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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


17.21 ioutils exportfilter(フィルタの設定のエクスポート)

機能

指定されたフィルタ情報条件をエクスポートします。次に示す画面のメニューエリアに定義されているフィルタのうち1つ指定できます。

注※ 設定画面−[ネットワーク制御]−[ネットワーク制御リストの設定]画面のインフォメーションエリアで設定するフィルタです。

複数のJP1/IT Desktop Management 2システムを構築している場合、あるシステムのフィルタをほかのシステムに流用できます。

なお、このコマンドは、管理用サーバで実行してください。

形式

ioutils△exportfilter△-export△エクスポートするファイル名△-filtertype△フィルタの種別△-name△エクスポートするフィルタ名[△-s]

引数

-export△エクスポートするファイル名

エクスポートするXMLファイル名を、259バイト以内の絶対パスで指定します。

-filtertype△フィルタの種別

エクスポートするフィルタの種別を指定します。フィルタの種別は次のとおりです。

  • asset:ハードウェア資産

  • license:ソフトウェアライセンス

  • mngsoft:管理ソフトウェア

  • contract:契約

  • device:機器情報

  • inssoft:ソフトウェア情報

  • secdevice:機器のセキュリティ状態

  • oplog:操作ログ

  • update:更新プログラム

  • event:イベント一覧

  • package:パッケージ

  • task:タスク

  • netctl:ネットワーク制御リスト

-name△エクスポートするフィルタ名

エクスポートするフィルタ名を指定します。

-s

エクスポート先に同じ名称のファイルがすでに存在しても、確認しないで上書きします。引数を省略した場合、同じ名称のファイルが存在すると、上書き確認のメッセージを出力し、管理者の応答に応じて出力を中止または上書きします。

格納先

JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ¥mgr¥bin¥

JP1/IT Desktop Management 2が提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。

注意事項

エクスポートできないフィルタの条件を次の表に示します。

項目

エクスポートできないフィルタの条件

機器種別

フィルタにユーザーが任意に追加した項目(機器種別や資産状態など)が含まれている場合

資産種別

予定資産状態

ライセンス種類

ライセンス状態

予定ライセンス状態

ライセンス種類

契約種別

契約状態

部署

部署の項目が含まれている場合

設置場所

設置場所の項目が含まれている場合

戻り値

ioutils exportfilterコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値

説明

0

コマンドが正常に終了しました。

11

コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。

12

指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。

15

ファイル出力時のファイルのアクセスエラー、またはディスク容量が不足しています。

31

ほかのコマンドを実行中です。

51

コマンドの実行権限がありません。

54

管理用サーバがセットアップされていません。

70

指定されたフィルタがありません。

86

エクスポートできない項目があります。

101

メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。

120

データベースのアクセスエラーです。

150

そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

使用例

ハードウェア資産のフィルタ「低スペックなPC」を、「C:¥temp¥exportfilter.xml」にエクスポートする場合のコマンドの使用例を次に示します。

ioutils exportfilter -export C:¥temp¥exportfilter.xml -filtertype asset -name 低スペックなPC -s

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