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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


1.1.3 パッケージング時に設定できるインストール条件

ソフトウェアをリモートインストールするには、パッケージング時に、インストールに必要な情報を細かく設定しておく必要があります。例えば、インストールの日時やタイミング、インストールの前提となるプログラムの指定などです。これらをインストール条件と呼びます。

インストール条件は、パッケージング時に[JP1/ITDM2 パッケージング]ダイアログボックスで設定します。また、リモートインストール実行時(ジョブ作成時)に、[インストール条件の変更]ダイアログボックスで変更できます。

ここでは、インストール条件としてどのようなものがあるかを、[JP1/ITDM2 パッケージング]ダイアログボックスのパネル単位に説明します。設定内容の詳細については、「7.2 パッケージの詳細設定」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) システム条件

インストール時に最低限必要なハードディスクの空き容量や、実装メモリなど、ハードウェア上の条件を設定できます。必要に応じて、インストール処理後に10〜20メガバイト以上の空き容量が必要であるなどの条件を設定してください。また、実装メモリの条件を設定すれば、インストールしても動作させられないといった失敗を防ぐことができます。

(2) ソフトウェア条件

インストールするソフトウェアが、特定のソフトウェアの、特定のバージョンを前提として動作するような場合に、そのソフトウェアがインストールされているかどうかを、バージョンを指定してチェックできます。また、特定のソフトウェアがコンピュータにない場合だけリモートインストールする、といった条件も設定できます。

(3) パッケージ条件

インストールするパッケージが、特定のパッケージの、特定のバージョンを前提として動作するような場合に、そのパッケージがインストールされているかどうかを、バージョンを指定してチェックできます。また、特定のパッケージがコンピュータにない場合だけリモートインストールする、といった条件も設定できます。

(4) ファイル属性

リモートインストール後のファイルのアクセス権および所有者を指定できます。

(5) スケジュール

インストール日時、および実行タイミングを指定できます。実行タイミングには次の3種類があります。

(6) インストール方法

インストールモード(ソフトウェアのインストーラの種類に合致したインストール方法)を指定できます。インストールモードには、次の2種類があります。

(7) オプション

リモートインストールに対して次のオプションを設定できます。

(8) 外部プログラム

インストールの直前・直後、およびインストールエラー時に、コンピュータで外部プログラムを起動させることができます。これによって、例えば次のような運用ができるようになります。

(9) AITファイルの設定

リモートインストール時にAITファイルを使用する場合、会社名や所有者名などの情報を設定したり、インストール処理の応答を監視したりできます。

(10) コンポーネントの選択

JP1/IT Desktop Management 2 - Agentをパッケージングする場合に、エージェントとしてパッケージングするか、中継システムとしてパッケージングするかを選択できます。