1/TELstaffを除く)」「Performance Management - 」「Network Node Manager i」「Navigation Platform - 」「SNMP System Observer」「Extensible SNMP Agent」のどれかである。

日立PP形式のバージョンの条件を次に示します。

  • VVRRSS形式の、4〜6桁の文字列である。

  • VVRRは半角数字である。

  • SSは半角英数字である。(SSの先頭だけスラッシュを許可する)

例えば、「1200」「120003」「1100/A」「1050A」「1200SA」「1200A」などを指定した場合、日立PP形式となります。

(3) 複数条件の判定

複数の条件を設定した場合の判定方法を選択します。デフォルトは、「いずれかの条件を満たす」です。