7.2.4 [ソフトウェア条件]パネル
リモートインストールの前提となる、ソフトウェアまたは更新プログラムの条件を設定します。条件は100個まで設定できます。複数の条件を設定した場合の判定方法も選択できます。
条件に設定できる項目は次の2つです。
-
対象
判定の対象とするソフトウェアまたは更新プログラムを指定します。
-
条件
指定したソフトウェアまたは更新プログラムのインストール状況を指定します。
図7‒9 [ソフトウェア条件]パネル
- 〈この項の構成〉
(1) 対象
条件の対象とするソフトウェア名、または更新プログラムの文書番号を入力します。
ソフトウェア名は、完全一致した場合に判定の対象とされます。ソフトウェア名に入力できる文字数は2,048バイトまでです。
更新プログラムにはバージョンも指定できます。例えば、文書番号が「KB2536276」でバージョンが「v2」の更新プログラムを対象とする場合は、「KB2536276-v2」と入力してください。
(2) 条件
対象としたソフトウェアまたは更新プログラムの、インストールの有無およびバージョンの条件を指定します。
- 未インストール
-
対象としたソフトウェアまたは更新プログラムが、インストール先のコンピュータにないことを条件としてリモートインストールします。
- インストール済
-
対象としたソフトウェアまたは更新プログラムが、インストール先のコンピュータにインストールされていることを条件としてリモートインストールします。[比較]および[バージョン]の組み合わせで、前提となるソフトウェアの条件を指定してください。
- 比較
-
指定するバージョンに合わせて、プルダウンメニューから演算子を選択します。
例えば、「<」を選択した場合は、指定したバージョンよりも古いバージョンのソフトウェアまたは更新プログラムがインストール先のコンピュータにあるときに、リモートインストールされます。
- バージョン
-
比較したいバージョンを入力します。
対象にソフトウェア名を指定した場合のバージョンの比較方法について説明します。
対象にソフトウェア名を指定した場合、[バージョン]に入力された値を、メジャーバージョン、マイナーバージョン、リビジョンおよびビルドに分割して判定します。バージョンの区切りには「.」(ピリオド)、「,」(コンマ)および「-」(ハイフン)を使用できます。例えば、[バージョン]に「12.0.6.100」と入力すると、メジャーバージョンが「12」、マイナーバージョンが「0」、リビジョンが「6」、ビルドが「100」となります。[バージョン]に入力された値と対象のコンピュータにインストールされているソフトウェアのバージョンは、これらの区切りごとに比較されます。
また、バージョンは、「0」でけた数を補った文字列によって比較されます。例えば、次のような場合は条件に一致したと判定されます。
[比較]で指定した演算子:=
[バージョン]に入力した値:0100
対象のコンピュータにインストールされているソフトウェアのバージョン:100
- メモ
-
指定したソフトウェアがJP1製品、かつ指定されたバージョンが日立PP形式の場合、ソフトウェアのバージョンは「0」でけた数を補わず、先頭からの文字比較となります。
指定できる文字の大小関係は、半角英字(A〜Z)>半角数字(0〜9)>「/」(スラッシュ)>「△」(半角スペース)となります。
JP1製品の条件を次に示します。
-
ソフトウェア名の先頭が「JP1/(JP1/TELstaffを除く)」「Performance Management - 」「Network Node Manager i」「Navigation Platform - 」「SNMP System Observer」「Extensible SNMP Agent」のどれかである。
日立PP形式のバージョンの条件を次に示します。
-
VVRRSS形式の、4〜6桁の文字列である。
-
VVRRは半角数字である。
-
SSは半角英数字である。(SSの先頭だけスラッシュを許可する)
例えば、「1200」「120003」「1100/A」「1050A」「1200SA」「1200A」などを指定した場合、日立PP形式となります。
-
(3) 複数条件の判定
複数の条件を設定した場合の判定方法を選択します。デフォルトは、「いずれかの条件を満たす」です。
-
いずれかの条件を満たす
設定した条件のうち1個以上の条件を満たすときにインストールされます。
-
すべての条件を満たす
すべての条件を満たすときだけインストールされます。