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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


1.1.4 リモートインストールを実行するジョブ種別

配布するパッケージを作成したあと、配布管理システムでリモートインストールを指示するジョブを作成・実行します。このようなジョブの種類をジョブ種別と呼びます。

ここでは、リモートインストールを実行するジョブ種別について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 「パッケージのインストール」ジョブ

配布管理システムから管理対象のコンピュータにパッケージを配布し、インストールする、という最も基本的なジョブです。パッケージの配布とインストールを配布管理システム側の主導で実行します。

(2) 「中継までのパッケージの転送」ジョブ

配布管理システムから中継システムおよび管理用中継サーバまで、パッケージの転送だけを行うジョブです。

「中継までのパッケージの転送」ジョブで転送されたパッケージは、中継システムおよび管理用中継サーバに保管されます。したがって、パッケージの保管期限内は配布管理システムから同一のパッケージが再配布されることはありません。パッケージの保管期限はパッケージング時に指定できます。一度転送したパッケージの保管期限を変更したい場合は、変更後のパッケージを再度中継システムおよび管理用中継サーバまで転送する必要があります。

中継システムおよび管理用中継サーバに転送したパッケージを管理対象のコンピュータまで配布する場合は、「パッケージのインストール」ジョブを実行してください。

配布管理システムから、「中継までのパッケージの転送」ジョブと「パッケージのインストール」ジョブを組み合わせてリモートインストールする場合、それぞれのジョブの実行日時が、配布管理システム−中継システムまたは管理用中継サーバ間、中継システムまたは管理用中継サーバ−管理対象のコンピュータ間の、パッケージの配布日時となります。

(3) 「クライアントユーザによるインストール」ジョブ

管理対象のコンピュータに対してインストールの許可だけを与えておき、実際のインストールは利用者に実行させるジョブです。「いつ」「何を」インストールするかを、ユーザの判断に任せるというものです。

どのコンピュータにも必ずインストールしなければならないソフトウェアであれば、通常のリモートインストールでかまいませんが、そうでない場合、利用者が必要としていないソフトウェアまで勝手にインストールされてしまいます。このような場合に、この「クライアントユーザによるインストール」ジョブが有効です。

このジョブで配布されたソフトウェアを、利用者側で確認し、インストールする運用については、「1.1.5 利用者の都合に合わせたインストール」を参照してください。