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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


7.2.6 [ファイル属性]パネル

リモートインストール後のファイルのアクセス権および所有者を、どのように決めるか選択します。デフォルトは「インストール先のアクセス権/所有者と同じ」です。このパネルは、パッケージ種別が「他社ソフトウェア」または「ユーザプログラム、データ」のときだけ表示されます。

図7‒11 [ファイル属性]パネル

[図データ]

インストール先のアクセス権/所有者と同じ

パッケージのリモートインストール先ディレクトリのアクセス権に合わせて、新しいファイルが作成されます。また、パッケージングするディレクトリが、リモートインストール先ディレクトリ下にすでに存在していた場合、そのディレクトリは既存ディレクトリのアクセス権と所有者を引き継ぎます。

リモートインストール先がUNIXエージェントの場合、この設定を有効にするには、UNIXエージェント上でファイル属性有効化ファイルを作成する必要があります。ファイル属性有効化ファイルの作成方法については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 - Agent(UNIX(R)用)」を参照してください。

なお、ファイル属性有効化ファイルを作成しないと、「JP1/ITDM2の標準値(アクセス権/所有者)と同じ」を選択したときと同様のファイル属性が設定されます。

JP1/ITDM2の標準値(アクセス権/所有者)と同じ

JP1/IT Desktop Management 2の標準のアクセス権と所有者が設定されます。設定される値は次のとおりです。

リモートインストール先がWindows Server 2019、Windows Server 2016、Windows 10、Windows 8.1、Windows 8、Windows 7、Windows Server 2012、Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003、Windows XPの場合
  • フォルダおよびファイルのアクセス権

    Administrators:フルコントロール

    SYSTEM:フルコントロール

    Everyone:読み取りと実行

  • フォルダおよびファイルの所有者:Administrators

リモートインストール先がUNIXの場合
  • ファイルモード:700(スーパーユーザの権限を持つユーザだけが読み書きできます)

  • 所有者:root

  • グループ:sys

パッケージング元のアクセス権/所有者と同じ

パッケージング元のアクセス権と所有者が、インストール先に復元されます。

リモートインストール先がUNIXエージェントの場合、この設定は無効です。設定した場合、「JP1/ITDM2の標準値(アクセス権/所有者)と同じ」を選択したときと同様のファイル属性が設定されます。

重要

「パッケージング元のアクセス権/所有者と同じ」をインストール先に設定したい場合は、パッケージングするファイルおよびディレクトリの所有者が、Administratorsである必要があります。Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows Server 2012、Windows Server 2008、およびWindows Server 2003でも、ファイルおよびディレクトリの所有者がAdministratorsであることを確認してからパッケージングしてください。